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zoom RSS 2012.7.29 只見布沢恵みの森(福島・只見町)

<<   作成日時 : 2012/08/01 19:29   >>

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この日は鳥海山に行く予定であったが、曇りの天気予報のため前日に行く山を変更する。
いろいろ考えた結果、天気が良さそうで、しかもプチ沢登りが楽しめる只見町布沢にある恵みの森に決めた。

【 7/29 只見町布沢の恵みの森 (福島・只見町) 】
恵みの森入口〜大滝沢〜木の化石〜下ノ滝〜デコ岩〜中滝〜魚止滝(往復)

連日うだる様な暑さが続いている。地球温暖化の影響で猛暑が定例化されている感じだ。
雪のある鳥海山なら涼しかったろうが、こんな日は標高が高い登山口以外から登ると暑さに苦しめられる。
それなら以前から行きたかった恵みの森へ遠征しようということになった。

福島県只見町の布沢地区には広大なブナの森がある。
布沢地区は吉尾峠へ向かう途中にある山間の静かな集落だ。

恵みの森は布沢川支流の大滝沢にコースが開かれていて、魚止滝までの3.8kmの内、2km以上が平坦な滑床の沢を歩く稀有なコースとなっている。
今回訪れてみて、穏やかな水の流れとブナの森の素晴らしさを堪能してきた。


会津坂下ICから只見川に沿って車を走らせる。
昨年7月末の新潟・福島豪雨の爪跡は1年経った現在でも残っており、JR只見線の架橋が本名ダム下流で2カ所落ちていた。JR只見線は現在でも会津川口駅から新潟の大白川駅まで普通となっており、登山コースについては浅草岳と会津朝日岳が只見町側からは登山禁止となっている様だ。
只見川についても風光明美だった川畔の風景も、至るところで濁流で削りとられ、土の斜面が露出している。

横田地区から左折して松坂峠を越える。
途中で『癒しの森』と看板があり、松坂峠まで森林浴が楽しめるブナの森のハイキングコースが整備されていた。

峠から少し下ると布沢地区に出る。この車道も左折して布沢川に沿って東進する。
随所に看板が設置されているので迷うことはない。
舗装道路の突き当たりで左側に簡易トイレが設置されている。
広い駐車スペースもあり、南側に恵みの森の看板もあって、この場所が大滝沢の入口とすぐ分かる。
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誰もいない駐車スペースに車を止めて登山準備をしていると、軽トラックを先頭に10数台の車が押し寄せてきた。
この日は只見町主催の恵みの森ハイキングが催行され、この方々はガイド付きのハイキングに来られた方と判明。
静かな山を期待していたが、こんなに人が来ると分かって驚いた。
ガイドの方の説明を小耳にしたが、ガイドツアーはデコ岩まで行く予定と言っていた。
しめしめ・・・我々は魚止滝まで行くので、先行すれば静かな山を楽しめるはずである。

布沢川を木橋で渡り、小尾根を乗り越して急斜面をくだると大滝沢に出る。
大滝沢の名前の由来は出合にかかる滝が大滝と言われるそうだが、ハイキングコースは滝の上から始まっている。
出合から忠実に遡行する場合は沢靴が必要になるであろう。

沢筋にはチダケサシの花が多い。
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最初は沢を何回も渡りながら山道が続く。
木の化石の看板があり右手に折れて見に行く。確かに木の化石があったが、あまり感動はなかった(-_-;)

その先のカツラの木の大きな穴のほうが面白い。
思わず中を覗き込んでしまう(笑)
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木の化石を見ている間に先行していたご夫婦カメラマンが小さな淵を盛んに撮影していた。
この淵から沢の中を歩く行程が始まる。
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やがて下滝に到着。
滝と言うほどの落差もなく、4段の滑状の滝と言ったほうがしっくりくる。
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滝の一番上の段。コケが余りついていないので普通の長靴でも遡行できるであろう。
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この先は大滝沢を象徴する滑床の遡行となる。
河原状のところも随所にあるが、概ね全行程の半分以上は舗装道路を思わせる滑床の歩き。
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沢の傍まで深いブナ林に覆われている。小漏れ日が気持ちいい。
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何処までも滑が続く。
宮城にはオボコンベと言う滑沢を登る山があるが、沢の規模と滑の長さは、こちらの沢の方が格段に長い。
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左岸に白っぽい岩場が見えてくるが、見ただけでデコ岩と分かる。
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デコ岩からはガイドツアーで歩かれていないのか?滑床にコケが付いた部分も出てくる。
でも魚影も増えてきて20cm以上のイワナが走る走る・・・この沢は永久禁漁河川なのだ。
こんな落ち込みには確実にイワナが潜んでいた。
(因みにこの地域の山は山菜とキノコも止め山になっている。)
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全行程の中間地点に中滝がある。
双門の滝になっていて左股の滝は規模が小さい。中滝の落差は4〜5m程度か?
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正面から見た中滝。左手から楽に登れる。
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一般ハイカーのほとんどは中滝から引き返すようだ。
中滝を越えると水量はぐっと減り、樋状の流路を持つ沢になってくる。
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途中で太いマムシを見つけた、樋状のところを泳いでいて驚いた。
やがて滑床と河原を交互に遡行する行程となる。
いささか飽きてきた頃に目指す魚止滝に到着。想像していたより遥かに小さな滝だった。
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滝の傍で涼しい風に吹かれながらマスさんお手製のケーキをいただく。
『ケーク・オ・ポンム』というリンゴのケーキで、甘酸っぱくて美味しかった。
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帰路は同じ沢筋を引き返す。
往路で気づかなかったが、途中から尾根を帰るルートも存在している。
でも暑い中で沢から離れたくなく、忠実に沢を下った。

駐車場に戻るとSONE車一台だけぽつんと残っていた。
結局ガイドツアーの人達には入口で会っただけ、撮影目的のご夫婦と出会った以外は、本当に静かで涼しい沢歩きを堪能できた。


GPS軌跡です。

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動画です。




追記

帰宅後に魚止滝より上流の沢の様子が気になって、ネットで調べてみると、遡行して鎌倉山まで登り詰めている記事を見つけた。
滝の上部もしばらく滑の遡行が続くが、難しい滝場もなく、最後は猛烈な薮漕ぎで鎌倉山に詰め上げるらしい。
山頂から下山用の道もないので、帰路も薮漕ぎを続けながら下ってくるが、沢登りとして考えると、魚止滝までが一番見どころが多い場所とも言える。

でもカシミールで水線を山頂まで辿ってみると興味を引く地形にぶつかった。
下記の地形図で赤いラインが大滝沢の流路と考えられるが、もうひとつ青い化物沢の水線も鎌倉山山頂を目指している。
これは想像するに山頂から元々大滝沢に流れていた水が、急な化物沢の流水に争奪されて流路を変えた争奪地形かもしれない。
地図読みをしていると現地に行って確認してみたくなるのは病気かな(笑)

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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
気持ちの良い滑沢ですねー。この位の沢なら歩いてみたいなー。
しかし、画像に映る虫が気になるのは、嫌いだからでしょうか。
くまたか
2012/08/01 19:48
追記の意味が分からないよ。
山頂へ行ける沢が2つあるの?
マス
2012/08/01 20:19
なかなかいい滑沢ですね。
てっきり百宅かなって思っていましたよ。
でも、只見は遠いですなぁ〜。(^^;)
マロ7
2012/08/01 20:26
遠いところに行ってきましたね。
沢歩きは仕事以外では敬遠です。薮漕ぎも。
オボコンベの沢コースは崩落で立ち入り禁止です。桐の目山から回るか、尾根コースからです。
yuji
2012/08/01 21:03
くまたかさん今晩は。
ほとんど危険なところがない、穏やかな沢でしたよ。
長靴でも充分歩けますね。
もう出ないと思っていたブユが多くて嫌になりましたが、日陰にはいなかったですね。
SONE
2012/08/01 21:31
マスさんお疲れさま。
追記の意味はもともと青い線を水が流れていたと考えられるけど、赤い線の方向に流れが浸食で変わってしまったと思われるんだよ。
SONE
2012/08/01 21:33
マロ7さん今晩は。
この沢は沢装備がなくても登れるのがミソですね。
百宅は曇りの予報だったので回避しました。高速使うと鳥海山と同じ移動時間でしたよ。
SONE
2012/08/01 21:35
yujiさん今晩は。
以前は尾瀬日帰りなんて楽々やっておりましたので、この界隈の山は充分日帰り圏内なんですよ。
お仕事では沢も薮も全てありなので大変ですね。
オボコンベは酷く荒れていると春先に登った方に伺っていましたが、今は沢コースは立ち入り禁止なんですね。
あの界隈の沢は以前の川崎豪雨以来ズタズタに崩落していますね。
SONE
2012/08/01 21:38
SONEさん今晩は!
沢登り、涼しげでいいですね(^^)
まだ沢登りは未経験なので、安全そうなところで一度いってみたいと思ってたので、参考にさせていただきます!
昨年からオボコンベ山を狙っていたのですが、春の低気圧で通行禁止になってしまい、とても残念です…。
ちなみに、私は28日(土)に鳥海山にいったのですが、ガスと強風でひどかったです(>_<)
土曜日は晴れの予報だったんですが…残念でした。
うめ
2012/08/01 22:06
うめさん今晩は。
沢歩きは本当に涼しかったですよ。地元のガイドさんを付ければ安心に登れます。
ちなみに大挙して来たガイドツアーのお値段は蕎麦の昼食付きで2300円でした。
オボコンベは凄い荒れ様らしいですから、しばらくは登らないほうが良いでしょうね。
土曜日の鳥海山は晴れマークでしたよね。我々も日曜日に河岸を変えて正解だったかもしれません。
SONE
2012/08/01 22:36
SONEさんおはようございます。
は〜長い沢登り。でもこんな山行も魅力的ですね。
明日栗駒山の東栗駒コース行ってきます。15分位の沢登り、楽しめそうですね。
悪道はあるけど危険箇所はt無いと見ましたが、SONEさん、何かアドバイス有ればよろしくお願い致します。
とむかの
2012/08/03 05:59
はじめまして。福岡市のニリンソウと申します。9月に福島の山に登りに行く予定です
(車で行きます)。
貴方様のブログを拝見し、只見の「恵みの森」にぜひとも立ち寄ってみたくなりました。
そこでお尋ねですが、@往復の時間はどのくらいでしたでしょうかA普通の登山靴で歩けますでしょうか…。以上、お答えいただければ幸甚です。勝手なお願いで恐縮ですが、よろしくお願いします。
ニリンソウ
2012/08/03 16:06
とむかのさん今晩は。
暑い時期の沢歩きは快適ですよぉ。
イワカガミ平から東栗駒コースは沢を少し歩く部分がありますが、登山道の接続さえ気をつければ問題ありません。今の時期は草原のキンコウカが満開でしょうね。
SONE
2012/08/03 19:21
ニリンソウさん初めまして。コメントをいただき有難うございます。
福岡から車で来られるとは凄い距離ですね。
恵みの森のコースタイムですが、中滝を往復なら2時間程度です。
魚止滝まで行くとなるとプラス1時間30分はかかります。
多少水深が深いところもあるので登山靴では厳しいと思います。
ガイドツアーの方々は普通の長靴を履いておりましたよ。
SONE
2012/08/03 19:26
『恵みの森』という名にピッタリですね。
とても気持ち良さそう♪(^_^)
今年はなかなか鳥海山へも行けずにいます。
お花が豊作と聞きました。
SONEさんの写真楽しみにしています!
ナカシィ
2012/08/03 21:20
ナカシィさん今晩は。
深いブナの森に中を穏やかに流れる滑沢が印象的でした。
地元の方々にとっては恵みの山なんでしょうね。
鳥海山に一人で行ってきましたが、満開の花々を見てきましたよ。
同じ時期に行っても、毎回花の構成が少しずつ違っています。
SONE
2012/08/04 19:45
 ガイドツアーの皆さんは中滝までの往復でした。他に「南会津公式サイト」の取材で男女2名の方が入山していました。水量が少なく、滑りやすい岩にはステップカットがされ歩きやすい沢でしたが、遡行時間が遅すぎたので光線具合も悪く良い写真は撮れませんでした。前日の早朝の朝霧に迎えられた蒲生岳登山で大汗を流したことからすればさわやかな滑滝遡行でした。この時期のほとんどの沢は虻、ヒルが多く、釣り人から厄介者扱いされているようですね。
ご夫婦カメラマン
2012/08/10 00:58
ご夫婦カメラマンさんコメントありがとうございます。
あの時のご夫婦の方でしたか。撮影機材も素晴らしいものを持っておられましたが、全体的に森の中で暗いので撮影は難しいですよね。
前日は蒲生岳登山で汗を流しての沢は気持ち良かったでしょうね。
この沢はほとんど日差しのあたる河原がないのでアブは少ないでしょうね。
でも会津ではお盆を過ぎてからメジロと呼ばれるアブが大発生するそうですよ。
SONE
2012/08/10 08:36
 早々のREコメントありがとうございます。
 パワフルな山行記録、綺麗な写真が満載で楽しく拝読させていただきました。
 小生は神奈川(SONEさんとは七夕祭りで共通)のため都心の渋滞を避けるため、毎回深夜の高速を走り、昨年の春からは桜・ブナ林・紅葉等の撮影と温泉探訪で東北へ月1回程のペースでおじゃましていることになります。祝瓶山も良い山ですね。若い頃には北ア・南アにガムシャラに登っていましたが、今では東北の原生林の魅力を満喫しています。
 ところで今年の東北の桜は開花から満開まで3日のハイペースでしたね。
 ところが6月10日の月山・鳥海山は残雪が多くあり遅い春のよそおいでしたが、雪に埋もれ春を待つ高山植物の花々から日本海の夕焼けのプレゼントがありました。
 深夜の車の走行、山行にお互いに気をつけて東北の山遊びを楽しみましょう。
ご夫婦カメラマン
2012/08/10 15:17
ご夫婦カメラマンさん今晩は。
私の場合はほとんど東北地方の枠から脱出できないで、ほぼ東北限定の山登りですが、アルプスにも憧れる気持ちはありますよ。
神奈川から北上する場合には渋滞を避けようとすると深夜運転が避けられませんね。
月1回ほどのペースでも運転する距離が長いので大変だと思います。
東北の良さはブナの森にありますね。なかなか写真の題材としては難しい被写体ではあります。
今年はサクラが咲く頃に一気に暖かくなったので開花が足早でした。
でも冬の豪雪で特に日本海側の山々は6月でも例年にない残雪がありました。
感覚的には月山と鳥海山は6月でも未だ山滑りが出来る状態でしたよ。
お互いに深夜の運転と山では注意したいですね。今後とも拙ブログをよろしくお願いいたします。
SONE
2012/08/10 18:06

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2012.7.29 只見布沢恵みの森(福島・只見町) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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