東北の山遊び

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zoom RSS 2011.10.9 東普陀落(山形・月山)

<<   作成日時 : 2011/10/12 20:59   >>

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多くの登山者で賑わう月山・羽黒口8合目の弥陀ヶ原からさりげなく北東方面に細道が伸びている。
これが月山修験道の聖地と言われる東普陀落へ至る道で、古くは立谷沢から月山・湯殿山への参拝道でもあった。
かねてから行ってみたいと思っていた東普陀落に山形の岳友:みいらさんの案内で訪れた。
微風快晴の登山日和の中、人気の月山とは思えぬ静寂の異空間トリップを楽しんだ。

【 10/9 東普陀落(山形・月山) 】
月山・羽黒口8合目駐車場〜弥陀ヶ原〜剣ヶ峰〜東普陀落〜御浜池(往復)

東普陀落(ひがしふだらく)の普陀落とはサンスクリット語で観音菩薩の住むところを意味する「ポータラカ」の当て字である。
月山には東普陀落の他に西普陀落と言う聖地も存在するが、月山修験の中では千年の山止めとなっていて、しかも道も定かでない難路を行くので一般登山者が容易に立ち入れる所ではない。
そこに踏査した方の資料を読むと、湯殿山のご神体に似た聖地であったものが、山崩れにより埋まってしまったとも言われている。

しかし東普陀落に関しては登山地図にもルートが記載され、登山者の立ち入りを拒んではいない。
みいらさんのHP から東普陀落に関する資料を抜粋して引用させていただく。
東補陀落は金剛界。知恵と男性の象徴とされ、立岩を主尊としている。岩の頭部は男根の形をしており三宝荒神と崇めている。この立岩の裾には弁財天浄土である御浜池がある。東普陀落の景観は女陰(御浜池)に向かって男根が立ち上がっている形になる。

さて今回の山行は山形からみいらさん、あかねずみさん、Sさん。
宮城組がマロ7さんmorinoさん、マスさん、SONEの7名の賑やかなメンバーとなった。

朝8時に8合目駐車場に着くが、奥の駐車場は満杯の状態。
微風快晴で穏やかな秋山だ。冠雪した鳥海山の山頂部分が見えている。

弥陀ヶ原湿原は草紅葉もほとんど終わり枯れ色の部分が大半で、周辺の灌木も積雪と強風で葉っぱがチリチリになってしまい、冴えない紅葉であった。
でも湿原の沢状のところは草紅葉のオレンジ色が残っていて、月山のたおやかな山容と相まって素晴らしい光景を見せてくれた。
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北側には立谷沢の秘峰:虚空蔵岳が魅惑の山容を見せている。
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東普陀落への道は指導標が全くなく、しかも木道を外れて分岐しているので分かりにくい。
但し一歩その道に分け入ると一本道なので残雪期以外は迷う心配はないであろう。

真っ青な空とオレンジの湿原。晴れている時の山行は本当に素晴らしい!
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湿原を外れて灌木帯を少し歩くと突然前方の視界が開ける。
この場所は「のぞき」と言われて、東普陀落と御浜池、立谷沢川右岸の人口に膾炙されていない白地の山域の光景が広がっていて、皆で驚きの歓声を上げた。
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藁田禿山、その左肩の岩場が聖地:東普陀落。
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御浜池。ここからでもブルーの湖面が美しく眺められる。
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剣ヶ峰までは右側が切れ落ちた稜線を歩く。
傾斜湿原の弥陀ヶ原東端は壮絶な土の崩壊崖になっているのが分かった。
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剣ヶ峰から紅葉の美しい北西側の尾根を見る。バックカントリーで北月山荘に滑りこむルート上の尾根だ。
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剣ヶ峰から鉄梯子やロープ場で一気に下っていく。
鉄梯子のある場所は強烈な獣臭が漂い、基部にある小さな岩穴が熊の住処になっているみたいだ。

尾根から外れて南東斜面の草地を下る。
その途中で剣ヶ峰を振り返る。帰りの登り返しが結構きつそうだ。
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藁田禿山と手前の東普陀落の岩塔群が近づいてきた。
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御浜池への分岐を右に分けて直進すると東普陀落への登りとなる。
大小の岩塔が周辺に立ち並ぶなか、一番目立つのが三宝荒神(立岩)の異様である。
私には男根というより、「千と千尋の神隠し」で登場したカオナシが伸びあがって左手の虚空を見上げている風に見えた。
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スレート状の浮き石の多い岩場を注意して登っていくと三宝荒神(立岩)の基部に出る。
ここには三宝神社が祀られている。
ザックを置いて岩場を更に登ると胎内岩に出る。ぽっかりと洞穴が開いていて、そこは伊弉諾(いざなぎ)神社と呼ばれる。洞窟内には金色の仏像が祀られていた。
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胎内くぐりをして岩塔の反対側に抜けると、胎内岩の上部へ抜けるルートが見いだせた。
マスさんが先頭で木をつかんだ短い岩登りにチャレンジする。
登りつめた絶頂には宝剣が奉納されていた。
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胎内岩から眺めた藁田禿山。その山頂へのルートを探ったが踏み跡も見いだせなかった。
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岩場の一番東側から胎内岩にいるメンバーの面々を見る。皆それぞれに絶景を楽しんでいた。
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胎内岩から見た三宝荒神と剣ヶ峰。
剣ヶ峰から続く崩壊斜面の様相は、南蔵王の後烏帽子岳から眺めた屏風岳に似ている。
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ザックをデポした地点に戻って皆で記念写真。かなり長居をしてしまった。
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そう言えば、この岩場には沢山のベンケイソウの花が群生していた。
月山で見るのは初めての様な気がする。
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御浜池分岐まで戻って、左折して御浜池に急坂を下る。
湿った石が滑りやすいので転倒注意の場所だ。

そしてたどり着いた御浜池。
鳥海山の鶴間池を彷彿させる正に桃源郷の世界が広がる。
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少し移動して剣ヶ峰を入れて撮影。
透き通る様なブルーの湖面。我々の他には誰もいない静寂の世界。池に流れ込む沢音と鳥のさえずりのみ。
アナザーサイドの月山がここにはあった。
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御浜池には水が流れ出る沢が存在しない。
何処か地下を通って流水路があるのか、みいらさんに伺ったら、御浜池から流れ出る白濁した流路となる渓谷を濁沢といい、そこには不動明王が祀られていると言う。
見てみたいものだが、旧立谷沢ルートは崖崩れにより廃道となっていて、現在はそこに行く術はないようだ。
実際にみいらさんが偵察したら、旧道は50mほど奥から灌木に覆われて通行不能になっていたらしい。

御浜池でのんびり昼食をとる。
マロ7さんのサンマ汁。morinoさんのソーセージ。マスさんの鶏肉のテリーヌとりんごのワイン煮を堪能する。
どれも美味しくてありがとうございました。

さてお腹が一杯になったので池を少し散策。
エゾオヤマリンドウが未だに沢山咲いている。
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南岸まで行ってみると東岸から見えなかった藁田禿山が一望できた。
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帰路は普通の登山とは逆でずっと登りの行程となる。長い時間休んだので登り出しがきつい。
途中の草原で東側を見ると、立谷沢川右岸山域の最高峰:下柳沢山が見えていた。
雪を利用して何れ登ってみたい山だ。
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剣ヶ峰で西陽を浴びた紅葉を楽しみ弥陀ヶ原に戻る。ナナカマドの赤が綺麗だった。
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みいらさんご推薦の花園を見学するが、期待したチングルマの紅葉は少し早かったみたいだ。
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しかしシロバナトウウチソウやミヤマリンドウが未だに咲いていて驚いた。
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8合目駐車場に戻って山形組の3人と別れ、最上峡の幻想の森に立ち寄る。
国道から近い場所にあると思っていたら、3kmの林道走行が必要で、結構奥深い場所に幻想の森はあった。

日本海側のウラスギと呼ばれる変形した杉の巨木が立ち並ぶ不思議空間であった。
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JR東日本の宣伝で吉永小百合さんも立ち寄った場所だ。
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その後、新庄でモツラーメンを食べようと一茶庵支店に行ったが、定休日の看板が出ていてアウト。
次に酒田の鯛金さんご推薦の名店:尾花沢の福原屋を目指す。
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この店は蕎麦屋だが、ここの中華そばは本当に美味しかった。
魚介系のあっさりスープが最高で、皆さん満足の一品だった。
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その後は鍋越峠を通り渋滞にも合わず帰宅できた。
天気とメンバーに恵まれ楽しい一日だった。


動画です。




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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
お世話様でした。
いいところでしたねー。
あそこは思わずマッタリとしてしまって、時間がゆっくり流れる異界なのかもしれません。
おかげさまで天気にもメンバーにも恵まれ楽しい1日を過ごせました。
長時間の運転ありがとうございました。
morino
2011/10/12 21:29
morinoさんお疲れ様でした。
何時もの見慣れた月山とは全く別な顔を見た思いですね。
本当に素晴らしい山でした。
新庄のもつラーメン食べられなかったのは残念でしたが、別の美味しい店発掘できたので良かったですよ。
SONE
2011/10/12 21:35
こんばんは。
この日は仕事をしながら、みなさんの山行が気になっておりました。
天気も最高でしたね。
東普陀落、行ってみたくなりました。
ナカシィ
2011/10/12 23:02
お世話様でした。月山はほんと奥が深いですね。
立谷沢からの旧ルートを歩きたいと思うのですが、殆ど道が残ってないとすると古道を辿る意味がなくなりますし悩ましいところです。
かつての七方八口から、立谷沢口を加えた「月山・新八方八口プロジェクト」が今年立ちあがりましたが、単純に北月山荘を起点にし八合目へということみたいです。
http://www.gassan-info.com/modules/news/download.php?url=/nishikawa_4.pdf.1308705475000
また面白い山行を致しましょう。
みいら
2011/10/13 09:55
お世話様でした。いや〜月山は奥が深いですね。
かつての七方八口に対して、新たに立谷沢口を入れた月山新八方八口プロジェクトが今年立ちあがりましたが、北月山荘を起点にして八合目から登るということで、古の立谷沢口を再整備するものではないようです。
立谷沢川には羽黒修験の聖地三鈷沢もあります。興味が尽きないですね。
ttp://www.gassan-info.com/modules/news/download.php?url=/nishikawa_4.pdf.1308705475000
みいら
2011/10/13 12:16
紅葉のさかりお仲間と良い山行ができましたね。
お天気にも恵まれ池や池塘が綺麗です。
日本にはまだ知らない良いところが沢山あるものです。
人生が倍あったとしてもとても登りきれませんね。
ミニミニ放送局
2011/10/13 13:54
今年の紅葉のお山の最高バージョンでした。
まだまだ奥の院があるとは興味津々でございます。
ナカシイさん、仕事だったとはご苦労様。
ここ、一人で行ったら奴がいるからね。(^^;)
今週は、東普陀落の余韻で過ごしましたよ。
マロ7
2011/10/13 18:42
ナカシィさん今晩は。
お仕事との事でご一緒できなくて残念でした。
あの快晴の天気を見たなら行きたかったでしょうね。
東普陀落は何れまた再訪してみたいと思っています。その時は是非。
SONE
2011/10/13 19:15
みいらさん、お疲れ様でした。ご案内いただき有難うございます。
メインルートの混雑する月山とは全く別の顔を見ることができましたね。
御浜池から下部は密薮と崖崩れ個所があって、忠実に古道を辿るのは至難の業かもしれませんね。
北月山荘から三角峰を経て登る道も上部の車道には合流していないみたいですね。
行き帰りの車窓から丹念に派生ルートを探しましたが見つかりませんでした。
>立谷沢川には羽黒修験の聖地三鈷沢もあります。ムムッまた行きたい場所が増えてしまいますね(笑)
SONE
2011/10/13 19:21
ミニミニ放送局さん今晩は。
紅葉は数日前に降った雪でかなり葉っぱは落ちてしまった様です。
でもところどころ綺麗に色づいた紅葉が楽しめましたよ。
天気が良いと紅葉だけでなく、池や池塘のブルーの色合いを見せて美しいですね。
皆さんが知っていて登っている月山とは全く違った異次元の世界を堪能できました。
本当に知らない場所がまだまだ沢山あって、そこに行く計画を立てているだけでも楽しいものですね。
SONE
2011/10/13 19:26
マロ7さんお疲れ様でした。
マロ7さんにとっては二連続の超渋山になりましたね。
立谷沢川左岸の沢から上部を目指すのも楽しいかもしれませんね。
皆でワイワイ行ったから熊公も逃げていったと思います。あの獣臭は明らかに寝床でしょうね。
マロ7さん、東普陀落の余韻と別な喜びで最高のウィークディをお過ごしではないでしょうか。
SONE
2011/10/13 19:31

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2011.10.9 東普陀落(山形・月山) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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