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zoom RSS 2011.9.23 山形神室(宮城・二口山塊)

<<   作成日時 : 2011/09/26 20:21   >>

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午前10時まで墓参りなどの用事があり山は諦めていたが、天気の良さに我慢ができず速効で登れる山形神室に行ってきた。奥羽脊稜山脈の中では最も高原的な風景を持つこの山は、近在の岳人に人気が高い山である。

【 9/23 山形神室(1344m) 宮城・二口山塊 】
仙人沢登山口〜仙人大滝〜貉森鞍部〜岩場〜ダンゴ平〜主稜線三差路〜山形神室〜トンガリ山〜ハマグリ山〜大関山〜笹谷峠=自転車で仙人沢登山口

笹谷峠駐車場に自転車をデポして車で仙人沢登山口に移動する。
駐車スペースに乏しい仙人沢登山口に車で下った理由は、台風15号の豪雨により仙人沢沿いに登れなくなる可能性を考慮した結果だ。登り始めた時間は午前11時15分。

しかし懸念した4度の渡渉地点も登山靴で充分渡渉できる水量であった。
仙人沢の普段は上から眺める滝を少し下って撮影してみた。
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少しキノコを捜したが、あるのは生え始めたばかりのブナハリタケ少々。
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仙人大滝は今の時期は水量が少ないものだが、大雨の影響が残り、結構水量が多くて見応えがあった。
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仙人沢から離れ、貉森の鞍部に登りつめるとヒノキアスナロの美林の尾根に出る。
その突き当たりにある岩場を見たくなって、踏み跡を辿って寄り道してみる。
これは正解。仙人沢を挟んでトンガリ山が見なれぬアングルで見えていた。
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仙人大滝の側壁であろうか。磐司岩を思わせる岩場が眼下に望める。
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尾根の行き止まりの岩場は、噂通り絶対登れないものであった。
高さは5m程度。しかしその基部はキレット状に切れ落ちており、岩質の凝灰角礫岩なので確保支点も取りようがない。右側は岩場が奥まで連続していて通過不能。あえてこの岩場を乗り切ろうとする場合は、左手に懸垂下降してバンドを横断し、木登りで上まで行くことか。やる意味はあまりなさそうである。
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正規の登山道に戻り、尾根から右に外れて大きくトラバースしていく。
その途中でウスヒラタケを見つけた。雨で少し痛み気味。
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ロープが張られた岩場を登ると、背後に仙台神室が大きく見える。南東壁が山容にアクセントを加えている。
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その後は少しの間、木につかまりながらの急登となる。
太いネズコの木の先で東側の展望が開ける地点がある。
仙台神室東稜の風の洞山と相ノ峰が連なっている。
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南東側には鹿増山。
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やがてブナの森に入り、仙人沢の源流部に出る。
そこから涸沢を登っていくと、いきなりダンゴ平の一角に飛び出る。
エゾオヤマリンドウが沢山咲いていた。花は期待していなかったので嬉しくなった。
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ダンゴ平の三差路にでる。右が仙台神室、左が主稜線を経て山形神室の道だ。
この日の天気予報は午後から雨となっていたが、登りの途中で何度もにわか雨に降られる。
そんな天気の調子なので仙台神室に行くのは取りやめて、三差路のところで昼食にした。

食事が終わる間際に仙台神室から単独の女性が下ってきて、山形神室へ登っていった。
その時から大粒の雨が降り出してきたので、ザックを担いて、傘をさして山形神室への急坂を登っていく。

左手に展望の良い岩を見るころ雨が止んだ。
振り返ると仙台神室がカブ大根的なずんぐりした山容で見える。
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その左手には大東岳を主峰とした二口山塊のぽこぽこした山並みが見えている。
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主稜線の三差路は左折。その直ぐ先に山形神室のピークがある。
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西側以外ほとんど展望が利かない山形神室山頂。誰もいない貸切状態。
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この山頂から笹谷峠までが、宮城県と山形県の奥羽山脈では異質の高原的な逍遥が楽しめるエリアとなっている。春から夏まではいろいろな花が咲き誇り、展望も常に開けた楽しい行程だ。

下り始めのところからトンガリ山とハマグリ山。その背後に北蔵王の雁戸山が見える。
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途中の登山道から山形神室を振り返る。過去には山形神室がハマグリ山と呼ばれていたらしい。
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西方には山形市と白鷹山が一望できる。冷たい西風が吹き抜けて肌寒い。
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雁戸山に西陽が当たって尖った山容をより強調していた。
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こちらは西蔵王の瀧山。雲間から差し込む光が美しい。
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ハマグリ山の登りからトンガリ山と山形神室を振り返る。
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大分遠くなった仙台神室。見る位置によってさまざまに山容を変える山だ。
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さて、今日の一番のお目当てがハマグリ山直下の風衝裸地に自生するイワインチンの花である。
初めて見たのは今から37年前だったが、当時はこの場所がまっ黄色に見えるほど咲いていた記憶がある。
大分花は減ってしまったけれど、今でも綺麗なレモンイエローの花を咲かせいる。
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風の強いハマグリ山の頂稜を足早に通り過ぎて、最後のピーク大関山に着く。
北西には月山が薄く霞んで見えていた。
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笹谷峠まで大きな九十九折れを駆け下りて、駐車場に止めてあった自転車に飛び乗る。
ここから仙人沢登山口までは歩きだと45分はかかってしまうが、ほとんど下り一方なので自転車は車並みのスピードで下れた。何と所要時間10分。午後3時40分の車に戻れたのである。
結局ダンゴ平であった女性以外に誰にも合わない静かな静かな山形神室だった。


動画です。



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コメント(12件)

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この周回コースも年に1回は辿りたいですね。
あの岩場が旧道だなんて?昔はどうして通っていたかと…。
稜線の展望はいい気分が楽しめますね。
岩場が真っ黄色にそまるイワインチンを見たかったね。
マロ7
2011/09/26 20:48
マロ7さん今晩は。
花の時期を外すと意外に静かな山旅を楽しめるところですね。
あの岩場は崩れてあんな恰好になったとしか思えないですね。
ロープがあっても腕力頼りにしか登れない状態ですね。
イワインチンの当時の光景は今でも鮮明に記憶に残っていますよ。
SONE
2011/09/26 21:04
SONEさん今晩は。ブログがUPされるのをまってました。お盆休みに妻と笹谷旧道で観た景色に似ている写真のような?ところで、SONEさんのアドバイス通り南房総の伊予ケ岳と富山という330mの二つの山?(丘?)に登って来ました。素人の悲しさか二峰目を登る前に水がなくなりそのまま富山を登ったので脱水症状で死ぬかと思いました。昨日から下半身が筋肉痛で大変なのに来週は何処に行こうか?考えている自分です。でも一眼レフは邪魔!でした。
翔パパ
2011/09/26 22:24
翔パパさん今晩は。
おおっ、ついに山デビューされましたか。
筋肉痛になっても時を開けずに山歩きをすると、筋肉が強化されて歩くのがどんどん楽になりますよ。
山は登る前の計画、登っているときの風景、帰宅したあとの思い出と楽しさが継続するので病みつきになってしまう方が多いのですよ。
房総の山々なら涼しくなるこれからの記事がいいでしょうね。2月から沢山の花が見られるそうですよ。
一眼レフはフィルムのものを未だに持っていますが、全く出番が無くなってしまいました。
山もデジ一眼で撮ればより素晴らしい写真が撮れるのでしょうが、重さと大きさが邪魔ですよね。
SONE
2011/09/26 23:02
SONEさんに山デビューと言われると恥ずかしいのですが太白山から蕃山に登り愛子駅まで歩ったイメージの登山でした。iphoneでGPSログを取ろうとしましたが年中ロストし、途切れ途切れの記録になってしまいました。だだ、現像待ちの写真が楽しみです。
翔パパ
2011/09/26 23:57
SONEさんこんにちは
車を笹谷Pに置かずに、下に置いたこと、参考になりました。
数年前、同じコースで歩きましたが、車を上(笹谷P)に置いて仙人大滝入り口までは
歩きました。地図上で近道をみつけたので、そこを行こうと思ったのですが、その近道を
探しあぐねて、仕方なく送電線の下を歩きました。
仮払いはしてあったのですが、とても歩きにくくて登山靴に傷がつくのが心配でした。
そのうちに、地図上の近道を確認したいと思っています。
先月末、笹谷から仙台神室までピストンしましたが、やはり周回が面白そうですね。
SONEさんの写真のエゾオヤマリンドウ(ただのリンドウだと思っていました。)や、イワインチンの花の色が鮮やかですね。
きのこも沢山ご存知で、山歩きがいっそう楽しくなることでしょう。
24日私は、笹谷から雁戸をピストンしました。一眼でリンドウを撮りましたが、
色がいまいちでした。精進精進。
不忘周回にも一眼を頑張って持っていこうと思います。
10月初旬が最高とのことでしたが、都合がつかないので今週登ってきます。
momo
2011/09/27 11:06
数年に一回は残雪の頃このコ−ス好きで周回します。
今年は震災とか色々あって行けません・
勿論帰りは車道をテクテクのんびり歩いてきますよ・
ヒッチハイクせずにね・乗せてくれた方もいました。
なるようになるさ何で・・
最初に周回したのは25年前・笹谷の山開きの時娘を背負って
周回して笹谷部落まで下りました。
昨年登った時・サルの軍団もであいました。
面白いコ−スですね・勿論ク〜も何度も登ってます。
誰にも邪魔されないので・
ク〜
2011/09/27 11:44
翔パパさん今晩は。
いきなり高い山に行くより低山で体力と筋力を鍛えてから本格的な登山に移行すると、楽に登れるようになりましよ。その方式だと山の装備は少しずつ揃えていけばいいです。
スマホをGPS代わりに使う方もいるらしいですが、やはりGPSチップの精度が悪いのですかね?
山の写真を後で見て楽しむのも山ならではですね。
SONE
2011/09/27 19:37
momoさん今晩は。
車を下に置いたのは大雨の増水を懸念したからですが、渡渉は全然問題なかったですね。
地図上の近道は私も以前歩こうとチャレンジしましたが、上も下も薮で完全に道形が消えていましたよ。
送電線の巡視路で一部だけショートカットするしかないですね。
最近は笹谷峠から単純な往復はやらなくなりました。この周回コースが変化に富んでいて一番お勧めですね。
花はリンドウに関しては全く期待していなかったので、沢山咲いていて嬉しくなってしまいました。
イワインチンは不忘山にも咲いていますが、この時期のハマグリ山の群落が一番好きです。
キノコは今年は放射能汚染で採れる山域が限られているので、ちょっと残念な感じです。
不忘山に登られる時には天気が良ければいいですね。空気が澄んでいる時の不忘山の展望は絶品ですものね。
SONE
2011/09/27 19:48
ク〜さん今晩は。
今年の春は震災があってほとんど満足な登山ができませんでしたね。
あの林道は歩いても飽きない範囲の微妙な距離と時間ですよね。
いやはや、あのコースを周回して笹谷集落まで歩いたとは凄いですね。
二口で猿のボスに追いかけられた経験はありますが、神室周辺では出合ったことはないですよ。
クーちゃん、あのロープ場登るの大変でしょうね。でも水を多く摂れるので楽なコースでしょうか。
仙人沢コースは何時歩いても静かなところが素晴らしいですね。
SONE
2011/09/27 19:54
あの岩場はダメですか。やっぱり。
ロープを引っ掛けるところもないし、岩は脆いし、下は奈落の底だしねー。
良い子は素直に歩きませう。(笑)
morino
2011/09/27 23:32
morinoさんおはようございます。
あの岩場はトップロープがあっても危険そうですね。蟻の戸渡り部分も怖いですよぉ(笑)
元々あそこにはルートは存在していなかった感じですよね。梯子もしくは太い鎖がなければ無理無理です。
SONE
2011/09/28 07:26

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