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zoom RSS 2012.2.6 花房山(宮城県・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2012/02/07 18:09   >>

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宮城県白石市から七ヶ宿町に抜ける国道113号線を西進していると、小原温泉手前から白石側を隔てて大きな台形の山容をした花房山が見えてくる。
大雪が降った後なので、山スキーを利用して兼ねてから狙っていた東尾根を往復してきた。

【 2/6 花房山(819m) 宮城・蔵王連峰 】
小久保平〜東尾根取りつき〜主稜線〜南峰〜花房山(往復)

花房山とは花が沢山咲きそうな山名をしているが、早春の頃にはカタクリやニリンソウが山麓で咲き誇る山、という事を聞いたことがある。未確認情報では山中にミスミソウが咲く場所もあるとか???

しかし山名を考察すると、あくまで仮説だが、花=鼻と解した方が妥当であろう。
この山の位置は蔵王連峰が高原状に裾野を引いて、白石川に落ちる手前の最後の盛り上がりであり、通常、花=鼻の山名はこういった山体の最後の高みを指す。
その意味で花房山は広義では蔵王連峰の山と思って間違いないであろう。


2009年の1月に南蔵王の蛤山から眺めた花房山。
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では房は何を指すであろうか? 
国語辞典で房を調べると、「1 糸を束ねて、先端を散らし垂らしたもの。2 花や実が群がり生じて垂れているもの。3 袋の形になってついているもの。」とある。
その他に、かたまり【固まり】という意味も見いだせた。
花房山は大きな山体を持った山なので、この【固まり】を山名に付けたのは納得できる。

この考察が本当に正しいかは不明であるが、あながち間違いではないであろう。
知っている方がいたらご教授願えれば、と思う。

この花房山は10年以上前に蝦夷倉川に沿った林道からアプローチして登った事がある。
距離は長いが安全確実で、林道の終点から踏み跡が山頂まで続いていた。
当時は山頂直下まで伐採が入り、スギだったか?幼木が植林せれていて、背後に南蔵王の山々が至近距離で眺められた。(現在でも眺めがいいかは不明。)

それ以来、二度目の登頂は果たしていなかったが、以前、小原の鎌倉山とコツカタ山に登った折に車で通過した小久保平からのアプローチが、大雪のため可能になったと思いチャレンジしてみた。

ところで小久保平は、平成19年7月15日17時頃,台風4号に伴う大雨により,白石市道-小久保平原線で地すべりが発生し一時,14世帯35名の方が孤立した。
この地すべりは,鎌倉山の北斜面で発生し、幅約150m,長さ約300m(推定地すべり土塊量:約98万㎥)で,道路が寸断され,末端部では土塊が白石川支線蝦夷倉川(エゾクラガワ)に押し出された。
この地すべり発生箇所と同市道の北側で発生した土砂崩れにより住民の方々が孤立したが、地滑りによる人的被害はなかった。この復旧工事は2010年までかかり、3年4カ月ぶりに開通したと言う。


小原温泉から蝦夷倉地区に向かう手前は斜面全体がまるで採石場跡地の様に裸地となり、不自然にアップダウンのある車道が地滑りの凄さを物語っていた。
以前、鎌倉山にアプローチした車道は全く無くなっていた。


本来の登山口に当たる蝦夷倉川に沿った林道は深い雪に覆われている。
その入口周辺に駐車スペースは一切なく、冬期のアプローチは無理と思われる。

小久保平付近に駐車場所があるか不安を抱いて車を走らせたが、平らな開けた牧草地の三差路のところで、路肩が広く除雪されていたので、その場所に駐車できた。(ここは1台駐車が限界。)
牧草地の雪原の果てに、目指す急な東尾根が見えている。
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一番右奥に見えるピークが南峰らしい。
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一段登ったところは使われなくなった牧草地跡があり、荒れ地となってススキが繁茂している。
北側に水引入道と馬ノ神岳が望まれた。
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北東側には双耳峰の青麻山。
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取りつきから見た東尾根は疎林の雑木林と思っていたが、林間が狭く、しかも倒木が多い斜面なので、一旦北側の尾根筋目指して大きく斜高していった。
しかしたどり着いた尾根は更に薮が繁茂し、とてもスキーで登れるところではないので、尾根の左手斜面の薮が薄い部分を登って行った。

いったん傾斜が失われると赤松のヤセ尾根に出る。
帰路、滑れるスペースはスキーの長さ分程度の幅しかなく、先が思いやられてしまう。
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山頂から長く南東方向に伸びた主尾根に出る手前は、更に急斜面になり、薮も濃くて登れないので、右手の沢源頭を大きく斜登高して雪庇のないところから主尾根に出た。

これで急斜面が終わり楽勝だぁ〜と思ったのは大間違い。
ここからが苦闘の始まりであった。

急な東尾根の登りは重い腐れ雪に苦労しただけだったが、日当たりの良い主尾根に出た途端、腐った雪がシールに張り付いてもっことなり、10歩進むごとにシールに付着したもっこをストックで落とす作業が始まる。
そんな効率の悪い作業が延々と続いているので、行程は遅々として進まない。
写真はスキーを外してもっこが付いた状態を撮影したもの。酷い時にはこれが両足について、スキーをスライドするのが不可能となり、重さで足を上げるのも大変になる。シールワックスを持参しなくて大失敗だった。
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何時もの雪山だと、少しでも視界が開けたと思われる場所には必ず寄り道して写真を撮っているが、もっことの格闘をしているので、そんな余裕はまったくないのである。
標高700mを越えるとブナ林になってきて、少しだけブナの写真を撮って満足する。
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何度もだましピークに騙されて、山頂に着いたと思ったらそこは南峰。
本当の山頂は左に回り込んだ先にある、三角点の周囲だけ伐採されたスペースであった。
樹林に囲まれて展望は一切ない。
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西側に少し下ったところで南蔵王の展望が開けた場所があるはずなのだが、もっこスキーで往復する気力はすでになく諦める。何たって片道2.7km。標高差470mの行程に3時間もかかってしまったのだ。

山頂の北側に少し下ると、僅かに南蔵王が見えていたが、撮った写真はこの通りピンボケ。
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山頂でおにぎり2個を食べて、シールを外して、これから絶対苦労する滑降が待っている。
腐れ雪、狭い林間を滑る技術は持っていないので、プルーク、斜滑降キックターン、階段下りを繰り返しながら、誤魔化し誤魔化し滑った。(雪が重すぎて横滑りはまったくできないのがきつい。)

今シーズン最初のBCは散々な目にあったが、狙ったルートを登下降できて満足満足である。
蔵王などのメジャールートに入山するより、自分的には思い出が残る山行となった。
確信はないが、花房山東尾根をスキーで往復したのは私が初めてかもしれない???


GPS軌跡です。(赤が今回のルート。青が前回のルート。クリックで拡大)

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動画です。










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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
天気が良いのにスキーの機動性が発揮できない大苦戦の山となってしまいましたね。
展望が取れなかったのが惜しいですが、SONEさん好みのマニアックな山でニコニコ顔が想像できますよ。(^.^)
morino
2012/02/07 20:02
morinoさん今晩は。
最初は刈田岳に行こうと思って家を出たのですが、途中で気が変わって花房山に河岸を変えて失敗しました。あの雪質だとスノーシューやカンジキでももっこが必ず付くと思います。
周辺の山々が見えそうな場所がいろいろあったのですが、立ち寄る体力&気力は無かったです。
ニコニコ顔よりも、車に戻って靴を脱ぐときに足が痙攣して、苦痛の顔になってしまいましたよ
SONE
2012/02/07 20:33
この時期で団子状態とは大変でしたね。
それにしても一人動画撮影にはいつも感心してしまいます。
みどぽん
2012/02/07 20:37
みどぽんさん今晩は。
厳冬期の今の時期に雪団子とは予想もしませんでした。
雪質が良ければもっといろいろなシーンを撮影できたと思いますが、この日はこれが限界でしたよ。
SONE
2012/02/07 20:48
鎌先温泉の近くでしたか、ノーマークのお山でしたよ。
まだまだ、雪は落ち着きませんかな。(^o^)
マロ7
2012/02/07 21:36
マロ7さん今晩は。
ほとんどネットでの山行記録がない山ですからねぇ。
大雪降ったので、薮はかなり埋まりました。雪が落ち着いたらいろいろな山を目指せそうですよ。
SONE
2012/02/07 21:49
シールにべったりついた雪。
こんだけ付いていると相当足の運びが重かったことでしょう。私ならとうの昔にシールを派がして温泉に一直線です。
今シーズンの雪は本当にいやらしいですね。
Mt.Racco
2012/02/08 12:12
SONEさん こんにちは
花房山 地図で確かめました。相変わらずマニアックですね。
雪団子防止のシールワックスがあるとのこと初めて知りました。私は、最中状態の雪面で苦労したことがありますが、『もっこ』は未経験です。出合いたくないものです。
でも、今シーズンはゲレンデスキーもまだです。出不精になってしまいました。
今回の動画は、私でも知っているBGMで、より楽しく拝見しました。撮影は大変だったでしょう。
momo
2012/02/08 15:39
Mt.Raccoさん今晩は。
私が今まで経験した中で最悪の雪質でしたぁ。
スキーのスライドは全く出来ず、一歩一歩足を上げて、10歩程度でもっこを叩き落とす。
もう意地になって山頂まで登ってしまいました(苦笑)パウダー滑りたいっす
SONE
2012/02/08 17:29
momoさん今晩は。
山頂から見た西尾根は赤テープのマーキングがされていましたので、そっちの方面から登っている方はいる感じでした。でもネットでもほとんど出てこない山なので絶対量は少ないでしょうね。
シールワックスは普通は3月から使うことが多いですが、この厳冬期に必要だとは思ってもみなかったです。とにかくもっこが重くて、景色の良いところに寄り道の適いませんでした。
恐らく今回の雪質ではスノーシューやカンジキでも雪が付着したでしょうね。
そんな訳で動画は変化のない、中途半端な撮影となってしまいました。BGMで誤魔化した感じです。
SONE
2012/02/08 17:36
SONEさんゴブサタしてます。
花房山は私も林道からのアプローチならあるのですが、小久保平からは考えたこともありませんでした。しかもスキー・・今シーズンならば行けのでは?と考えてしまいますかね。それにしても思いも及ばぬプランさすがSONEさんです!(爆)
今年は全く山に入っていないのでホントに楽しく山行記録を拝見させて頂きました。3月11日に鹿狼山で復帰するのも良いかなぁ、でもたくさんの方が集まりそうで・・。
加ト幹事長
2012/02/26 18:27
加ト幹事長さんご無沙汰でした。今年は未だに登られていなかったのですか。
でも週末ごとに天気が余り良くないので、雪山に関しては私も消化不良気味です。
3月11日に鹿狼山は福島の有名登山家が大挙して来そうですね。
花房山の小久保平ピストンは以前から狙っていたコースだったのですが、スキーでは厳しかったです。
カンジキが一番効率よく登れるルートと確信しました。
しかしこんなコース採りを考えるのは変人ですよね(苦笑)
SONE
2012/02/26 23:07

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