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zoom RSS 2011.9.17 頭殿山(山形・朝日連峰)

<<   作成日時 : 2011/09/20 19:50   >>

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平頂で何処が山頂か同定できない長井葉山の北側に、三角形の目立つ山容をした頭殿山がある。
大正から昭和初期の時代には、大朝日岳登山のメインルートとして頭殿山を越えて朝日鉱泉に入るのが常だったと言われているが、現在は地元の登山者以外は登る人も稀な山となっている。

【 9/17 頭殿山(1203m) 山形・朝日連峰 】
頭殿山登山口〜鳥取場〜尖山〜鳥取場〜朝日鉱泉分岐〜水場〜頭殿山(往復)

この山、大分前に一回登ったことがあるが、黒鴨から登山口に至る5km強の林道が極悪で、当時乗っていたRV車でも何回も腹を擦る始末だったので、二度と登りたくないと思っていたのである。
それに林道入口から数か所の分岐に至るまで全く山名を示す表示が無く、完全な山勘に頼るアプローチも難しい山なのであった。

今回は午後から雨の天気予報だったので別な低山を目指していたのだが、白鷹町に入ると朝日連峰の山々が綺麗に見えていて、何となく頭殿山に惹かれてしまい思わずハンドルを切ってしまった(苦笑)

黒鴨温泉を右に見て橋を渡り、直ぐに右手に伸びる細い車道を登って行く、少し登ったところで今度は左手の道に入るが、この区間には一切山を示す表示がない。
途中で林道を降りてきた軽トラとすれ違い、道を確認すると間違いないことが分かり安心する。
昔の地図で中平の地名がある場所には作業小屋があった。
そこから先は急な林道の登りとなるが、最近砕石が敷かれたらしく走行しやすい道となっていた。
即身仏発掘の地と看板がある地点が昔は日影と呼ばれる集落があった場所らしい。
大正15年7月に深田久弥氏は友人と共に朝日連峰縦走を目指し、この道を歩いて通過している。

その先の林道分岐も左へ。分かりにくい分岐には看板がついて迷う事がなくなった。
石碑があり、右:湯殿山と書かれている。この道は米沢・長井方面からブナ峠、大井沢を越えて月山詣のルートだったと言われている。

しかし分岐から先の林道は以前の極悪路を思わせる道で、普通車では走行不可能と思われる道が続く。
特に何か所もある排水用の深い横溝を乗り越える時が鬼門だ。

コンクリートの建物が残った軽井沢キャンプ場を脇を抜け、やっとの思いで円形の駐車スペースが確保された登山口に着く。ここまで来れば頭殿山登山は8割がた成功してと言っても過言ではない。

駐車場の右手に少し下る様に登山道が始まっている。
明るいカラマツ林の中を登る。
ノコンギクやアキノキリンソウが林床に咲いていた。
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余り歩かないで峠の鳥取場に着く。深田久弥氏はこの場所を鳥小屋峠と称している。
杉の古木が一本生えていて、その裏側に山神の石碑がある。
過去には小屋があったらしい。
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鳥取場から右折して、最初に尖山をピストンする。
登ってみると何処が尖りか分からない山だが、下から見ると尖って見える位置があると言われている。
三等三角点のある尖山山頂からは素晴らしい展望が得られる。

これから登る頭殿山が一望だ。
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東側を望めば最上川の対岸にある白鷹山が近くに見え、奥には奥羽山脈の連なりが遠望できる。
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山頂一帯の灌木は色づき始めていて、秋の深まりを感じるが、この日は蒸し暑くて大変な登山だった。
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北東側に峰繋がりの暖日山。
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南東側には白鷹町から長井市の市街地が俯瞰できる。
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南西には長井葉山。ここから延々縦走路が続いている。
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胸のすく景色を堪能して鳥取場に戻り、そこから頭殿山を目指す。
最初はカラマツ林、その後スギの植林地を抜けるが、尾根の北面をトラバースしていくとブナの森に変わっていく。
昔の朝日鉱泉へと湯治道はずっとこんな自然林だったのであろう。
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途中で北側の展望が開ける場所があり、村山葉山が望めた。
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頭殿山の麓まで達したと思われるところで朝日鉱泉分岐に出る。
以前訪れたときには顕著な道だったが、現在はほとんど薮に埋もれ、余程現地に精通した方が同行しない限り、道を追うことは不可能だと言われている。頭殿山の北西面を延々トラバースしていくため、おそらく道の崩落等があって廃道になったのであろう。

頭殿山へは左手に入っていき、ここから標高差200mの急登となる。
脇戸沢源頭部はスラブの露出した急峻な地形だ。
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途中で山頂北側の峰を望める場所がある。深いブナに覆われた山だが、ウエツキブナハムシのブナの葉食害で、枯れて茶色くなった木々が痛々しく感じる。登山道は晩秋を思わせる枯葉の山だった。
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脇戸沢は流石に朝日連峰の前衛峰を思わせる急峻さでV字谷を作っている。
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ブナの腐った倒木のところに一面にホコリタケが生えていた。
マスさん、面白がって何度も叩いて胞子を飛ばして遊んでいた。
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この先にある水場は完全に涸れた状態。秋の渇水期には当てにしないほうが良い。

山頂北側の偽ピークに完全に騙されて少しがっかりする。
偽ピーク付近にじっと枝に止まっている小鳥のひながいた。巣立ったばかりみたいだ。
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偽ピークからひと登りで、今度は騙されることなく山頂に到着。
山頂は大朝日岳の大展望台となっている。
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北西には尖った山容が印象的な障子ヶ岳が見える。
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西側に一段降りてみると、そこからは御影森山がばっちり見えた。
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その小道の突き当たりにあったのが、このトイレ。囲う板が全くない青空トイレだ(笑)
上の平らなスペースに小屋があった形跡があり、その小屋用のトイレが残されたのであろうか、謎だ?
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山頂で少し早い昼食にする。蔵王連峰や二口山塊には雲がかかり始めた。
でも月山や村山葉山は見えている。眼下に白鷹町を一望しながら食べるおにぎりは美味しかった。
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しかし寛いでコーヒーを炒れようと思った矢先にぽつぽつと雨が降り出してきたので退散する。
帰りは急坂なので簡単に朝日鉱泉分岐まで下った。

カラマツ林でキノコを見つけると、それはハナイグチであった。
イグチの仲間では味・食感ともトップクラス。ナメコに似た風味と美味しさを誇るキノコである。
味噌汁一鍋分ゲットできた。
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雨は僅かに振ったのみで止み、結局天気予報は当たらず終わった。
帰路の林道走行は悪路なので慎重に下った。


動画です。



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さて、この日はもう一つの目的があり置賜地方を訪れたのである。
それが『川西ダリア園』観光だ。

『川西ダリア園』は650種、10万本のダリヤが咲き誇る日本有数の観光ダリヤ園である。
私は行ったことがなかったのだが、マスさんは毎年見にくるほど好きな花だとか。

入園料は大人520円、子供210円だが、今年は震災の対応で岩手・宮城・福島在住の方は半額。
罹災もしくは被災証明持参の方は入場無料とのこと。

初めて沢山咲いているダリヤを見たが、花が大きくて、花色や形状が千差万別でとても綺麗だった。
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2.1ヘクタールの園内の風景はこんな感じ。
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ダリヤのフラワーアレンジのコーナーもあり、熱帯植物を思わせる見事な色彩に目を見張った。
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盛りだくさんな一日、雨も降らずにとても楽しめた。

ダリヤ園の動画です。





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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
新しいパソコンを買ったのでようやく念願のSONEさんの動画を見ることができました。(ただ回線が遅いためかよく止まりますが)
山行がよくまとめられていて楽しめました。
朝日連峰周辺の山の眺めがよいのですね。
もちろんハナイグチもいいですが・・・
みどぽん
2011/09/20 21:24
みどぽんさん今晩は。
パソコン新しいの購入されましたか。フラッシュが新規バージョンじゃないと動画観られないですものね。
ところで回線が細くて動画が止る場合には、一度動画を一時停止させて、バッファを読み込ませてから再生すると途切れないですよ。
この山のキノコはハナイグチばかりでした。下部の林道は全て杉林ですし、上部のブナ林は二次林が中心ですね。
SONE
2011/09/20 22:34
SONEさん今晩わ。山中は全く分からないのですが何時も懐かしい地名と走った事のある林道に懐かしさがひとしおです。寒河江の蜂の屋をコメントし、居ても立っても居られなくなりこの三連休に行って来ました。ついでにSONEさんのブログを思い出し桑沼に妻と犬を連れてたった十分のハイキングにも行きました。愛犬が沼に飛び込む程暑い日曜日でした。あの桑沼を高い所から観たらもっと綺麗なんでしょうね。
翔パパ
2011/09/20 23:20
頭殿山は難度か登る計画しましたが・
今回一緒に八幡平とした方が・残雪の頃
あの林道を歩いて登って・大朝日を眺めて感動したと話していて
又一緒しようと言っていたのですが・中々実行できずに
至ってます・やはりあの林道はきびしい凹凸なんですね・
それにしても・素晴らしい眺望ですね・
又計画してみます・・
ダリア園・行って見たいと思ってましたが・
やはり近くまで行っても寄らずでした。
多種のダリアが咲き誇ってましたね・
義母が沢山ダリア植えていて・咲き終わると
カブk芋ほり手伝いしてしましたよ・
手入れが其れなりに大変ですね・
綺麗な花咲かせるにはね・・
ク〜
2011/09/21 06:19
翔パパさんおはようございます。
バイクが趣味だったのでしたら黒鴨林道は走行した経験があるかもしれませんね。
三連休にこっちに戻られていたのですか。蜂の屋は人気の店なので混雑していませんでした。
桑沼は手軽に自然と触れ合えて素晴らしい場所ですよね。
日曜日は仙台で気温30度を超えていましたから暑かったでしょうね。湖畔から眺めた桑沼が一番美しいですよ。
SONE
2011/09/21 07:48
ク〜さんおはようございます。
あの5km強の林道を歩いて登るのは大変ですねぇ。ほとんど杉林で変化に乏しい道ですから。
ク〜さんのRV車なら、あの悪路の林道も大丈夫だと思いますよ。
いろいろ調べたら朝日鉱泉側から登る道が顕在で、黒鴨林道からの登山道と合流して南側から山頂を目指すそうです。その方がアプローチは楽々でしょうね。
ダリア園は近くを走行するばかりで、今まで入園したことなかったのですが、思った以上に綺麗で、しかも花が大きくて見栄えがするので驚きました。
ダリヤは球根の手入れが大変らしいですね。昔は庭に植えていたお宅が多かったと記憶しています。
SONE
2011/09/21 07:55
おはようございます。
今年は残暑が長引きましたね。
なのに突然寒くなるし。
紅葉にはどう影響するのでしょう(◎o◎)
早くブナハ虫の害がなくなりますように。
ナカシィ
2011/09/21 09:40
ナカシィさんこんにちは。
日曜日まで暑かったのに、一転して肌寒いほどの気温になってしまいましたね。
現在接近している台風15号の影響で、今年の紅葉にも影響がでてくるかもしれませんね。
ウエツキブナハムシの食害は3年で終息すると言われていましたが、今年も猛威をふるっています。
10月に晩秋みたいな葉が落ちた森は寂しいですよね。
SONE
2011/09/21 12:45
こんにちわ
観音岩のgpsログなるものの地図の件は、面白かったですね。
便利な器械があるのですね。
頭殿山は、数年前初冬の頃登りましたが、登山口までのダートな道の運転が大変でした。
もちろん二箇所の山頂からの新雪を頂いた山々の眺めは素晴らしかったです。
もう一度、写真を撮りに行きたいところのひとつです。
soneさんの写真にはいつも感心して拝見しております。
今回は、マスさんという方の入った、「アキノキリンソウ」と、「鳥取場」の
二枚の写真の雰囲気がとても好きです。
山は、もう秋ですね。台風が去ったら、早速出掛けたいものです。
写真撮りに夢中になると、たちまち時間が過ぎてしまうので、困っています。
momo
2011/09/21 13:59
momoさんこんにちは。
GPSはログ(軌跡)を取るのに活用するだけで、山中で液晶画面を確認することはほとんどないですよ。
新雪を抱く朝日連峰の風景は素晴らしかったでしょうね。
頭殿山に登るなら残雪か新雪の山々が眺められる時期が一番だと思います。
私はフィルム時代は一眼レフを持って山に入ったのですが、最近は動画と両刀使いなのでもっぱらコンパクトデジカメを使用しています。画質は一眼レフに敵うわけがないので、写真をお褒めいただくと恥ずかしいです。
台風が東北を通過しそうなので農作物などの被害が心配ですね。
急に寒くなったので、足早に紅葉が始まりそうです。
写真がご趣味ならこのブログのサイドバーにある『画像掲示板BBS』にコメント入りで写真を掲載できますよ。
SONE
2011/09/21 15:37
ガイドブックを見ると難しそうなアプローチとなっているので、朝日の大展望に憧れながらもあきらめていました。やっぱり悪路ですか…。
でもいい雰囲気の山ですね。いずれ機会があれば行きたいものです。
ダリアの1枚目は素晴らしいです。
ダリアというと大きいだけのイメージでしたが、なかなか美しいものですね。
morino
2011/09/21 23:41
morinoさんおはようございます。
あの車だと完全に底をすってしまう林道ですね。
尖山には行けませんが朝日鉱泉側からアプローチするのが良いと思いますよ。
ダリヤは色が多種多様で見ていて飽きませんでした。
これから寒くなってくると、更に花が大きく、花数が増えていくそうですよ。
SONE
2011/09/22 07:27
SONEさん、こんにちは。
頭殿山の同コースは2回ほど行きました。
1回目は登山を始めた頃の五月で即身仏発掘の地で駐車し、車道を歩いて尖山まで行きました。
まだ、残雪期でそこまで行くだけでも迷う始末で、頭殿山は諦めました。
2回目は11月の新雪期で夜明け前に頭殿山の駐車スペースまで買ったばかりの新車で行き、
新雪の大朝日の展望を楽しみました。
おっしゃるように車道は怖かったです。今度行くなら余裕をもって車道を歩きたいと思います。
17日、私は南御所山を周回してきました。
柳沢避難小屋奥の林道終点に駐車し、姥地蔵から白森、黒伏山を経由し戻って来ました。
柴倉山の分岐点を見過ごしましたが、曇り空の割には展望に恵まれました。
SONEさんの帽子姿初めて見ました。とても似合ってますね。
これからもよろしくお願いします。
HITOIKI
2011/09/22 12:24
HITOIKIさん今晩は。
残雪期だとトラバース部分が滑落しそうで怖いでしょうね。
あの極悪林道に購入されたばかりの車で入ったら泪が出てしまいそうですね(笑)
でも新雪を抱く大朝日は正に大観だったと思います。
南御所山を全て歩きで周回するのは大変だったでしょうね。柳沢林道が単調で長すぎますね。
あの日は頭殿山から白森や黒伏山も見えていましたよ。
普段は帽子をかぶっているのですが、山の時だけタオルを巻いているんですよ。
SONE
2011/09/22 18:55

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2011.9.17 頭殿山(山形・朝日連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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