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zoom RSS 2012.4.28 湯ノ沢岳から母狩山(山形・摩耶山塊)

<<   作成日時 : 2012/04/29 22:10   >>

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湯ノ沢岳は1000mにも満たない標高の山であるが、冬の偏西風をまともに受ける豪雪地帯のために、その東面は雪崩に磨かれた急峻なスラブを見せて迫力ある姿を見せてくれる。
この山から母狩山を越えて金峰山まで豪快な景色が楽しめる縦走コースが存在し、今回は湯ノ沢岳〜母狩山間をmorinoさんと二人で歩いた。この縦走路はお気に入りで3回目の再訪である。

【 4/28 湯ノ沢岳(964m)から母狩山(752m) 山形・摩耶山塊 】
下本郷〜湯ノ沢川登山口〜471m峰〜692Mm峰〜ジャンクションピーク〜湯ノ沢岳〜ジャンクションピーク〜797m峰〜733m峰〜三ノ俣山〜653m峰〜717m峰(だまし母狩)〜母狩山〜東尾根下山〜砂防堰堤の登山口〜谷定

GW初日は快晴の天気。気温は20度を超えるらしい。
旧朝日村本郷の手前から目指す湯ノ沢岳を見る。
一番難所のヤセ尾根部分の雪は落ちている様で一安心できた。
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月山新道で大きな事故があり、事故渋滞でmorinoさんが遅れて集合場所に到着。
そこから谷定集落の奥の除雪最終地点に車を一台デポした。

もう一台で湯ノ沢岳登山口に向かうが、下本郷集落の少し奥で車道に雪があり車を捨てる。
ここから登山口までは約1.5kmの雪道歩きになってしまった。
でも途中でカワセミの姿を見つけて嬉しくなる。


砂防ダムの手前の木橋を渡って登山口
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尾根の下部はブナの新緑が始まっている。
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雪が消えた場所の林床にはイワウチワ
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日当たりの良い場所にはカタクリが満開。
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471m峰で東側の展望が開け、月山の大きな山体が迫力ある姿で横たわっていた。
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692m峰手前からヤセ尾根が始まる。
鎖が設置された小さな岩場もある。
雪崩に磨かれた湯ノ沢川源頭のスラブの壮絶さに圧倒される。
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振り返ると登ってきた尾根が俯瞰できる。
1000mに満たない標高とは思えない急峻な尾根だ。
その背後に月山が常に領主然として君臨している。
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北側には母狩山の奥に庄内地方のもう一方の雄:鳥海山が見える。
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ヤセ尾根はナイフリッジ状に雪が残ると通過に苦労する場所だが、大分雪が消えて楽勝で抜けられた。
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しかしその先のジャンクションピークに突きあげるロープ場には残雪が残り、斜度40度以上ある雪面をキックステップで慎重に登った。この場所が今回一番の難所である。
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母狩山への縦走路が分岐するジャンクションピークで休憩。
そこから湯ノ沢岳へは豊潤な残雪を踏んで登るだけだ。
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山頂直下のブナ林は急峻な東面からは想像できないほどの素晴らしい森。
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夏場だと余り展望が利かない山頂であるが、残雪期には360度素晴らしい絶景が広がる。
朝日連峰は大きな山体の以東岳を手前に大朝日岳まで見える。
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右手には障子ヶ岳、高倉山、赤見堂岳と来て、大越から月山へと繋がっている。

南側は急峻なスラブ壁を持った三方倉山の奥に、摩耶山塊の最高峰:摩耶山が望める。
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映画「おくりびと」や、藤沢修平の作品の舞台となった庄内平野は鳥海山まで遮るものなく見渡せる。
北東には神室連峰、丁山地が一望。
二人ともカメラ片手に写真撮りに忙しい。
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山頂で月山バックの記念写真。
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お昼になったので山頂にて昼食をとる。
風がなく半袖でも充分の気温。貸切の山頂でのんびり過ごす。

庄内の山仲間:たたみ屋光逸さんから電話が入り、母狩山の山頂で合流することとなった。
久しぶりに彼に会えるので楽しみが一つ増える。

そして直線距離で5km以上ある母狩山への縦走がスタート。
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以前登った月山立谷沢にある虚空蔵岳
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山頂直下で地元の男性とスライドする。母狩山から縦走してきたらしい。
下本郷へ下る例の急斜面に雪があったか? と聞かれたが、長靴での下りは無理だと言ったらがっかりしていた。

ジャンクションピークから北側の縦走コースに入る。
866m峰の次のピークを東側から巻き。797m峰付近に出ると、この縦走路特有の寄生ブナの森になる。
日本海を越えた冬の季節風が強烈なために、ぐにゃぐにゃと曲ったブナばかり出来てしまったのであろうか?
morinoさんが得意のシェーをしていた。
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このブナの木はとてもブナとは思えない奇妙な形状をしている。
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三ノ俣山は小さな山名板があったので位置確認できたが、山名板が無ければ知らずに通り過ぎてしまいそうな峰。
653m峰付近は登山道上に雪が消えている個所もあったが、逆に雪の重みで低木が倒れて歩き難い。

その先に急な登りがあり、母狩山に似た717mのピークの登りとなる。
雪原のそのピークは「だまし母狩」と呼ばれるピークで、普通の偽ピークなら山頂は近いが、母狩山へはその先のワンピークを越えて行かなければならない。
流石のmorinoさんも「だまし母狩」に完全に騙されて、気力確保のため山頂で少しのんびり休憩を取った。
そこからは温海岳がアンテナがある特徴的な姿を見せている。
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午後3時近くなって月山の姿がよりクリアに見えるようになってきた。
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だまし母狩から見た母狩山。長かった縦走路もようやく終わりに近づいてきた。
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母狩山の一つ前のピーク直下でたたみ屋光逸さんから、母狩山山頂で待っているとの電話が入る。
振り返るとだまし母狩の奥に歩いてきた縦走路が見えていた。湯ノ沢岳はかなり遠い。
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母狩山の山頂で大休止。
月山と鳥海山の眺めが秀逸な山頂で、久しぶりに会った光逸さんと話が弾む。一緒に記念写真。
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金峰山と鳥海山。手前に見える街並みは鶴岡市の市街地。
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下山は谷定に向かうが、出だしから急坂の下りとなる。
谷定川源頭は急峻な雪面を覗かせている。
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通常の夏道は沢にトラバースを繰り返して下るが、斜度がある雪面のトラバースでは滑落の危険性が高いので、積雪期は東尾根を忠実に下るルートが採られている。
光逸さんの先導で分岐する尾根を間違いなく下っていった。
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中腹まで下ると再びブナの新緑が出迎えてくれる。
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尾根上に沢山咲いているイワウチワの花に驚きながら快調に下ると、谷定登山口のある堰堤に着いた。
ここに湧水があり、渇いたのどを潤してくれる。
そこから先の林道も車のデポ地点まで延々雪道が続いていた。

駐車地点で光逸さんと別れ、mirono車を取りに下本郷まで車で戻る。
全行程の7割は雪の上を歩いていて、過去の縦走中一番大変だったが、素晴らしい天気の中、始終月山と鳥海山を眺めながらの豪快な縦走であった。また機会があれば何度も再訪したい山である。

GPS軌跡です。
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動画です。



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
大変お世話様でした。
急坂、痩せ尾根を歩きながら良い景色を見たと思ったら、山頂・稜線でさらに素晴らしいものを見ることができました。
この山は1000mに満たないとは思えない超一級の山ですね。
ご案内ありがとうございました。
morino
2012/04/30 21:00
morinoさんお疲れ様でした。
私が何度も歩いている理由が理解できたでしょう。
とても1000mに満たない山とは思えない豪快な縦走が楽しめますよね。
また数年後に歩きたくなるコースです(笑)
SONE
2012/04/30 21:33
3年前からようやく実現しましたね。
天気も展望も最高で申し分のないお山歩きですね。
んん、数年後は体力があるかな…(^o^)ナンテネ
マロ7
2012/05/01 07:30
マロ7さんおはようございます。
本当はマロ7さんもご一緒したかったのですが残念でした。
このコースは天気が良くないと面白み半減なんですよ。
数年後にはまた再訪しますからね(笑)
SONE
2012/05/01 07:51
こんにちは〜。↑私もぜひ数年後の撮影会に参加させてください(^_^)
ナカシィ
2012/05/01 16:12
ナカシィさん今晩は。
今回は行きたかったマスさん、マロ7さん、maronnさんが行けなかったので、また数年後に企画しますよ。
万障繰り合わせの上でご参加くださいね。
SONE
2012/05/01 18:31

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