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zoom RSS 2012.4.8 キスカス(764m) 山形・弁慶山地

<<   作成日時 : 2012/04/09 17:15   >>

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キスカスとは変わった名前の山であるが、地形図上では伐透山(きりすかしやま)と記載されている。
「きりすかしやま」が訛って→「きりすかすやま」、山を省略して地元ではキスカスと呼ばれたものと推論できる。
夏道がなく積雪期限定のこの山に、今年登る最後のチャンスと思いチャレンジしてみた。

【 4/8 キスカス=伐透山(764m) 山形・弁慶山地 】
升田スキー場〜熊沢林道〜尾根〜528m峰下〜キスカス(往復)

この山の存在は、今から10年以上前に旺文社エアリアマップ『鳥海山』を眺めていたときに気が付いた。
キスカスと言うカタカナ表記の名称が印象的であるが、キスカスの名前から連想されるのは、ご年配の方々ならアリューシャン列島のキスカ島だと思う。
ミッドウェイ攻略作戦と呼応して、日本軍は陽動作戦の一環からアリューシャン列島のキスカ島とアッツ島を攻略したが、物資の枯渇から孤立してしまい、キスカ島における奇跡の撤退作戦を敢行したので有名である。

しかし私の場合はキスカの言葉から山下達郎さん作・編曲の『キスカ』というインスト曲が印象深く、この山名をより拘りのあるものとしている。CBSSONYサウンドイメージシリーズ アルバム『パシフィック』の中の曲で、You Tubeに曲がアップされているので興味のある方は コチラ をクリックしてください。

以来、登ってみたい山の一つとなっていた山であるが、実は山形の山仲間:鯛金さんが、この山に精通しておられて、今年も2回お誘いを受けていたが、日程が合わずにご一緒できなかった。

鯛金さんの『鳥海山の迫力ある姿を見られる景色が最高の山』の言葉が頭から離れず、冬型の気圧配置でその大展望が望めない確立が高いにも関わらず、今年最後のチャンスに賭け様と出かけてみた。

酒田市升田の集落から目指すキスカスの姿が見える。思ったより登りやすそうな山で安心する。
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升田の集落の外れに小さなロコスキー場である升田スキー場がある。
Tバーリフトがかけられただけの小規模なスキー場で、今シーズンの営業は終わっていたが、地元の方が歩いて登って滑っていた。ここの駐車場に車を止めて奥山林道へ入る。
雪の林道には一筋のスキーのトレースが続いていた。鳥海山の外輪山は上部に雲がかかり見えない。
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熊沢川にかかる橋を渡り、右折して熊沢川の上流に伸びている林道に入る。
キスカス南西尾根突端の306m峰への登りは急過ぎて取りつけない。
その先の法面が低い場所から左手の杉林に入っていく。
南西尾根に乗り上げると、右手=杉林、左手=雑木林の植生を登る。
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490mの台地に登る手前の急斜面は雪面が固くてスノーシューでは危険であった。
(帰路に降りるときはツボ足キックステップで下降した。)

528m峰には登らずに左手の尾根を目指す。
ここで地形図を取り出して地図読み。正規のルートは一番左手の小高いピークを目指すものだが、それでは遠回りになるので、正面の小さな尾根を登る。
予想通り、正規の尾根筋に乗り上げる手前の雪庇は小さく、足場を切って登りきった。
そこからしばらくは雪庇の上を歩く気持ち良い行程となる。
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高度が上がるに従い周辺の山々の展望も開けてくる。
熊沢川対岸の730m無名峰が格好いい山容で見えている。
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尾根がS字状に曲る手前の、標高650m地点のブナ林は白い樹肌が綺麗な美人ブナであった。
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ようやく山頂が見えてきた。
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雪堤上から見た865m無名峰。標高では測れない奥深さを感じる山域だ。
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弁慶山地の中部から南部の山々が重畳と重なり合って見える。
庇森や薬師森が同定し易い。
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頂稜に飛び出すと雪原が広がり、一気に四周の展望が開ける。
日本海を眺めながらの爽快な登りだ。
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日向川対岸の大野台。右手に鳳来山も見える。
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キスカス山頂は鯛金さんの言葉通り、雄大な鳥海山の姿を直近で眺められる山頂であった。
でも外輪山の雲が最後まで取れず、本当に残念!
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山頂での記念写真。
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よく目を凝らして見ると、湯ノ台コースの滝ノ小屋が見える。
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下に鶴間池がある鹿ノ俣沢の崩壊斜面が迫力満点。
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山頂は強風が吹き抜けて寒いので、少し東側に降りた雪庇の上で昼食をとる。
コンビニおにぎりにお茶の簡単な食事だ。

その付近からは東側の展望が開けて、兜山と鞍のピークが目立っていた。
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真東には二ツ山と、その背後に丁岳の山頂も見える。
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食事が終わり再び山頂に戻って下山にかかる。
南には八森と弁慶山が顔を出していた。
注意深く観察すると、以前登った注連石(すみいし)が見える。(画像の中心辺り)
(帰宅後にカシバードで注連石側からキスカスが見えるか確認したら、確かにキスカスが見える事が確認できた。
(写真はトリミングしています。)
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正面に遠く胎蔵山を眺めながら下る。(手前の三角ピークは薬師森)
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升田集落まで標高差約600mある。
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ほとんど登り返しのない一本尾根の下りは早く、短時間で熊沢川まで降りてしまった。
日向川に沿った奥山林道から鳥海山を振り返るが、この日は結局山頂部は見えなかった。

升田集落には玉簾の滝という落差60mの名瀑があるので見学していく。
滝の手前には御岳神社がありお参りする。子供を連れた狛犬が可愛らしい。
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玉簾の滝は庄内地方随一の呼び名もたかい滝で、何回見ても迫力ある姿に驚いてしまう。
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今回は鳥海山の山頂部まで見られなかったが、鯛金さんが素晴らしい山と言っていたその片鱗に触れてきた。
標高は800mにも満たない低山であるが、展望は山形でも有数の山だと感じた。
また快晴の日に再訪してみたいものである。

GPS軌跡です。

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動画です






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コメント(14件)

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いまいち場所がよくわかりませんが、玉簾の滝が近いということは、湯の台方面に左折せず、そのまま直進した玉簾の滝周辺の山でしょうか?
鳥海山も日本海も両方見えるのがいいですね。
みどぽん
2012/04/09 20:00
みどぽんさん今晩は。
>湯の台方面に左折せず、そのまま直進した玉簾の滝周辺の山、で間違いありません。
集落の一番奥から右手方向に位置する山です。
下部の杉林の林間が狭いのでスキー向きの山ではなかったですね。
テレマークで登っている記録もありますが、歩きの方が速そうな感じでした。
SONE
2012/04/09 20:12
宮城県から足を延ばせない者としては未知の世界です。
青空に浮かぶような残雪の鳥海山を見るには絶好の山でしょうね。
今日は泉ヶ岳でしたが強風に雨で散々でした。そして残念だったのは爆弾低気圧でたくさんの太い樹木が折れたり倒れたりしていました。
yuji
2012/04/09 20:33
こんばんは、お久しぶりです、物好きなスキートレースの主で御座います(笑)。
この山、鳥海山の展望台として想像しただけでヨダレが出そうですが、この日は寒くてガスが取れずに残念でしたね(でも意外と秋田方面は晴れていましたよ)。
玉簾の滝もまだ見たことが無かったので、機会があったら寄り道してみますね♪
superdioaf27
2012/04/09 20:45
yujiさん今晩は。
宮城の岳人でこの山に登った人は少ないでしょうね。
地元の方には結構有名な山らしいのですが…
しかし鳥海山がばっちり見える天気の日を選んで登るのは難しいと思います。
鳥海山は回りが晴れていても雲がかかっている事が多い山ですから。
あの爆弾低気圧は郷土の山にも甚大な被害をもたらしたみたいですね。
この山でも杉の枝が折れて散乱しておりました。
SONE
2012/04/09 20:55
superdioaf27さん今晩は。
奥山林道に早朝歩いた感じのスキートレースと車の宮城ナンバーを見て、superdioaf27さんだと確信しましたよ(笑)
速報の動画を拝見しましたら秋田側は展望が利いたのですね。驚きです。
玉簾の滝は観光地化されていますが、迫力に関しては名瀑だと思います。
ワイルドさでは十二滝の方が勝っておりますよ。
SONE
2012/04/09 20:58
キスカスという名前に惚れ込みます。
注連石から鳥海山を見たときに手前の山が気にもなっていました。
白瀬中尉の三角点も気になっていますが、弁慶山地は気になる山ばかりですねぇ。
マロ7
2012/04/09 21:30
マロ7さん今晩は。
一度覚えたら忘れない山名ですよね。
注連石からカシバードで3D画像みると、この山頂がしっかり見えていましたよ。
白瀬中尉の三角点は更に奥深い地域にあるので、雪が消えてから薮漕ぎして目指さないとたどり着けないですね。
SONE
2012/04/09 21:43
こういう隠れた名山があるのですねー。
歩くだけでなく玉簾の滝のおまけ付というのも素晴らしいですね。
いずれ行きたいものです。
って、SONEさんの記事を読むと行きたいところばっかりですよ。
morino
2012/04/09 21:48
morinoさん今晩は。
山形の低山のなかでは出色の展望を持った山ですね。
山形で百山選ぶとしたら間違いなくその中に入る山だと思います。
玉簾ノ滝はなかなか見る機会のない滝ですが、迫力満点ですよ。
この山は快晴で鳥海山の大展望が見込める時に再訪するつもりです。
SONE
2012/04/09 21:55
名前が出てましたのでお久しぶりにこんばんはです。
想像ですが、キスカスはアイヌ語からきているのでは?と私は思っています。
注連石や弁慶でさえも当て字ではと考えると面白いと思えません?
キスカスへ登るには3月以降でないと危険であることを明言しておきます。
日向川に沿った奥山林道を通って行くわけですが、この林道が冬季はとても危険な道になります。45度の斜面が雪崩れのように日向川に落ちているからです。
里山の雪の締まった時期で晴れた日を選べば鳥海山の大パノラマを見ることが出来ます。 
一昨年は尾根で熊棚がありました。熊沢川なんて名前、昔は熊がうろうろしてだべな。
なーーーんて。笑
鯛金
2012/04/09 22:25
鯛金さん今晩は。
確かにアイヌ語っぽい発声でもありますね。
昔は道があった山ですので、地元の方々は日常的に登られていたと思います。
日向川の淵の上を歩く場所は一番積雪量が多い時期だと危険な感じがしました。
あそこが凍っていたらとても歩けませんね。
しかし晴れた日を事前に決めて計画するのが難しいのですよ。
地元の方ならそんな日をチョイスできますが、160km車を飛ばして訪れるとなると晴れにかけるような思いで出かけております。
今回はカモシカの足跡が随所にありました。熊棚はなかったですが、豪雪で落ちてしまった可能性もありますね。何れにしても鯛金さんがほれ込む理由がよく分かりました。
SONE
2012/04/09 22:36
おお、キスカスでしたか。まずまずの天気で展望もまずまずで良かったですね。
注連石に行った折に鯛金さんから話を伺ってからは、私もいつかは登らなければと思ってました。
どピーカンの時に鳥海を眺めてみたいですね。
みいら
2012/04/10 10:04
みいらさんこんにちは。
標高が低いので弁慶山地の主要な山々は見えておりました。
鯛金さんがおっしゃる通り、標高700m台の山とは思えないほどの展望でしたよ。
どピーカンの時を狙ってまた登りたい山です。
SONE
2012/04/10 15:11

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