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zoom RSS 2012.1.9 十万劫山(福島・福島市近郊)

<<   作成日時 : 2012/01/11 13:31   >>

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二ヶ月ぶりに山仲間と一緒に山歩きをしてきた。場所は福島市近郊の十万劫山。有名な花見山の背後(南東)に位置する山である。以前桜が満開の時期に、茶屋沼を起点として花見山まで周回した事があったが、今回は西端の弁天山公園から花見山に立ち寄って往復するコース採りである。

【 1/9 十万劫山(429m) 福島・福島市近郊 】
弁天山中央駐車場〜的場石〜経塚山〜市道〜送電線巡視路出合〜花見山分岐〜花見山〜西尾根取りつき〜十万劫山〜畑小屋分岐〜花見山分岐〜送電線巡視路出合〜市道〜経塚山〜的場石〜弁天山中央駐車場

この日は二ヶ月ぶりに山仲間のマロ7さんmorinoさん、maronnさん、Taku-oさん、マスさんと一緒。
まだ本格的な雪山に突っ込める体力と精神的な余裕はないが、少しづつ体調を戻している状態で、そんな身を案じて仲間の皆さんが背中を押してくれた。

十万劫山は地形図には「じゅうまんこやま」と記されているが、他に「じゅうまんこうやま」「じゅうまんごうやま」とも呼ばれている。
福島市の東に聳えるこの山は、古くは雨乞いの山として信仰の対象になっていた。
山頂には風神、雷神が祀られている。
変わった山名の由来は、行基という僧が老松の根元に地蔵尊を安置し「この地は聖地なり。永劫に鎮まり、慈悲を垂れ給え」と祈念した伝説から来ている。

因みに劫(こう)と言う漢字を調べてみると、仏教などインド哲学の用語で、極めて長い宇宙論的な時間の単位。サンスクリット語のカルパ の音写文字「劫波(劫簸)」を省略したもので、循環宇宙論の中で、1つの宇宙(あるいは世界)が誕生し消滅するまでの期間と言われる。1劫 = 43億2000万年と言うから、十万劫とは理解不能なほどの時間である。


今回は十万劫山から西側に派生した長さ約5kmの尾根の末端:弁天山が起点となる。
弁天山は標高142mの山で、阿武隈川のすぐ東側に位置する。かつて、「山椒大夫」の安寿と厨子王が住んでいたと言われる椿舘跡があることから椿山とも呼ばれている。
西麓には国道4号福島南バイパスが通り、この山の名を冠した弁天橋が阿武隈川を渡る。

弁天橋から非常に狭い道路を擦りぬけて弁天山公園中央駐車場に車を止める。
最初は西端にある弁天山展望台に立ち寄る。
その階段の登りから振り返ると、東側に十万劫山がそびえていた。
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厳島神社がある展望台ピーク。
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展望台からは安達太良山や吾妻連峰の姿が眺められた。
眼下に流れる阿武隈川には沢山の白鳥の姿があった。

次に北側の展望が開けている弁天山最高点に向かう。
ここからは北側の展望が開けていて、福島市街地と信夫山が一望であった。
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整備された弁天山公園に別れを告げて、「しのぶの細道」と呼ばれる遊歩道に入る。
この道は十万劫山を越えて遠く相馬まで抜けた昔の間道であるらしい。

大平山配水池の急な階段を登って山道に入ると、雑木林の気持ちよい行程となる。
指導標のある分岐を左に入ると直ぐに「的場石」が現れた。
的場石(まといし)は,大平山(148m)山頂に立つ奇岩で、その昔,弓の名人那須の与一宗高が信夫山からこれを的に射ったと伝えられており,また,椿舘の諸氏もこの石を標的に射術を練ったといわれている。
まあ那須の与一の伝説は眉唾であろうが、この大岩が産土神として崇められていたのは理解できた。
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五輪石への分岐を過ぎた先から安達太良山の全景が拝めた。
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経塚山の三角点は南側をトラバースして越える。
少し下ると、突然民家の脇を抜け、峠の舗装道路を横切った。

この付近から日陰は雪を踏む行程となる。
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送電線の巡視路を分けて更に進むと左手に花見山への細道が分かれている。
ここから十万劫山までは1.5km。
これを左折、花見山に向かって下っていく(1km)。

雑木林の尾根をどんどん下ると、視界が開けて花見山の一角に出た。
十月桜と呼ばれる小さな桜が咲いていた。
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それ以上に素晴らしかったのがナンテンの実。一区画がナンテンに占められていて、真っ赤に色づく実と、冬晴れの空とのコントラストが最高であった。
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誰もいない閑散としている花見山山頂の東屋で休憩する。
mirinoさんが1月生まれなので、一足早いお誕生日祝いとなった。
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それに花を添えたのがマスさんお手製のマカロン。
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そしてこれもマスさんお手製のチョコレートケーキ(ビッシュ・ショコラ)。
3種類のチョコレートを分段に使った濃厚なケーキで美味しかった。
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この時期の花見山にはほとんど花が見られず、モクレンのふさふさした蕾が目立っていた。
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陽だまりの場所を捜して、やっと見つけたロウバイの花。まだ咲き始め。
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花見山の麓から直接、十万劫山に登るために西尾根の取りつき点を目指す。
放射線物質の汚染のため、収穫されずに残った柿の実が寂しい。
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西尾根末端の送電線の鉄塔までは簡単に登れたが、その後は笹薮が濃くなり、北側のスギ林を斜高気味に登って行く。途中から尾根に復帰するが踏み跡は無い。
しかし薮は薄いので適当に木々を避けながら急な尾根をどんどん登った。
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山頂近くなってくると、右手の斜面が大きく伐採されている。
伐採地の上に細いアンテナの建てられた十万劫山の山頂があった。
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伐採地は棘植物が繁茂し始めており、今回登ってきたルートも追々使えなくなるであろう。
そして標高の割に遠い印象が強かった十万劫山の山頂に到着。
皆で揃って記念写真。
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山頂には山の由来が書かれた看板がある。
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以前登った時には東側の一部(女神山方面)しか展望が得られなかったが、西側の斜面が伐採されたために、吾妻連峰の大観が拝める山頂になった。
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山頂では休まないで幅の広い道を弁天山目指して下る。
途中で山頂を振り返るが、アンテナがなければ山頂と分からないであろう。
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途中、穴のあいたホウ葉を拾って遊ぶ。
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下山してラーメンを食べる予定なので(閉店時間は15時)、5kmの道のりを急ぎノンストップで下った。

午後2時半に下山。美味しいと評判の『正月屋分店 支那そば 石川屋』で支那そばの大盛りをいただく。
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さっぱりした魚介系のスープ、少し柔めの麺、とろとろのチャーシューと、昔懐かしい感じのラーメンであった。
がつんっと言うインパクトはないが、美味しく気軽に食べられるラーメン。

結局、この日は距離14km弱、標高差900m弱の薮漕ぎ付きの登山となり、ひさしびりに歩いた気のするルートであった。市街地の近くにこれ程展望がよいハイキングルートがあるとは羨ましい限りである。
今回のコースのベストシーズンは、やはり花見山の花が咲き誇る季節であろう。

GPS軌跡です。
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動画です。






 

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コメント(30件)

内 容 ニックネーム/日時
徐々に復活といったところでしょうか。
皆さんで楽しそうですね。
正月屋分店ということは、郡山の正月屋の分店でしょうか?
寒い中運動後のラーメンはさぞかしうまいでしょうね。
みどぽん
2012/01/11 18:50
みどぽんさん今晩は。
心に余裕が出来てから雪山突入になりそうです。
福島:阿武隈山地の山は本当にしばらくぶりですが、手軽に登れて楽しいですね。
私も良く知らないのですが、郡山の正月屋の分店で間違いないそうですよ。
正統派の気をてらわないラーメンに好感が持てました。
SONE
2012/01/11 19:04
新型カメラ、画像がきれいですねぇ。(^o^)
雪と花と阿武隈の景色、ケーキとお菓子での一服、そして支那そばで新春のお山歩きは格別でした。
お世話様でした。
マロ7
2012/01/11 19:53
お世話様でした。
良い景色に、楽ちん歩きに、藪漕ぎ尾根歩き、そしてマスさんのおいしい手作りケーキと大満足の十万劫山でした。
また福島の山へ行きたいものですね。
morino
2012/01/11 20:06
マロ7さん、お疲れさまでした。
ブログにアップすると勝手に画像が圧縮されてしまうので、拙ブログでは綺麗に表現できないですよぉ(笑)
阿武隈の山、今は入山できない地域が多いですが、冬場の旅情は捨てがたいものがありますね。
花見山山頂でのケーキと、下山後のラーメンで思い出に残る山となりました。
SONE
2012/01/11 20:26
morinoさん、お世話様でした。
花見山の山麓で標高100mまで下って、そこから薮尾根を標高差300m強登ったので、一日で二山登った感じでしたね。冬場はマスさんのチョコレートケーキが食べられるので楽しみなんですよ。
また福島の別な山を計画しますね。
SONE
2012/01/11 20:29
雪ないですねー。
87ワ
2012/01/11 20:48
87ワさん今晩は。
福島市の東側に位置する低山なので積雪はほとんど無かったですよ。
SONE
2012/01/11 21:03
楽しい山歩きで良かったですね。
もうすぐ雪山のレポートが見れそうですね。
雁戸山ピストンを計画していますが、天候しだいかなと様子を見ています。
yuji
2012/01/11 22:40
yujiさん今晩は。
仲間とわいわい話しながら歩くのはストレス解消になりますね。
雪山はもう少しあとになるでしょうか。
雁戸山は蟻の戸渡りが氷化した時に危険過ぎて突っ込めなかった経験があります。
3月の締まり雪だと登りやすいですね。
SONE
2012/01/11 22:56
soneさんの引き出しの多さには毎度驚かされますが、マスさんのケーキにはもっと心惹かれます。
ラニーニャで寒い冬になりそうですね。
tom
2012/01/11 23:15
やはり蟻の戸渡りですね。アドバイスありがとうございます。
あのナイフエッジは要注意、慎重を心掛けます。
yuji
2012/01/11 23:15
監督!エキストラ体験楽しかったです。
少年の目の輝きでカメラ談議してる2人ほほえましく楽しそうでしたねぇ〜
福島は登りたい山、沢山ありですのでよろしくお願いしま〜す。
マスさんに胃袋捕まえられちゃったなぁ・・・・(*^_^*)ごちそうさまでした!
maronn
2012/01/12 11:42
SONEさん お久しぶりです。
今年は、正月早々体調をくずし、グズグズしておりましたが、19日から冬山があるので、
9日に足慣らしの目的で泉ヶ岳に行ってきました。
水神コースは、すっかり踏み跡ができていて、アイゼンがあると良かったです。
病み上がりなので、北泉は次回にして、三叉路経由で水神に出ました。三叉路から北泉方面は踏み跡が少なく、かんじきが必須だと思いました。
最近、スノーシューをよく見かけますが、雪山ではどちらがよろしいのでしょうか。
スポーツ用品店では、高価な方を勧めるようです。
momo
2012/01/12 16:07
tomさん今晩は。
阿武隈山地は福島以北の登山対象となっている山はほとんど登っています。
かなり好きな山域なんですよ。
毎回マスさんの美味しいケーキをご馳走になれて私は幸せ者ですね(笑)
それにしても今日は寒い一日でした。
SONE
2012/01/12 19:39
yujiさん今晩は。
蟻の戸渡りの急な鎖場のところが難所なんですよ。あそこをクリアすれば簡単です。
SONE
2012/01/12 19:40
maronnさん、お疲れ様でした。
顔だしできないので、どうしても後からのショットになってしまいますね。
morinoさんのカメラ好きには到底敵いませんよ(笑) よく情報を集めておられる…
福島は東北一の山岳県ですよ。特に会津の山は素晴らしいです。
マスさんのケーキ、あの濃厚なチョコの味は病みつきになってしまいますね。
SONE
2012/01/12 19:44
momoさん今晩は。
お正月から大変でしたね。
泉ヶ岳は登る人が多いので、踏まれているところはどうしても氷化してしまいますね。
スパイク長靴なら対応できますが、登山靴では怖かったでしょうね。
皆さんによくカンジキとスノーシューのどちらがいいか聞かれます。
価格は別にして性能面でお話しますと、歩き易いのはスノーシューで普通歩いている感覚で雪の上を歩けます。カンジキは花魁歩きをせねばなりませんし、雪により深く潜ってしまいます。
しかしスノーシューの最大の欠点は急坂の下りで、つま先立ちにしか歩けないので非常に怖い思いをします。
カンジキは踵キックステップで難なく下れます。
私の場合は急な山はカンジキ、斜度がそれほどない山はスノーシューと使い分けております。
SONE
2012/01/12 19:51
SONEさん、ワイワイと楽しいお山の様子が伝わってきます。
この日はやはりバタンキュウな私でした。
また声かけてくださいねっっっ
ナカシィ
2012/01/13 00:40
SONEさん お返事有難うございました。
カンジキとスノーシューの使い分けですね。とても参考になりました。
19日から予定していた冬山(仙丈ケ岳)が、リーダーの都合により中止になりました。とても残念ですが、私もあまり体調が良くないので、少しホッとした感もあります。
SONEさんの映像やお話を拝見して、楽しませていただきます。
今年もよろしくお願いいたします。
momo
2012/01/13 11:09
SONEさん、こんにちは。お久し振りです!
今年もブログを楽しく拝見させて頂いて居ります。
今回は、あまりにも馴染み深い地名や景色ばかりで、ワクワクしてしまいました(^^♪
こんなに身近なのに行った事が無く、参考にさせていただき今年の花の頃には歩いてみたいと思います。・・・また皆さんで福島の山にいらして下さいね(^_-)-☆
最後になりますが、謹んでお母様の御冥福をお祈り申し上げます。
mocha
2012/01/13 11:52
ナカシィさん、ご一緒できなくて残念でした。
変則ルートでしたが、景色が良くて楽しかったですよ。
SONE
2012/01/13 16:30
momoさん今晩は。
どちらも持っていると便利な山道具ですよ。でもスノーシューの安物は駄目ですからねぇ。
仙丈ヶ岳とは随分遠くまで行かれる予定だったのですね。
体調が悪いときの冬山は危険ですから、中止になって何よりでしたね。
今年もよろしくお願い申し上げます。
SONE
2012/01/13 16:34
mochaさん、お久しぶりでした。お悔みのお言葉ありがとうございます。
まだもろもろの諸手続きが終わっていませんが、だいぶ落ち着いてきて、やっと山に目が行くようになりました。
昨年は原発事故のために福島の山に足を向ける機会がありませんでしたが、今年からいろいろな山へ再訪してみたいと思っております。
弁天山も桜の時期には混雑するそうですので、早朝出発なら楽しいかもしれませんね。
SONE
2012/01/13 16:38
SONEさん こんにちは
スノーシューもスパイク長靴も高価なのですね。GPSはなお更なのですね。
何れも魅力的なものですが、私に使いこなせるかどうか疑問です。
数年前、以前入っていた某山岳会の幹部から突然退会を余儀なくされ、途方に暮れていたとき
Rクラブを紹介されました。そこで初めて、夏は岩場や沢、冬は八ヶ岳、日本アルプス方面に
連れて行ってもらい、感動の連続でした。お金は掛かりましたが、はらいせもあってどんどん行きました。東北の山々はすでに登っているので、遠くに行くようになったようです。
でも、SONEさんのブログを拝見し、近くの山の魅力を再確認しております。
体力の低下を痛感し、今年の山の歩き方を模索中です。
momo
2012/01/14 11:37
SONEさん、お返事ありがとうございます♪
すみません、私の言葉足らずでした(汗)
『身近なのに行った事が無く』→『弁天山から花見山まで歩いた事が無く』でした〜(^_^;)
今年の花見山の混雑時期には、このコースで行くのが狙い目ですね!
mocha
2012/01/14 11:45
momoさんこんにちは。今日は風が冷たい日ですね。
スノーシューは値段が高いですが、普通に歩いている感覚で歩けるので購入して持て余す事はないですよ。
スパイク長靴は慣れが必要で、使い始めには足の指先が痛くなる方が多いです。
しかしながら山岳会から突然退会を余儀なくされることなんてあるのですね。それは酷い!
確かに山岳会に入ると自分の行けない範囲の山まで行ける様になるでしょうね。
本当に行動範囲が広いので驚きました。
私の場合は東北のマイナー山が大好きなのでなかなか他の山域まで足が向かない状態です。
山はご自分の体力に合わせた選択ができますので、無理なく登れば末長く楽しめる趣味ですね。
SONE
2012/01/14 12:23
mochaさんこんにちは。
弁天山から花見山を周回するのも花の季節には素晴らしいでしょうね。
雑木林が多いのでカタクリなんて咲いているかもしれません。
SONE
2012/01/14 12:26
こんばんは!お久しぶりです。
懐かしい福島の風景。
弁天山の麓の美容学校に通い、信夫山の麓のアパートから通勤してました。

福島には良い所がたくさんあるんです。離れるとさらに強く思います。
それにしてもSONEさんは地元民よりも山に詳しいですし、マスさんのお菓子もとても美味しそう。マカロンは作るの難しいんですよ。
B
2012/01/25 00:17
Bさんお久しぶりです。元気にされておりましたか。
大好きな阿武隈の山々が原発による汚染にさらされて悲しくなってしまいます。
今年から少しずつ福島の山行脚を続けようかなと思っております。
Bさんにとって今回の山は裏山的な存在だったのですね。本当に良いところでした。
マスさんのケーキは美味しいですよ。マカロンは山形の団子木を模して作ったそうです。
SONE
2012/01/25 17:38

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2012.1.9 十万劫山(福島・福島市近郊) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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