東北の山遊び

アクセスカウンタ

zoom RSS 2012.6.2 寒風山から白髪山(宮城・船形連峰)

<<   作成日時 : 2012/06/05 18:38   >>

ナイス ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 14

先週の飯豊:倉手山は人人人でのんびり山を楽しめる雰囲気ではなかったので、次の山は静寂が支配している山に登りたかった。
そこで国道48号線の関山トンネルの北に延びる、奥羽脊稜山脈の寂峰:寒風山を経て白髪山に至るルートをピストンした。

【 6/2 寒風山(1117m)から白髪山(1284m) 宮城・船形連峰 】
関山トンネル宮城県側入口〜県境尾根〜コブの背〜アオの背〜寒風山〜奥寒風山〜奥戸立山〜前白髪山〜白髪山(往復)

昭和38年に白髪山を経て観音寺コースの粟畑に至る、この坂下コースが開削されたが、起伏の多さと交通の便の悪さが相まって登山者に敬遠され、長らく廃道に近い状態になっていた。
しかし2000年に私の山仲間のKさんらが当局の許可を受けて、このコースの再整備を行い、現在は中級クラスの登山者なら歩ける状態が維持されている。

登山口から4.5kmの寒風山には以前は自衛隊の通信反射板が設置されていたが、現在は撤去されてしまった。
それでも定期的な草刈りは行われているみたいで、寒風山までなら初級登山者でも難なく登れるルートである。
因みに寒風山は音読みで「かんぷうさん」と呼ばれているが、山形側では「さむかぜやま」と言う風流な呼び方も見受けられる。
また元禄年間の仙台藩御領分全図には「カンカセヤマ」と興味ある山名がついている。

あと意味不明なのが白髪山。普通に読むと「しらがやま」だが、これで「しらひげやま」と読む。
昔はちゃんと白髭山と標記していたらしく、地形図に誤記されたまま現在に至って、白髪山が正式な標記になってしまった。


関山トンネルの宮城県側入口には、両側に車6台程度の駐車スペースがある。
消火器庫の右脇に登山口がある。
画像


右下に砂防堰堤を2つ見て東側にある尾根まで緩い登りが続く。
この付近のキバナイカリソウに赤い紙のマーキングがホッチキスで止められている。
何か植物調査が入ったのであろうか?

大きくジグザグで登り県境に飛び出すが展望はない。
国道48号を走る車の音が登ってくるのみ。

尾根の少し東側を歩くところは立派なブナが多く雰囲気の良い登りだ。
やがて山形側の斜面を歩く道となる。以前この西斜面は大伐採が入り、強い日差しを受ける厭らしい登りであったが、近年は低木が伸びて日陰の道となった。
ツクバネソウが多く咲いていて、アップで撮影すると面白い花の造形に気が付いた。
画像


995m峰はコブの背と呼ばれるが、その手前で南側の展望が開けた場所に出る。
ここからの一番の展望は面白山。北面白山と中面白山が重なって大きな山体に見える。
画像


広角で撮影するとこんな感じ。重畳と連なる二口山塊の姿がそこにある。
左手に大東岳。その左には新川岳も見える。関山峠から面白山に伸びる県境稜線は道のない魅惑の尾根だ。
画像


撮影している間にマスさんが腰を下して休んでいて、立ちあがったら驚いた。
登山用パンツに赤いササダニが10匹以上もついていたのだ。
そこから先も先頭を歩くと膝から下に何度もダニが付くので、私がダニ払いの役目で先頭に立って歩くことにした。

日当たりの良い場所に沢山咲いていたミヤマスミレ
画像


コブの背から少し下ると寒風山が初めて姿を見せる。
爽快な風景と言うより、登山者に忘れられた寂しい姿の山と感じるのは私だけか・・・
画像


西側が広大な笹原の斜面を歩く。道は広く刈り払われて歩き易い。
この付近は展望に恵まれて気分も開放的になってくる。

昨年の秋に登った堂木沢山。背後には朝日連峰が一望できる。
画像


やがて北側の展望が開けた場所に出る。目指すドーム状の山容をした白髪山はまだまだ遠い

画像


アオの背の山頂は標識が無くなっていて? 何処が山頂か分からなく通り過ぎてしまった。
以前通信反射板のあった寒風山山頂に着く。ここで大休止。
残雪が残る時期だと比較的展望は得られるが、葉っぱが茂ったこの時期はあまり展望が良くない。
北側の山名板があるところで記念写真。
画像


ここで行程の約半分。白髪山まではアップダウンを繰り返す根気のいるルートとなる。
私がここを歩くのは今回で2度目。10年近く前に歩いたので記憶があいまいな所も多い。
その時は寒風山から奥寒風山の間、そして奥戸立山から前白髪山の間がかなり厳しい薮だった事を覚えている。

しかし寒風山からの下り始めは刈り払いされていて、これなら白髪山まで楽に往復できると確信できた。
残雪が残る斜面を下っていくとロープがかかる急坂に出る。そこから見た奥寒風山
画像


大きく下って1098mの奥寒風山に再び登り返す。
山頂は展望皆無で、ブユが纏わりついて気分は良くない。

奥寒風山の下りでツツドリが近い場所で鳴いていた。
ポポッ、ポポッ・ポポッ、ポポッと鳴くこの鳥は,カッコウと並んで初夏の山歩きの歳時記の一つである。

山歩きが趣味な方なら一度は聴いたことがある鳴き声だが、参考までに動画をつくってみた。



また大きく下って、次は奥戸立山の登り。
傾いた山頂標識には戸立山の名前が刻まれているが、昭和47年版の船形連峰御所山地性線図には奥戸立山の記載がある。
宮城県側の戸立沢の一番奥に位置する山なので、奥戸立山の名前のほうが理解できる。
因みにこの山頂から南東方向に派生した支尾根の1062m峰が戸立山である。宮城県では山頂に立ち難い山の一つであろう。

奥戸立山の下りから近づいてきた白髪山を見る。
画像


やがて西側のデロ沢源頭まで皆伐された痛々しい尾根の登りとなる、
県境に僅かに残されたブナの木の悲鳴が聞こえるみたいだ。
画像


ジャングル・ジャングルスキー場のリフトが山頂まで伸びている水無山の奥に黒伏山が見える。
画像


小笹で足元が見えない尾根を登って行くと再びブナ林となる。
見晴らし台の標識のところから歩いてきた奥寒風山(右)と奥戸立山が一望できた。
画像


ササキ沢の奥に後白髪山が大きく見える。
画像


前白髪山を過ぎると残雪が出てくるが距離は短い。
ブユが鬱陶しくたかってくるので閉口する。
ようやく白髪山が近づいてきた
画像


朝のうちは晴れていたが白髪山山頂に着いたときには雲が多くなってきた。
南側の辿ってきた縦走路を振り返る。
画像


ブユが多く、座ると景色が見難い白髪山山頂では記念写真を撮っただけ。
画像


少し北側の遅くまで残る残雪まで歩いていくと2人の男性登山者とすれ違った。
この日出会った登山者は結局彼らだけであった。

粟畑手前の雪田の上は船形山の一級の展望台である。
手前に屹立する仙台カゴの岩峰がよいアクセントとなっている。
画像


暑い日和であったが残雪の上は涼しい風は吹き抜けている。
今まで見えなかった北側の荒神山も一望できた。
画像


船形山の右手には特徴ある山容をした三峰山
画像


これらの風景を見ながらお好み焼きと、マスさんお手製のアメリカンチェリーのチーズケーキを頂く。
画像


ゆっくり休んで再び三角点のある山頂に戻る。
先ほどあった二人組が食事の最中であった。

山頂から黒伏山を眺める。背後の白い山は月山。
画像


再び7km強の距離を戻る。
奥戸立山、奥寒風山と大きな登り返しを二つ繰り返し、やっと寒風山が目の前に見えてきた。
画像


アオの背を越えたところから白髪山を見る。よく歩いたなと感慨深く眺めた。
画像


コブの背手前の笹原。ここまで下ってくれば関山峠は近い。
画像


国道に出る手前の沢で顔を洗ってすっきりした。暑い一日であった。
GPSで累積標高差を確認すると1390mもあった。宮城県における日帰り登山コースとしては長い部類に入るであろう。
今回のコースは船形連峰と言うより、二口山塊の南面白山〜面白山間の県境稜線歩きに似ている。
アップダウンが多く、しかもブナ林を延々歩くところがそっくりだ。
所謂ダサい登山道の典型なので人気がないが、静かな山が好きな我々には最高のルートであった。
懸念した寒風山以北の薮は全然問題なく、今の状態なら中級以上の登山者なら歩けるであろう。


GPSの軌跡です。

画像



動画です。



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 6
ナイス ナイス ナイス
驚いた 驚いた
面白い

コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
おっ、近くにいたとはこのことだったのですか。
それにしても白髭山をピストンとは頑張りましたね。
ここは車をデポして柳沢まで縦走と考えていました。
今日は、その下見で私も北から白髭山をピストンしてきましたよ。
もっぱら山菜が目的でしたが。(^^)
マロ7
2012/06/05 19:55
マロ7さん今晩は。
駐車地点は目と鼻の先でしたね。
このコース、以前からマスさんが歩きたいとリクエストされていたのですよ。
車をデポする場合は結構時間がかかりますね。
しかしマロ7さんも同じような事を考えていたのが分かって笑ってしまいました。
SONE
2012/06/05 20:12
寒風山までは昨秋に行きましたが、白髪山まで行けるとは知りませんでした。
ちなみに、白髪山までは登山道はあるのでしょうか?多少藪を漕いで行ったのですか?
もっとも、私には長距離すぎて無理そうですが。
みどぽん
2012/06/05 21:13
誰も歩かないだろうロングをこなすとはさすがです。
以前に寒風山を歩いた時にも感じましたが、こちらからの船形の展望は良いですね。
それにしても、この道を復活させて刈り払いまでしているとは頭が下がります。
morino
2012/06/05 22:43
みどぽんさん今晩は。
改めてみどぽんさんの昨年の記録を拝見させていただきました。
今現在の状態なら刈り払いは充分されているので、白髪山まで薮を気にせずに歩けますよ。
但し笹が伸びる夏場までは確約できませんが・・・
SONE
2012/06/05 22:50
morinoさん今晩は。
ロングコースと言うより、地味過ぎて人気がない山なのでしょうね。
こっちの方面からの船形主稜線の眺めは新鮮味に溢れていますね。
前白髪山付近はデロ沢の皆伐で薮化し易いので、刈り払いと道の維持は大変だと思います。
SONE
2012/06/05 22:54
長丁場お疲れ様でした。
粟畑手前からの大展望は良いですね。御所山と仙台カゴが好対照に見えて私も大好きなところです。

みいら
2012/06/06 14:53
みいらさん今晩は。
今年一番の累積標高差の山になりました。
粟畑の大展望は船形連峰の中でもトップクラスですね。奥深さを感じさせるものです。
SONE
2012/06/06 17:43
Soneさん、今晩は。
写真で見る仙台カゴかっこいいですね。
最近、仙台カゴが仙台(愛子・栗生の高台)から見えることが分かり、
(たぶん最上カゴは見えないようです?)知らなかった事実を知り地図と
地形を見ながら山座同定をすることが楽しく、県境の山を見ています。
そうしたら、仙台カゴは絶対に登らなくてはと、思ってしまいました。
また、柳沢小屋〜ウバ地蔵〜大沢小屋を歩いてみたくもなりました。
地図を見ていると意外と、近場で意欲をそそられる所があるものですね。



tobusan
2012/06/07 01:06
tobusanおはようございます。
仙台カゴは錦ヶ丘の高台からも良く見えますね。最上カゴは楠峰が邪魔して見えません。
船形の西側の山々はごつごつした山容の山が多いので、山座同定は楽しいですね。
仙台カゴは雪のあるとき以外は薮が酷そうですね。中央のリッジは3級程度の岩場でハーケンが一本打たれていますよ。
この界隈では楠峰が未登なので機会をつくって登ってみたいです。
ウバ地蔵〜大沢小屋は完全に薮に埋もれたみたいですね。キノコの頃に地元の方が降りて行ってナメコを狙っていました。
SONE
2012/06/07 06:37
この日、寒風山から白髪山のピストンに行ってたらどこかで会えましたね。
思ったよりもアップダウンがあり、距離もあり、デポ車を設定したくなりました。
何人か連れて行ってみようと思います。
yuji
2012/06/07 20:33
yujiさん今晩は。
人に会わない山なので、yujiさんが歩けれたら何処かで必ずお会い出来ましたね。
常々マスさんもyujiさんにお会いしたいと言っておりましたよ。
何人かで行くなら観音寺コースの粟畑から関山に車2台で縦走が楽ですね。
SONE
2012/06/07 21:51
こんばんは。
綺麗な赤で可愛い虫だな〜と、思っていたのはダニだったのですねー\(◎o◎)/!
ナカシィ
2012/06/08 21:22
ナカシィさん今晩は。
赤いダニはタカラダニと言って喰いつくダニではないですよ。
身体の大きなメス?をオスが追いかけているのが楽しい虫です。
SONE
2012/06/08 22:32

コメントする help

ニックネーム
本 文
2012.6.2 寒風山から白髪山(宮城・船形連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる