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zoom RSS 2011.11.3 家形山から三方倉山(宮城・二口山塊)

<<   作成日時 : 2011/11/04 23:35   >>

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仙台神室の東稜に昭和30年末に開削された三神歩道。昭和40年末ころまでは相ノ峰〜家形山〜三方倉山を経て二口の本小屋まで歩ける状態にあったと言われている。
しかし現在は鳴虫沢の遡行者が下山に利用する踏み跡が、相ノ峰〜家形山〜姉滝まで残っているだけとなった。
今回は自分でも未踏で懸案になっていた家形山〜三方倉山区間の薮を踏破してきた。

【 11/3 家形山(890m)から三方倉山(971m) 宮城・二口山塊 】
二口キャンプ場駐車場〜二口渓谷遊歩道〜ブナ平コース分岐〜二口林道〜姉滝〜718m独標〜家形山〜910m独標〜783m鞍部〜三方倉山〜シロヤシオコース分岐〜柱状節理の岩場〜ブナ平〜二口渓谷遊歩道〜二口キャンプ場駐車場

当初は単独で歩く予定だったが、morinoさんと、morinoさんの後輩taku-oさん、ikeさん、そしてマロ7さんがご一緒することとなった。
二口キャンプ場駐車場の集合は8時の予定で、少し時間があったんので秋保大滝(落差55m)に立ち寄ってみた。
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この日は午前中は曇りの天気予報で、大東岳や糸岳などの峰々には雲がかかっていた。
日が差し込まないので二口沢沿いの折角の紅葉も鮮やかな色が出ない。
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最初はウォーミングアップを兼ねて二口渓谷遊歩道を姉滝まで歩く。
途中でキノコを捜しながらのゆっくり行程だが、生え始めのムキタケが少量採れただけ。
写真のナメコは手の届かない高い位置に生えていたので採れなかった。
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以前からmorinoさんとマロ7さんに三方倉山北西尾根の取りつきが何処かを聞かれていたので、今回その地点を教えた。
姉滝は下部から近寄らずに一旦二口林道に出る。

二口林道は1999年から12年間、土砂崩れの補修などで宮城県側が車の通行が出来ない状態であった。
しかし林道の補修が終わり、たった8日間限定(直ぐに冬期通行止めになる。)で宮城〜山形間の通行が可能となった。両県とも朝9時にゲートが開門となり、ちょうど山形側から抜けてくる車列が通り過ぎていった。
「またひと冬越したら土砂崩れでしばらく通行不能になるんでないの・・・」←これ全員の意見。

家形山の登山口は姉滝の看板があるところから二口沢に下り、姉滝の上部を跳ねて渡渉した先にある。
姉滝の直ぐ状龍なので、雪解けなどの増水時には絶対渡れない場所だ。
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家形山へ至る道は鳴虫沢と三方倉沢の合尾根(合ノ峰の名称もある。)を忠実に辿っていく。
二口沢から718m峰まで凄い急登が待っている。大東岳のハナコスリなんて問題じゃなく汗を絞られる。
三方倉山北西尾根が三方倉沢を挟んで間近に見えている。
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ヤセ尾根ながらイロハモミジの紅葉が綺麗な場所があった。
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磐司岩と磐司山を一番はっきりと眺められるのは、この尾根ならでは…
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718m峰はヒメコマツが立ち並ぶピークで、「松の展望」と書かれた看板がある。
しかし余り展望は得られず、東側に目指す三方倉山が見えるのみ。
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この先の灌木のヤセ尾根部分で展望が一気に開けて皆で歓声を上げる。
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ここの展望は一級品。鳴虫沢と磐司岩が紅葉を纏って眺められるが、大東岳に雲がかかっているのは残念だった。
(パノラマ写真、クリックで拡大します。)
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磐司岩に薄日が差し、紅葉が少しあでやかになった。
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この展望地でゆっくり休憩をとった。
第一目標の家形山はほとんど目立たない姿で佇んでいて、何で家形山の名前が付いたのかよく分からない。
別表記では屋形峰や屋形山、他に家形峰の名前も見受けられる。
今回歩いてみて分かったが家形山の家の形は東側の910m峰の方がその様に見えると感じた。

途中、真っ赤に色づくドウダンの木があった。
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ヤセ尾根ゆえにキノコはほとんど無く、諦めていたらムキタケを発見。
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ところで家形山山頂に近づくに従って、至る所にクマ公のうんちが散乱していた。
その数は半端じゃなく、この一帯を根城にしているみたいだ。注意が必要である。

そして一番高いところじゃない場所に、家形山の山頂標識と三神林道の看板があった。
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看板の写真を撮っていると、東側から薮を漕いでくる熊鈴の音が聞こえた。
声をかけると単独の男性が我々と逆コースで、ここ家形山にたどり着いたのであった。
その男性とは月山でも出会っている。お互いに情報交換して別れた。

さてこのピークから三方倉山までの三神歩道は完全に廃道と化している。
今から33年前に家形山から相ノ峰を経て仙台神室まで三神歩道を歩いたが、当区間は道形が残っていた反面、家形山から三方倉山への道は完全に消えていた記憶がある。

最初は胸丈の笹薮漕ぎ。先ず910m峰を目指す。
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910m峰の前後は昔の道が残っていて歩き易かった。
しかし三方倉山への鞍部783mコンタまでの下り始めから薮が深くなる。
ここは読図能力が問われる個所だ。
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少しはキノコが採れるのではと期待したが、倒木にキノコの姿は全くない。
それに薮が深いので、離れた立ち枯れや倒木まで行く気力もない。

鞍部で休憩。この付近の標高は紅葉が綺麗だった。

さて三方倉山まで標高差190mの登りである。ここは薮の急登で、木や笹につかまりながら高度を上げていく。
途中で相ノ峰が見えるところがあった。左側の山が910m峰。
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じわじわ急登を登って頂稜に着く。ここは北西尾根を登りきった地点と同じ場所だった。
後は鼻歌交じりに登れるほぼ平坦な道。(顕著な踏み跡が付いている。)
そして待望の三方倉山山頂に到着。累積標高差は1000mを越えていた。
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余談だが、三方倉山は別名で三幅良山(さんふくらやま)と呼ばれている時代もあった。
意味不明な名前だが、北側や東側に岩場を持ち、西側には三方倉沢が切れ込んでいる山なので、三方倉山の名称のほうがしっくりくる。場所は不明だが北東斜面の何処かに風穴があり、一帯は一面コケで覆われているとか…

一本のブナの木がちょっと邪魔だが、天気が良くなって二口山塊の最高峰:大東岳がばっちり見えていた。
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大東岳のアップ。写真では見えないが、肉眼では大東滝の全景が見えていた。
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少し登山道を下がった風のない日だまりで昼食をとる。
マロ7さんご持参の蔵王ホルモン、morinoさんご持参のメンチカツとソーセージが美味しかった。
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下りは大好きなブナ平コースを採る。
下り始めは急だが、石垣に見える柱状節理の岩場まで降りると穏やかな道になる。
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西日を浴びて黄色に輝くブナの森が美しかった。
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思ったより薮が深かったが、懸案であった家形〜三方倉間を歩けて満足できた一日だった。
宮城の山はまだまだ未知のところが多いものである。

GPS軌跡です。
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動画です。











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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは、木曜日は午前中は曇り空でしたが午後から晴れて良い日でしたね。
SONEさんは二口渓谷ですか、私は遊歩道しか歩いた事はありませんが紅葉が綺麗な所だったと記憶しています、それにしても大勢でわいわいと楽しそうですね。
姉滝の上を渡って、、、うーん初心者の私達にはまだまだ困難なコースの様です。
私たちは同じ日に七ツ森の松倉山、撫倉山を歩いてきました。
SONEさんと全く同じルートで、同じ場所でお昼ご飯を食べてきました、撫倉山の見晴らし、そして険しさ、里山とは思えない冒険いっぱい、何処までこのロープ続くのと思う所でした。
今度は笹倉山に登ろうと調査を開始しました、御門杉登山口はルートも整備されて簡単そうですが難波登山口へ戻るルート、頂上からの戻り口を見つけられるのか不安では有りますが、明日日曜日はお天気悪そうなので来週当たりに挑戦したいと思います。
Cafe Tom
2011/11/05 06:38
SONEさん、こんにちは
三方倉山と家形峰の間の情報、参考にさせていただきます。数年前、家形峰から相ノ峰方向へ行って途中から鳴虫沢に降下(沢やさんの逆道)、沢から壁ほどの斜面を973ピーク(鳴虫山?)に上がって相ノ峰方向へ行ったことを思い出しました。
薮をこいだあとのご馳走はおいしかったでしょうね。山の仲間と楽しくゆっくり過ごせることはいいですね。
yuji
2011/11/05 14:29
お世話様でした。
おかげさまで一人じゃとても歩けないルートを楽しませていただきました。
キツイ登りと藪漕ぎ(急坂付き)でしたが、普通の山の何倍にもなるような満足感です。
お土産のキノコは昨晩キノコ鍋で美味しくいただきましたよ。withワインでね。(笑)
又よろしくお願いします。
morino
2011/11/05 17:14
まさか同一方向だったとは…。
相ノ峰へはルートが明瞭ですからこちらは後回し、滅多にいけないこちらに編入させたいただきました。(^o^)
キノコも採ったし(おっ家内はご機嫌)、見事な磐司岩も眺めたしいいお山でした。
マロ7
2011/11/05 18:45
Cafe Tomさん今晩は。
熊が出没する山域でしたが、大勢で登ったので楽しかったです。
二口山塊は標高は低いですが、山の総合力が問われる山が多いんです。
今回のルートは山慣れない方は危険すぎるルートですね。
Cafe TomさんのHP拝見しましたよ。北側のルートは岩場とロープ場が多くて驚いたでしょうね。
笹倉山は難場コースはルートに薮がかかっている場合が多いので注意ですよ。
牛野ダムの傍にある達居森もおおらかな山でお勧めです。
SONE
2011/11/05 19:18
yujiさん今晩は。コメントの記載間違いの部分m修正させていただきましたよ。
三方倉山から家形山間はベテラン登山家のみ歩ける場所だと思いました。
鳴虫山まで周回されたとは訓練で行かれたのでしょうかね。
あの尾根も何れ登ってみたいと思っていました。
薮漕ぎで登山道に抜けた時の達成感は最高ですね。誰もいない山頂でのんびりしてきました。
SONE
2011/11/05 19:22
morinoさん今晩は。
急遽ご一緒することになりましたが、意外に密薮でしたよね。
三方倉山に一般ルートで登ると面白みに欠けますが、今回のルートは面白かったです。
キノコは鍋で食べましたが、ムキタケのつるつるした食感は鍋に合いますね。
SONE
2011/11/05 19:25
マロ7さん今晩は。
当日、相ノ峰を狙っていたとは意外でした。ご一緒できて楽しかったですよ。
御ブログ拝見しますよ、キノコはかなり採っておられましたね(笑)
三方倉山北西尾根も磐司岩が見える好ポイントがあるんですよ。
SONE
2011/11/05 19:28
この辺の山はわかりませんが紅葉の滝や沢がとても綺麗ですね。
二番目や四番目の沢がとてもいい感じです。
杉などの人工林がなくブナが多いようで自然のままなのがいいですね。
磐司岩は柱状節理でしょうか珍しい岸壁です。
頂上でのシェー!! 楽しい人たちです。
ミニミニ放送局
2011/11/05 20:43
次の日に三方倉山に登ってきましたが、この日も二口林道は大盛況でどこまでも響いてくる排気音に少々ウンザリしてしまいました。今まで通り、不通の方が静かで良かったかも知れませんね(苦笑)。
今度は家形山方面へ挑戦してみるつもりですが、再開通のこの機会に仙台神室までの登山道を
整備してくれたら・・・ん〜是非歩いてみたいな〜♪
superdioaf27
2011/11/05 23:09
ミニミニ放送局さんおはようございます。
二口山塊は宮城県の岳人のホームグラウンド的な存在ですが、全国区ではほとんど知られていない山域なんです。
渓谷と岩壁に彩られた造形密度の高さが見どころでしょうか。
以前は二番目の沢のところでいも煮会が行われていて混雑したのですが、現在はいも煮会中止エリアとなって静かなところとなりました。
遊歩道の一部は杉林ですが、その他の区間は全て自然林に囲まれ、熊の住処となっています。
磐司岩は柱状節理の大岩壁ですが、凝灰角礫岩ですので岩登りには全く向かない山なんです。
同行したマロ7さんが山シェーの教祖でして…(笑)
SONE
2011/11/06 09:57
superdioaf27さんおはようございます。
翌日は晴れて最高の山だったでしょうね。
平日にも関わらず二口林道は混雑しておりましたか。あの静かなエリアに車の排気音は似合わないですね。
家形山から相ノ峰まで踏み跡が続いていますが、そこから仙台神室までは猛烈な灌木薮漕ぎ覚悟の状態ですよ。
仙台神室東稜は宮城県でも一番豪快な尾根歩きですので、登山道を再整備して欲しいものですね
でも歩く人がほとんど無い寂れた道になってしまうのかな。
SONE
2011/11/06 10:04
8/28日に月山でお会いしたばかりなのに、こんなに早くまたお会いするとは・・・。山では意外と知人に会ったりすると認識してますが、本当に奇遇ですね。当日は北石橋から石橋峠へ抜ける予定でしたが、林道の通行が9時以降の開通だったので急遽変更したところでした。あんな場所で突然姿を現しさぞビックリだったでしょう。家形山への縦走は前から気になってたし時間もあったので敢行したしだいです。三方倉からの下りでは下部の地形がよくわからないうえに尾根が広いので、確実に783コルに降り立つことに集中でした。コル辺りの紅葉は本当に綺麗でしたね。二度あることは三度ある??。また何処かでお会いできる日を楽しみにしてます。
コマ
2011/11/06 11:12
コマさん今晩は。
お会いしたとき月山でスライドした方と言われて思い出しました。
また出会えるとは、お互いにマイナールートが好きな証拠ですよね(笑)
林道のゲートは9時に開門なので、かなり並んだみたいですね。
まさか我々の逆ルートを辿ってくる方がいるなんて思いもよらなかったので本当に驚きました。
783mの鞍部まではどちらから下ってもルートファインディングが難しいところだと思います。
久しぶりに地形図を取り出して地形を確認しましたよ。
おそらく薮山でまたお会いできると思いますよ。その日が楽しみです。
SONE
2011/11/06 18:34
先日はありがとうございました。
今時期は葉が落ちてお山がサッパリした感じがしますね〜。
ランチまたまたおいしそう♪
デザートはなかったのですね(^_^)
ナカシィ
2011/11/06 21:31
ナカシィさん今晩は。
もうお山の頂上は冬枯れの時期になってしまい、雪の季節が近いことを思わせますね。
蔵王ホルモンは「みんな野」で売っていて、とても美味しいホルモン焼きですよ。
デザートは私の柿だけでしたが、展望地であっと言う間に食べてしまいました。
SONE
2011/11/06 22:45
藪漕ぎお疲れ様でした。そう言えば今年はまだやっていないことに気が付きました。ウズウズしてきたりして。(爆
みいら
2011/11/07 17:15
SONEさん今晩は!二口の芋煮会禁止は知りませんでした。夏はよく駐車場梯子滝方面の沢を登って行く途中の深みで子供達を泳がせていましたがあの喧騒はもうないのですね。あの沢をいける所まで登りたかったのですがマムシに邪魔されたり未だにあの奥はどうなっているのか気掛かりです。話は変わりますが週末遂にハイキングを卒業?し、山デビュー予定です。神奈川の丹沢周回コースを登るつもりです。高度を一気に五倍にするのですが、はて、体力が持つのかどうか…
翔パパ
2011/11/07 23:45
みいらさん今晩は。
そんなに濃い薮じゃなかったですが、このところ何故か薮山が多くなっていますよ(笑)
一回薮漕ぎの山やっちゃうと、薮山が癖になってきますね。近いうちに如何ですか。
SONE
2011/11/08 17:06
翔パパさん今晩は。
二口のいも煮会中止はだいぶ前から行われていて、今は酔っ払いがいないで静かなものですよ(笑)
二口沢を遡行していくと、確か深い淵に遮られて遡行不能な場所があったと記憶しております。
ついに翔パパさんも本格的な山デビューですか。丹沢なら道が整備されていて歩き易いでしょうね。
高度5倍と言ってもゆっくり登れば、最後には山頂に着いてしまいますよ。頑張ってください。
SONE
2011/11/08 17:11

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