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zoom RSS 2012.7.8 丁岳(秋田・丁山地)

<<   作成日時 : 2012/07/12 23:40   >>

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この日は秋田県のみ天気が良さそうなので、マスさんが登りたいと言っていた丁岳に行くことにした。
丁岳は今まで3度登っているが、そこから見える筈の雄大な鳥海山の風景を拝めた事がない。
今回はどうかなぁ〜

【 7/8 丁岳(1146m) 秋田・丁山地 】
登山口〜観音森〜庄屋森〜萱森〜風のコル〜八方〜丁岳〜観音岩〜登山口

本州において前人未到と言われる山地は白神山地を筆頭に数多くあるが、私的には丁山地も登山界にはほとんど知られていない白地の山地だと思っている。

激しい浸蝕によって、山地全体が奇岩重畳の断崖を有しており、標高1000m前後の低山とは思えない豪快な縦走が楽しめる。
ここ数年、真室川ルートからの登山をみいらさん達と狙っているが、高坂ダムより先の林道が豪雨被害で通行止めになっており、なかなか実現できないでいる。

丁山地の主峰:丁岳は直登ルートからの往復だと難しくない。
しかし単調でさほど展望が利かないために面白みに欠けるルートとなっている。
今回も起伏が激しく、距離も長く、危険個所も随所にある萱森からの周回ルートを採った。

登山口から左手の山道に入るが、この場所には指導標の類は一切ない。
荒れたブル道と並行しながら登ると尾根に登りつめる。
ブル道から登山道に入る地点にも指導標はない。ここは山慣れた登山者じゃないとルート判断が難しい個所である。

小ピークの東側を巻いていると杉林が終わりブナ林に入る。
途中でミズナラの倒木があり、薮を漕いで迂回した。
この後も縦走コース全般に枝折れが頻発していて歩き難い個所が多かった。

観音森へ登る途中で丁岳が望める。時間の経過とともに雲が湧きあがってきている。
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この日は風向きが南風なので、北面を登る今回のコースは風が吹かずに蒸し暑い。
今朝がたまでの雨の影響もあり、湿度が高く汗が滝のように流れる辛い登りが続いた。

ようやく観音森が見えてくる。この先に超急登が待ち構えている。
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縦走コースには他の山域だとロープや鎖が設置されている様な難場に、一切安全策が採られていない。
観音森直下もその様な場所で、両手両足で登らないとかなり危険だ。
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観音森で休憩。南東側に大森山が大きく見える。
庄屋森までは小さなアップダウンを繰り返して進む。

目指す庄屋森が見えてきた。
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その右手には丁山地のマッターホルンと異名をとる萱森が突き出て見える。
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ほぼ垂直を思われる急坂を木につかまって下る。鞍部にジガバチソウが咲いていた。
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庄屋森に上がると南側からガスが湧いてきた。
越えてきた観音森方面だけが見える。
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期待した萱森が見えないままに萱森との鞍部に下っていく。
するとガスが晴れて、槍ヶ岳を思わせる山容の萱森が圧し掛かるように見えてきた。
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萱森の登りも難所の一つ。四つん這いにならないと登れない傾斜だ。
左手は急な岩場になっていて、オオバキボウシの花が咲き始めていた。
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ここもロープ等の補助が一切ない急登なので、先頭を行くマスさんに右手の灌木を掴んで登れ、と指示する。足を滑らせて滑落したら先ずは助からない。
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萱森山頂で食事とする。このピークは今回の縦走コース上で一番展望が良い山頂である。
越えてきた庄屋森を振り返る。
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南西には台形の雁唐山と、奥に有沢山が見える。
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目指す丁岳。一度最低鞍部まで下って、再び登り返す行程が待っている。
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晴れていれば丁岳の右手に巨大な鳥海山が見えるはずだが、今回も富士山型の優美な山頂を拝むことは出来なかった。でも天気がイマイチなこの日に、これだけの展望があれば満足である。

萱森の下りも急で、木につかまりながら慎重に下る。
途中でギンリョウソウの実を見つけた。とっくり形の形状が面白い。
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鞍部付近で萱森が見えた。あそこを下ってきたと思うと感慨無量。
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前を行くマスさんが珍しい蛾を見つけた。笹に止まって動かない。昼間は活動的ではないのか?
帰宅して調べてみるとオオミズアオを言う蛾だった。昆虫マニアには綺麗なので有名な蛾らしい。
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989m峰を越えて、右手の斜面をトラバースして越えると、風のコルと呼ばれる小さな鞍部に出る。
詩的な名前のこの鞍部は、いつ来ても風が吹き抜けていて涼しい。
急な南側の沢の源頭はお花畑になっている。登山道の脇にもカワラナデシコが可憐に咲いていた。
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緩急繰り返して登ると、ようやく八方と呼ばれる山頂直下の岩場が近づいてきた。
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八方の南側にさりげなく山道が下っている。これが山形県唯一の真室川ルートで、道の状態は少し笹藪がかかっている以外は充分歩けるみたいだ。

少し登ったところから真室川ルート上にある影丁のピークと三本槍の岩場を俯瞰する。
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八方は越えてきた庄屋森・萱森方面の展望が素晴らしいところだが、ガスってしまい展望が利かなかった。
少し下って登り返すと露岩があり、その先が広場となっている丁岳山頂だ。
山神の石碑と一等三角点が鎮座しているが、展望は一切ない。
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蒸し暑いので、低木の日陰で休憩してマスさんお手製の「カマンベールのチーズケーキ」をいただく。スフレタイプの柔らかな食感に、チーズの香りが口の中の広がって美味しいケーキだった。
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帰路は安全確実な直登コースを下る。
下り始めにゴゼンタチバナが沢山咲いていた。
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観音岩の水場で汗をぬぐって休憩。
その後、この日初めての登山者とスライドする。地下足袋をはいてかなり山慣れた様子の方であった。

途中でウスヒラタケを見つけて採取する。

登山口に戻ると、山形ナンバーの車からお爺さんが降りてきてマスさんとお話をしていた。
山頂にあった山神の石碑は、このお爺さんが20年前に自力で担ぎあげたらしい。
そして、下山の途中ですれ違った男性は、真室川ルートの草刈りの必要性を確認しに登っていったお爺さんの息子さんであった。あちゃ〜、そうと分かっていればすれ違ったときにもっと話をすれば良かったなぁ(T_T)


GPS軌跡です。
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動画です。





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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
SONEさん こんにちは 蒸し暑くなってきました。
丁山は、憧れの山の一つですが、それにしても険しい山ですね。
北アルプスの穂高に匹敵する山ではないでしょうか。
いえ、それ以上かもしれません。ロープなどが下がっているわけではないのですから。
ツァーでも丁山登山がありますが、もちろん優しいほうのルートでしょう。
今回のルートは、まさしくSONEさんならではですね。
機会があったら挑戦してみたいです。
momo
2012/07/13 13:15
momoさん今晩は。
今日は気温30度を超えたそうですね。帰宅したら部屋が蒸し風呂みたいな暑さでした。
丁岳はお勧めの山ですよ。一般登山道とは思えない強引に開削したルートと言う感じです。
おそらく登山の初心者を連れていったら歩けなくなってしまうでしょうね。
穂高は行った事ありませんが、鎖やロープがあるようなので誰でも登れるのでしょうね。
丁岳のツアーは直登コースのピストンだそうですよ。
秋の紅葉は素晴らしいと聞いています。是非チャレンジしてみてください。
SONE
2012/07/13 20:44
このコースは時計回りで行くものですよね。それでも一般コースとは言えません。
昨年の秋は直登コースピストンで鳥海山眺めてきたこと思い出しました。
真室川ルートいってみたいですねえ。
tom
2012/07/13 22:38
アッ、行きたかった!
でも、厳しいコースですね。さすがです。
機会があればこの周回コースにチャレンジしたいものです。
みいらさん、秋ですかー。(^^)
morino
2012/07/13 22:43
鯛金さんがここは時計回りで鳥海山を眺めながらと言ってましたね。
裏丁の前にこのルートを決めなければと思っていました。
真室川ルート、あれれどこかの本に載っていましたね。(^o^)
マロ7
2012/07/14 07:55
tomさん今晩は。
半時計回りですと萱森の下りが危険過ぎますね。
今回で4回目なのですが、未だに鳥海山の姿を見ていないのですよぉ
真室川ルートは今年一杯は林道の修復が行われるみたいですよ。行けるとしても来年になりますね。
SONE
2012/07/14 19:47
morinoさん今晩は。
飯豊に行けなくて残念でしたね。急に行くことを決めるのは毎度の事で、なかなかお誘いできないですよ。
注意して歩けば事故は起こりませんが、気が抜けないコースです。
影丁を登る前に周回コースを歩くのがお勧めですよ。
SONE
2012/07/14 19:50
マロ7さん今晩は。
鯛金さんも同じ意見なのですが、時計回りでの周回が安全です。
秋にでも行ってみて下さいね。素晴らしい縦走路ですよ。
某山岳会がこの山域に足繁く通っているみたいですね。
SONE
2012/07/14 19:52
行って見たい山がどんどん増えてしまいます。
足をのばせるときには行ってみようと思います。が、いつになるやら。
yuji
2012/07/15 10:28
yujiさんこんにちは。
雨の週末になってしまいましたね。
この山はyujiさん向きで面白さが凝縮されています。機会があれば是非行ってみてくださいね。
SONE
2012/07/15 10:42
丁岳でしたか。SONEさんの仰る通り安全のため時計回りですね。雨などで滑る時に反時計回りで萱森を下るのは相当に危険ですね。

チーズケーキが、んまそう
みいら
2012/07/16 11:59
みいらさん今晩は。
本文中でもありますが、真室川ルートの草刈り可否を確認に来た方がおりましたよ。
この周回ルートは距離はさほどではありませんが、周回して三本槍まで往復する余裕はありませんでした。
雨天で萱森を下るのはロープの補助が必要でしょうね。
SONE
2012/07/16 19:25
雨上がりの7月に根ノ崎沢から神室山を周回したのを思い出しました。
あの時も蒸し暑く大変でした。
萱森の山容とカワラナデシコに感動しました。
真室川からの登山記録も楽しみです。

追記
オノエラン教えていただいてありがとうございます。
HITOIKI
2012/07/17 23:32
HITOIKIさん今晩は。
神室連峰も丁山地も標高が低いので避暑にはならないですね(笑)
この山は標高ではおし測れない面白さが凝縮されていますよ。
真室川は今年は林道工事で入山できませんので、来年の課題になっております。
SONE
2012/07/18 20:51
↑穂高は誰でも登れるかもしれませんが非常に良い山です。
鎖もハシゴも完備されていますが、北穂〜涸沢〜奥穂間は結構な難所ですよ。
混んでいるメジャーな山ですが、日本を代表する山の一つです。
混んでる山=ダメ。 空いてる山=良い。
って訳でも無いですよね。良いものは良いと思います。
無名者
2012/09/12 22:35
無名者さんコメント有難うございます。
穂高岳は行ったことないので、私としては評価のしようがありませんが、誰に聞いても混雑する山らしいですね。
私の山の指向は混雑する山を出来るだけ避けているだけで、混雑=駄目な山と言う評価ではありませんよ。
そんなに人を引き付ける魅力のある山が穂高岳だと思っております。
SONE
2012/09/12 23:29
SONEさん、丁岳の動画をじっくり拝見、自分が撮影者のような雰囲気でになりました。
鳥海山へ百宅口から登って、翌日丁岳へと計画。林道は崩壊で百宅口まで不通、今年の7月頃通行可に復旧すれば、SONEさんの動画のよに、スイスイ登れませんが、頑張ってみます。
わたしの天気予報(fumikai)
2015/01/07 11:14
fumikaiさんコメントありがとうございます。
あまり展望が利く登山じゃありませんでしたが、動画を気に入っていただき恐縮しております。
百宅口は林道が不通になっておりましたか。
今年しばらくぶりに登ってみようと思っておりましたが、いい情報をいただきました。
丁岳は原始の自然が色濃く残っている山ですので、是非登ってみてくださいね。
SONE
2015/01/07 17:28

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