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zoom RSS 2012.6.8 五色岳周回(宮城・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2012/06/11 17:28   >>

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午後から時間ができたので中央蔵王の五色岳周回を試みた。
大黒天に車を止め、五色岳東面→振子沢〜御釜〜濁川とほとんど道のないところを歩いた。
コイワカガミが丁度見ごろで、短時間で遊べる面白いルートであった。

【 6/8 五色岳(1672m)周回 宮城・中央蔵王 】
大黒天〜濁川〜五色岳東稜1547m峰手前〜薮〜五色沢〜五色ドーム下〜振子沢〜火口原〜御釜〜濁川〜大黒天

以前から何度も濁川左岸の五色岳東稜1547m峰付近を歩いている登山者を見かけた事がある。
この東稜を詰めて五色岳へはベルト状の岩場があって無理である。
何処に行くのであろうか? と考えていたら、どうも五色岳東面をトラバースして、五色岳を周回しているルートが見えてきた。

午前中は時間が取れなかったので、午後から蔵王を歩こうとすると、時間的に歩ける場所は限られる。
自分としては初見のルートだが、1547m峰下の薮のトラバースだけが懸念個所で、そこを通過すれば短時間で周回できると思っていた。

先ず、こまくさ平で歩くルートを確認する。
濁川の奥に刈田岳が見えている。手前の滝は不帰ノ滝。
1547m峰が刈田岳の右手に見える。

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そして五色岳東面。荒涼とした風景が広がる。
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大黒天の駐車場で登山準備をしていると年配のご夫婦が話しかけてきた。
五色岳界隈には詳しいらしく、濁川から直接五色岳に上がれるルートの事も話していた。
五色岳東面には子連れの熊が徘徊している場合が多いらしい。

ザレた斜面を下って濁川に出る。
直ぐに渡渉して短い岩場を登ると東稜に出る。そこからは濁川の上流部が見えていた。
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更に登ると刈田岳が見えてくる。なかなかアルペン的な山容をしている。
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1547m峰が近づいてきたが、このピークを越すのは薮が酷そうなので、ピークの下から薮の薄い低木帯をトラバースして五色岳東面を目指す。
一つの薮斜面を横切った後に裸地に出るが、五色岳東面がどんどん近づいてきた。
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薮を突っ切って、ぱっと視界が開けると広大な五色岳の懐に出る。
五色沢の源頭は黒光りのする滑状の岩場となっていた。
上部に雪渓は見えないので湧水であろう。
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周辺にはパッチ状に高山植物が咲いている。今はコイワカガミの群落が各所で見られた。
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広く見えた東面のトラバースは歩いて見ると意外に短い。
しかし時々岩礫の上を歩く、足場が悪いところがある。ガレた帯状岩壁からの落石にも常に注意が必要だ。

途中で火山灰に覆われて黒い縦帯になった雪渓を渡る。
その先はミネズオウが咲くロックガーデンの様相。
そこから歩いてきた東面を振り返る。
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五色ドームから派生する尾根を乗っ越すと振子沢が眼下に見えてくる。
ロバの耳と熊野岳東稜が姿を現した。
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少し下がった所で遅い昼食。
付近はあ花畑になっていて、さながら桃源郷に紛れ込んだ雰囲気。

今の時期の中央蔵王はミネズオウが最盛期である。
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初夏に咲くコメバツガザクラ。小さな花だ。
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早くもチングルマの花が咲いている!
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振子沢は上部に小滝の連瀑帯を見せて、魅惑的な沢に見える。
一見難しそうだが、がっちり固い岩質でとても歩き易い。
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沢筋にはアオノツガザクラも咲いている。
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3m、4m、3mと続いた連瀑帯の最後は6mの滝。ここを登りきると平らな小川に変わる。
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少し登ると雪渓が出てきた。
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左岸から湧水の滝が流入する場所を過ぎると水は無くなる。
ふと気配を感じて左手の五色岳方面を見上げると、カモシカがゆっくりと逃げっていった。
足元を注視するとびっくり! まだ赤ちゃんと思われる小さなカモシカの子供が寄り添っている。
(この模様は動画で・・・)

五色岳への尾根を乗越す。コマクサの蕾は固い。
今日は五色岳の山頂は目指さずに、御釜の湖畔方面に向かった。
馬ノ背をガレた火口壁と残雪を見ながら歩く。
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御釜が見えたところで刈田岳も入れて写真を撮る。ここで休憩。
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御釜のパノラマ写真。(クリックで拡大)
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この光景を独り占めして飲むコーヒーは旨かった。

時間も押しているので、今日は刈田岳に登らずに濁川を降りることにした。
御釜南岸から五色岳を見る。火口壁の縞模様が面白い。
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濁川を下降する場合に火口原から直接下るのは難しい。
源流に6mのハングしたぼろぼろの滝があり下れないのだ。
以前は北側の脆い岩場をクライムダウンした経験があるが、かなり危ないので今回は刈田岳への尾根を登って、導水管に沿って濁川に下るルートを採った。

導水管の小屋があるところから少し上流に戻ると、左岸の壁の腹から大量の湧水が何カ所も流れだしている。
中には落差10m程度の苔で覆われた綺麗な滝もある。
この場所は昔、蔵王権現の参拝者が奥の院として参詣した八千仏であり、多量の湧水は御釜からの漏水とされている。

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濁川は難場もなく下り易いが、たび重なる渡渉の連続で下るようになる。
両岸の崖から夥しい火山砕屑物が崩れて沢床に転がっており、落石には充分注意を要する。
一カ所だけある4mの滝は左岸から簡単に降りられる。

しかし未だに残雪が多く、ズタズタに割れている所もあるので、一般登山者が容易に下れる状態ではなかった。
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午後3時半に大黒天に戻る。この頃には駐車車両は私の車だけ。
静かな中央蔵王の懐に入り込んだ魅惑の登山であった。

(注)今回は一般コースとかけ離れた上級ルートなので、GPSの軌跡はアップしません。
地図を読み、薮を漕ぎ、ご自分でルートファインディングして歩ける方だけが辿れるルートです。



動画です。




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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
まだ、藪はうるさくないから行ってきましたねぇ〜。
残雪がなくなると、振子沢にはコマクサが見られます。
いつしか辿った時には小躍りしました。
ここは蔵王の核でしょうね。
マロ7
2012/06/11 20:33
うわ〜流石師匠!スゴイ道を歩かれましたね。怖い雪渓・・・・!
カモシカ遭遇と言えば、先週、徳丈仙山の麓で雌トナカイが車の前を横切りました、
私は「えっ今のって、痩せたロバ?馬?」と口走ったのですがTOMさんにトナカイだと教えられました、ホホホホ無知であります(苦笑)
  ところでSONEさんは今まで熊との遭遇はないのでしょうか?
とむかの
2012/06/11 21:48
こんばんは(^_^)
以前、濁川から大黒天へ出る時に地震があり
土煙を巻いて石が落ちてきました。
怖いですね〜!
ナカシィ
2012/06/11 21:50
ベテランならではの素晴らしいコースです。
このコースは行けませんけど、もうすぐ咲き出すコマクサには会いに行きますよ。
動画のカモシカ親子は可愛いですねー。
morino
2012/06/11 21:51
マロ7さん今晩は。
イタドリが伸びてくると薮で歩き難くなりますね。
コマクサの蕾は未だ固かったです。例年だと咲き始める株もあるのですが・・・
南蔵王の花も素晴らしいですが、蔵王の真骨頂はこちらですね。
SONE
2012/06/11 22:00
とむかのさん今晩は。
雪渓より崩れ易い足場と、上部からの落石に気をつかうルートでしたよ。
トナカイですかぁ(笑) 徳丈仙山にいるのはニホンジカですね。
牡鹿半島の山を歩くと必ず出会いますよ。
熊は今まで7回出遭っています。北泉ヶ岳の北側にいる奴は達が悪いですが、その他の奴は襲ってはこないですよ。
SONE
2012/06/11 22:05
ナカシィさん今晩は。
昨年みたいに余震が頻発する時には落石が怖くて歩けない場所ですね。
以前歩いたときより濁川の川床は岩が多く散乱していた感じです。
SONE
2012/06/11 22:07
morinoさん今晩は。
勝手に山勘を駆使して歩くと、酷い薮漕ぎもないルートを歩けるものですね。
コマクサは少し遅れているみたいで、7月に入ってからが本番でしょうか。
カモシカ親子は余りの可愛さに驚きました。あんな小さなカモシカは初めて見ましたよ。
SONE
2012/06/11 22:10
山形蔵王ばかり歩いているものには、別の山に見えますね。
先日、某ブログで宮城蔵王の面白そうなレポを見てから、歩いてみたいと思ってました。
みいら
2012/06/12 05:19
みいらさんおはようございます。
緑の濃い山形蔵王側に比べると、荒涼とした世界が広がる山に変化しますね。
結構短時間で歩けるので、みいらさんみたいに山慣れた方なら歩けますよ。
SONE
2012/06/12 06:24
SONEさん、こんばんは。
目が点になってしまったルート取りですね。
今まで、考えても見ませんでした。
これからの時期でも藪は大丈夫でしょうか?
振子沢の2つ目の滝の上あたりにでるのですか?
振子沢の上部のお花を見に行くのに、ひよどり経由で沢から
詰めるのと、どちらが早いですか?
聞きたいことが多くてすみません。


tobusan
2012/06/12 22:41
tobusanさん今晩は。
未だ残雪が残っているぐらいなので薮は繁茂していなかったですよ。
振子沢の二つ目の滝の上部、ゴルジュの上付近に出ますね。
取りつきが大黒天の下なので、ひよどり越え経由より遥かに早いです。
SONE
2012/06/12 22:53
SONEさん、こんばんは。
回答有り難うございます。
ロバの耳コースからお釜経由で刈田岳に抜けるコースあるいはお釜を
1周するコースを楽しむ登山者が増えているようですね。


tobusan
2012/06/15 01:51
tobusanさんおはようございます。
ロバの耳は宮城県随一のアルペン的なルートなので、最初の取りつき場所を変更しても、登山道を再整備して欲しいものですね。お釜一周は晴れてるときでないと難しいルートだと思います。
SONE
2012/06/15 07:01

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