東北の山遊び

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zoom RSS 2012.5.13 小湯山・一念峰・岩部山(山形・置賜地方東部)

<<   作成日時 : 2012/05/15 17:33   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 12

朝5時台に起きてみたら奥羽脊稜山脈に雲がかかっていて見えない。
ネットで天気予報やライブカメラを確認しても、行く予定だった残雪の山は曇っていて、天気の回復は昼過ぎと予想された。それならマスさんが以前から登りたいと言っていた一念峰の他に置賜地方東部の岩山数山に登ろうと予定を変えて出かけた。

【 5/13 小湯山(800m)・一念峰(470m)・岩部山(506m) 山形・置賜地方東部 】
小湯山(こようざん):キャンプ場〜大師岩〜奥の院〜キャンプ場
一念峰(いちねんぼう):上海上〜鳥居〜尾根〜梯子岩〜天狗の相撲岩〜紙飛ばし岩(往復)
岩部山:駐車場〜29番観音〜9番観音〜硯岩〜天狗岩〜慈母観音〜33番観音〜駐車場

東北道を南下していると蔵王連峰が綺麗に見えていたが、ハイキング向きの装備に変更してきたので、残雪の山は行ける状況ではない。
国道113号線に入り小原温泉を通過するとスパッシュランドパークでシバザクラが綺麗に咲いているので立ち寄った。
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山形県に入ると置賜盆地の彼方に残雪の飯豊連峰が輝いている。
二井宿地区の三差路を右折して先ず小湯山に向かう。

寂れたキャンプ場の駐車場に乗り入れ登山準備。晴れているが風が冷たい。
今回は半時計周りにハイキングコースを周回する。
途中からコースを外れて岩稜を登るルートを採った。
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林床にはキバナイカリソウが沢山咲いていて、日本海側の山にいる感を強く持った。
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この小湯山は山頂に至る登山道が無い。
以前、奥の院から薮を漕いで山頂に登った経験があるが、雑木林に囲まれた展望皆無の静かな山頂であった。
西側斜面には風穴地帯があり、タカネバラが咲くとの情報もあるが、その場所が何処かは不明だ。

小湯山は山腹のあちことに風化浸食の進んだ凝灰岩の岩場があり、オーバーハングした岩塊の68個所の洞穴に、江戸時代後半に奉納されたと言われる487体の石仏がある信仰の山である。
ハイキングコースはその石仏参拝の道とも言える。


石仏がある五輪岩やコウモリ岩を過ぎると、やがて大きなオーバーハングを持った大師岩に着く。
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この先は頭上に圧し掛かる高岩を右に見て、トラバースして奥の院を目指すが、ルートは少し荒れている。
奥の院の基部で再び石仏群を見て、尾根上に出ると三差路に着く。
ここを右に入ると奥の院上部へ登る唯一のルートがあるが、薮に埋もれて奥に進めなくなっていた。

この鳥居は奥の院を遙拝する場所に設置されたのであろうか。
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鳥居の下に見晴らし岩がある。
二井宿の山村の風景が一望できるが、圧倒的な風景ではなく、新緑の淡い色合いを浮かべた優しげな風景であった。
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振り返ると奥の院が岩塔をもたげている。
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九十九折れの急坂を下って駐車場に戻った。
次は昨年歩いた観音岩の近くにある一の沢洞窟を訪ねる。

山形県高畠町には、日向洞窟、火箱岩洞窟、一の沢洞窟、大立洞窟とあまり距離を置かず4つの洞窟がある。
これらの洞窟&岩陰は縄文時代草創期の居住跡で、昭和36年(1961)8月、高畠町教育委員会と山形大学によって一の沢洞窟の本調査が実施され,縄文時代から古墳時代にかけての土器や石器、人骨などの遺物が多数出土したらしい。今回は一番規模が大きい一の沢洞窟だけ立ち寄った。


釣り人で賑わう蛭沢湖の北側に一の沢洞窟がある。
手前の駐車場に車を止めて500m歩くと左手に一の沢洞窟の看板。

急坂を少し登ると大きな岩塊が上部に見えてくる。ここが一の沢洞窟の最も西側に位置する第T岩陰遺跡。
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そこから少し右手に登ると大きな開口部を持った洞窟が見えた。
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洞窟と言っても奥行きはほとんど無く、コウモリがいるのを期待したが全然いなかった。
外側を眺めるとこんな感じ。
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この洞窟を出ると更に東側に踏跡が続いているので行ってみた。
しかし小規模な洞窟があったのみ。帰宅後に調べてみると三箇所の洞窟があるそうだが、手前の第T岩陰遺跡を見れば充分だと思った。


次のお山は米沢市と高畠町の境にある一念峰。
車を走行していると何やら混んでいるラーメン店があったので、お昼近いので立ち寄ってみた。
この『麺屋天下』は昨年の12月にオープンした、置賜地方では珍しいとんこつラーメンの店。

最近は歳のせいか、こってり系のラーメンが苦手になってきているので、私はさっぱり系の『真鯛塩らーめん』を注文する。よく考えてみると真鯛のあら汁は魚介系の油がこってりのイメージなのだが、出てきたらーめんは、透き通る様なスープで、ほんのり鯛の出汁が利いた美味しいラーメンであった。
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因みにマスさんが食べたのはトマトチーズラーメン
甘口でラーメンらしくない味が新鮮に感じました。女性向きかな。


一念峰は今回で4回目の登山なのですんなり登山口に到着。初めてだと分かり難いんです。
上海上集落の車道の路肩に駐車して出発。
生え始めたワラビを採りながらのんびり歩く。

奥の鳥居は倒木が倒れて一部ひび割れでいた。
ここから右手の尾根に取りつくが、この山全体にマツクイムシによる松枯れ被害が及び、登山道上に伐採した赤松の丸太がぞんざいに置かれていて非常に歩き難い。
一部は登山道を通れずに薮漕ぎで通過する部分も多々あり、その意味ではハイキンギコースとは言い難い状況となっている。

さて一念峰の説明を若干入れると、この山は昔の海底火山の堆積物である凝灰岩が隆起して作られた山である。
変わった山名の由来は、貞観2年(860年)に慈覚大師がこの山に1年間こもり、開山したと言われているので一念峰と呼ばれるようになった。
修験道によくある角礫凝灰岩の岩山で、風化が進んで累々とした奇岩が頂稜部に突出している。


尾根の途中から護摩壇岩を眺める。
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南西側には残雪の栂峰が望まれる。
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屏風岩を過ぎると波の様な形状をした幕岩がある。
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大分破損してきた梯子岩の梯子を登り頂稜に出る。
天狗の相撲岩は360度の展望が得られる。

高畠町の駒ケ岳が望めた。
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南には吾妻連峰が大きい。平ら過ぎて山座同定が難しい連峰である。
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その他に飯豊連峰や朝日連峰が真っ白な残雪を見せて輝いていた。

一番北側の紙飛ばし岩。麓から見ると抜きんでて高い岩塔に見える。
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ザックを置いて紙飛ばし岩に登ってみる。
左手の踏み跡を辿り、地獄岩を周り込んでいく。
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錆びた鎖を使って紙飛ばし岩の頂きに登れるが、この鎖、付け根が番線で繋がれていて強度的に信頼がおけないものであった。登る場合はあくまで自己責任で登る必要があり、一般的なハイカーにはお勧めできない。
しかし頂きからの風景は正に絶景で、高畠町の農村風景が広がって爽快であった。
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ザックを置いた天狗の相撲岩に戻り、そこでマスさんお手製のイチゴ味のティラミスをご馳走になる。
コーヒーを飲んで5月の風に吹かれながら、贅沢なひと時を過ごした。
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これで終わりじゃありません(笑)
この日最後の一山は南陽市中川にある岩部山。
これを歩き切ると置賜地方東部の岩山三山制覇となる。
置賜地方西部にはこれも宗教色の濃い天狗山というのもあるので、信心深い地域がらなのであろう。

岩部山(506m)も山頂を目指す山ではない。
山中の凝灰岩の露岩に江戸時代後期の名僧:金毛和尚が石工清蔵に三年を費やして掘らせた岩部山三十三観音があり、これを巡る参拝道が作られているのだ。
ちょうど時代は天保の大ききんの頃で、餓死するものも出て、暴動寸前のなり、人心がすさんだのを見かねた和尚が、観音様にすがるより他なしち決断して刻ませた歴史的にも重要な史跡である。


中川駅の北側、中川公民館方面に入ると、岩部山三十三観音の看板に導かれて駐車場に着く。
昨年、この山を掘り抜いて国道13号線の岩部山トンネルが開通したので、登り口が分かり難くなっていた。

置かれていたパンフレットを見て29番観音より時計周りに周回しようと西側を目指すが、ブドウ畑を彷徨して入口がなかなか見つからない。
かなり歩いたところで順路の看板が上を差しているが、余り踏まれた形跡がなさそうな道であった。

急な斜面を九十九折れで登って7番目の観音様を見る。
ここから東側にトラバース道となるが、最後にどんどん下っていって再びブドウ畑の傍に出てしまう。
何処かで左手に分岐があったか確かめに再び7番観音に登り返したが、その様な道はなかった。
この間で30分程度時間をロスしてしまう。道の状態も薮っぽく、とてもハイキングコースとは言えない状態であった。

頭上に鷹がピィーピィー鳴いて飛び交っている。
写真には撮れなかったが帰宅後のこの鷹を調べてみると、どうもオオタカらしかった。
赤松で抱卵しているみたいで、我々を威嚇していたのであろう。

再びブドウ畑の近くまで降りると、その先に順路のマーク。やっと12番目の観音様を見つける。
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この先で小さな尾根に出ると、左手から顕著な整備された山道が登ってくる。
ここで一般的な正規の周回ルートに出たらしい。
その後は九十九折れの急坂登りが続き、先ほど行きつ戻りつした疲れが出てくる。

何番目の観音様であったろうか。足場が切られた岩場の上に2体の観音様が彫られていた。
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異色なのが硯岩の洞窟内部に鎮座している千手観音。奥はかなり暗くて写真のピントが合わない。
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このハイキングコース最高点付近から左手に木段が山頂を目指しているが、薮化が酷く歩ける状態にはない。
そして本コース一番の眺めが得られる天狗岩の上に立った。右奥の山が一等三角点の大洞山。
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国道13号線を走る車がミニチュアの様に見える。
岩の上でマスさんお手製のカレーパンを食べて、この日最後の展望を楽しんだ。
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岩の間を抜けて、5m程度の鎖場を降りる、足場があるので簡単に降りられた。
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片膝ついて空をあおぐ珍しい形の観音様もあった。
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30番観音のところでカモシカ君を見た。(写真は動画のキャプチャー画像、)
話しかけるといぶかしげにしばらく我々を見ていて、やがてゆっくりと立ち去っていった。
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31番観音を過ぎると道が二手に分かれ左に入る。
この先、中川石で有名な石切り場跡に平成4年に線彫された高さ13mの慈母観音像がある。
しかし手前の通路が東北大震災で崩落し危険なために通行禁止となっていた。
注意しながら自己責任で慈母観音像と対面。
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ここから駐車場までは近い。
金精様を祀った山神様、33番観音、そして金毛和尚の石像をみて車に戻った。

一日三山の駆け足登山であったが、縄文時代や江戸時代に思いをはせる歴史の山旅となった。
気持ちがのんびりできて最高の誕生日お祝い登山となった。


動画です。






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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
誕生日のお祝い登山,おめでとうございます。
まさか、あそこでお会いするとは…(^^;)
赤白の芝桜きれいですね。一日三山の充実した登山で、しかもタイムスリップ山旅は最高だったでしょう。
真鯛塩らーめんも生唾ですよ。


マロ7
2012/05/15 19:20
スパッシュランドは凄い赤ですね。こんなにボリューム感のある赤色は見たことありません。
岩山三山はそれぞれ味のある良い雰囲気の山々で、いずれ歩いてみたいところです。
マスさんとカモシカ君もお祝いしてくれた良い誕生日登山でしたね。おめでとうございます。
morino
2012/05/15 20:34
マロ7さん今晩は。お祝いのお言葉ありがとうございます。
実に意外な場所で出会ってしまいましたね(笑)
小さな山ですが三山駆けると登った感じがしましたよ。
歴史の山旅は趣があって心を豊かにしてくれるものですね。
天下のらーめん、今風のインパクトのあるスープじゃないですが、飽きのこない味でしたよ。
SONE
2012/05/15 22:17
morinoさん今晩は。
昨年シバザクラを植栽し直したそうですので、少し隙間がありましたが見事な花園でした。
この三山は一山では物足りないですが、全部一度に歩くと非常に満足できます。
カモシカ君の登場でより思いでに残る山旅となりました。ありがとうございます。
SONE
2012/05/15 22:20
置賜東部の岩山三山、お疲れさまでした。また、お誕生日おめでとうございます。

一つだと物足りないけど、複数かけると結構楽しめますよね。
岩部山のど真ん中にトンネルを掘って観音様のバチが当たらないかと心配しておりましたが取り越し苦労のようでした。σ(^_^;)
みいら
2012/05/16 05:12
みいらさんおはようございます。お祝いのお言葉ありがとうございました。
一日でこの三山は中級の山に登ったぐらいの達成感がありますね。
岩部山トンネルを初めて走行した時は、観音様どうなちゃったの? と驚きましたよ。
SONE
2012/05/16 08:05
1日三山は、低山ながらピリリと辛い山ばかりですね。
SONEさんもみならず、マスさんのパワーにも恐れ入ります。
よい誕生記念になったことと思います。
みどぽん
2012/05/16 18:43
みどぽんさん今晩は。
二ツ箭山を小さくしたみたいな山ばかり登ってきました(笑)
流石にマスさん、最後の山では疲れたようですよ。
山菜はワラビを少々採っただけですが、それも楽しめました。
SONE
2012/05/16 19:52
こんばんは〜。
お山でイチゴ味のティラミスとコーヒーは最高の贅沢ですね(^_^)
マロさんのおかげ(?)で、お二人に一目お会いできて嬉しかったです!
ナカシィ
2012/05/17 20:31
ナカシィさん今晩は。
景色の良い岩場の上で食べたティラミスの味は格別でしたよ。
まさか皆さんがあの場所にいるとは思いもよらない出来ごとでした。
SONE
2012/05/17 20:59
SONEさん、誕生日おめでとうございます。
遅れてすみません。先ほど出張先の北海道から帰りました。
山上でケーキとコーヒーでお祝いとは、すがすがしい季節でもあり、おいしかったでしょうね。
yuji
2012/05/18 20:03
yujiさん今晩は。お祝いのお言葉ありがとうございます。
ご出張お疲れさまでした。出張が多くて大変な職場ですね。
暑くもなく寒くもない今の季節は、爽やかな風に吹かれて気持ちいいですね。
その中で食べるケーキとコーヒーは格別でした。
SONE
2012/05/18 20:59

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2012.5.13 小湯山・一念峰・岩部山(山形・置賜地方東部) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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