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zoom RSS 2012.8.26 一切経山(福島・吾妻連峰)

<<   作成日時 : 2012/08/28 23:12   >>

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Mt.Raccoさんご夫婦に誘われて吾妻連峰のクラッシック沢コースである大倉深沢を遡行して五色沼湖畔に抜けるルートを歩いてきた。吾妻連峰の最深部の黒木の森を歩く魅惑の登山となった。

【 8/26 一切経山(1949m) 福島・吾妻連峰 】
浄土平〜姥ヶ原〜姥神地蔵〜谷地平避難小屋〜谷地平湿原〜大倉深沢〜二俣〜五色沼〜一切経山〜酢ヶ平〜浄土平

吾妻連峰の桃源郷:谷地平から大倉深沢を遡って、五色沼に抜ける登山道が過去に存在していたらしい。
現在その道は自然に帰っているが、兼ねてから大倉深沢を遡行して五色沼〜一切経山を結ぶ周回ルートは歩いてみたいと思っていた。
そんな折、Mt.Raccoさんから大倉深沢へのお誘いを頂き、二つ返事でマスさんと共に参加を決めた。
沢登りと言うよりも沢歩き部分を含めた縦走登山といった感じの山歩きである。

谷地平避難小屋に前泊しているMt.Raccoさんご夫婦とは、当日朝7時30分に避難小屋で落ち合う予定なので、未明に仙台を出発。
吾妻スカイラインを登っていくと、天狗の庭付近で朝日が登った。下界は雲海である。
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朝5時15分に浄土平を出発。
猛暑が続いているので、早朝から登り始める登山者が多数いた。
一切経山が朝日を受けて輝いている。噴煙は大分収まってきたようだ。
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待ち合わせの時間に遅れない様に、距離が短い蓬莱山の南側を通過するルートを採る。
振り返ると吾妻小富士の上に朝日が輝いていた
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南東側の景色が広がり、無線反射板のある高山と、右手に安達太良山が見えてきた。
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平らな姥ヶ原に出る。木道の脇にはエゾオヤマリンドウが可憐に咲いている。
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右手には平頂の東吾妻山
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姥ヶ原の十字路付近からは中吾妻山と、その奥に西吾妻山が見えてきた。
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木道まで張り出した笹や葉っぱに朝露がついて、歩いているとズボンや靴がびしょ濡れになってしまった。
これから沢登りをするのでそれ程気にならないが、普通の登山では下半身に雨具を着ないと雨で濡れた時と同じになってしまう。

姥ヶ原の一番西側にある姥神地蔵に到着。優しいお顔をした姥神様である。
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姥神地蔵から少しの間は笹藪漕ぎに近い道で、朝露で下半身がだら濡れになってしまう。
谷地平に下る道は以前より荒れた印象だ。
それでも中間部より下はオオシラビソやコメツガの深い森となり、林床のキノコを眺めながらの行程となる。
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下りきると沢を渡る。その先に谷地平避難小屋があるが、この付近も道が薮化していて雨の中を歩いている様だ。
浄土平から2時間かかって谷地平避難小屋に到着。Mt,.Raccoさんご夫妻は出発の準備が終わっていた。

再び沢を渡渉し、T字路を右折して一段登ると谷地平湿原に出る。
ここは吾妻連峰の桃源郷とも言える場所で、尾瀬を小さくした感じの湿原だ。
木道の正面には烏帽子山が見える。
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道のない中吾妻山方面
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南東には東吾妻山が見えている。
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木道の傍にある一番大きな池塘。最近の猛暑で池塘の水も少なくなっている。
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湿原を左に回り込むで下って行くと大倉深沢に出る。ここから約3時間の遡行が始まる。
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左岸に粘土質の崖が出てきた。どうもこの崖の上は湿原になっている様だ。
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そこから先はほとんどが河原歩きに終始する。
滑や淵は全くなく、静かに黒木の森の中を蛇行しながら流れ落ちていた。
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時たま倒木が積み重なったところが現れる。
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いい加減飽きるほどの河原歩きが続くが、オオシラビソやコメツガの原生林の中の沢登りができる場所は貴重な存在ともいえる。吾妻連峰の一番深い地域にいる事が楽しくなってくる。

この滑?から上流では沢の傾斜が少しずつ増してきて、やがてゴーロ帯の登りとなった。
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沢筋に咲いていたオオレイジンソウ。トリカブトの仲間である。
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大柄で目立つサラシナショウマ
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水の流れが細くなってくると苔が繁茂してくる。
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側壁が高くなってきて滝場が近い事を知る。
そして待望のF1(6m)が現れた。苔が付いて滑りそうに見えるが、全然滑らずに快適に登れる。
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直ぐ上にF2(4m)の樋状の滝。傾斜がなくあっと言う間に登ってしまった。
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続いてF3(8m)の滝。一見難しそうに見えるが、ふかふかの苔を踏んで気持ちよく直登できる。
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面白がってドンドン登っていくと連瀑の最後のF4(5m)
この滝は中間部のスタンスが薄く、慎重に登る。
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この先にも期待して遡行していたら、側壁がどんどん低くなってきて源流の様相を呈してきた。
そしてほとんど平らな草原の中を流れる小川に変わる。
結局ロープは一切出さず、ハーネスもいらない沢であった。

小川がY字に分岐する地点で休憩。左右はお花畑で、右手には一切経山が見える。
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左手の小川は灌木薮。右手は一切経山の西側まで沢筋が伸びている。
どちらに進もうか考えていると、Y字の真ん中の草原に踏み跡が付いていた。
これを辿ると裸地に出て、そこから五色沼まで直線的に草原の中に踏み跡を見出せた
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全く薮漕ぎなしで五色沼の西岸の登山道に飛びだす。
ここで記念写真を撮って昼食とした。
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人がひっきりなしに行きかう一切経山の山頂に比べて、この五色沼の沼畔は静かで最高のロケーションであった。
ゆっくり休んでから一切経山への登りが始まる。
この頃からガスが湧いてきて、気温が下がってきた。暑いガレ場の登りを覚悟していただけに助かる。
山頂直下の大岩に登るマスさん
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登山者の皆さんは五色沼を見下ろせる地点で休憩しているが、一切経山の山頂は誰もおらず静かであった。
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山頂からは酢ヶ平を経由して浄土平に戻った。
浄土平駐車場は沢山の観光客で賑わっている。
ここでソフトクリームを食べて、Mt.Raccoご夫妻と別れた。
谷地平の景観に浸り、フィナーレが草原で終わる点では、単調な河原歩きを差し引いても素晴らしい沢であったと思う。本音ではもう少し滝場があれば完璧だったなぁ(笑)

GPS軌跡です。(クリックで拡大)

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動画です。




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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
当日はお疲れさまでした。
お陰様で懸案でした谷地平〜大倉深沢を歩くことが出来ました。

今回は、「沢登り」というより「沢を登路として使った登山」というイメージで臨みましたが、まさにそんなイメージ通りの山行でしたね。
次回は、是非谷地平小屋泊でスキー縦走をしたいですね!!

ちなみに、動画に腕立て伏せシーンを混ぜていただきありがとうございます。
腕がちゃんと曲がっていませんね・・・次回はちゃんと下ろします。
Mt.Racco
2012/08/29 13:06
Mt.Raccoさん、当日はお世話になりました。
私にとっても長年歩きたいと思っていたコースだったので、とても充実した気持ちになりました。
あのコースはやろうと思えばスパイク長靴でも歩けそうな沢でしたね。
中吾妻山も谷地平から眺めると登ってみたくなりますね。
あの腕立て伏せシーンは面白いので外せませんでしたよ(笑)
SONE
2012/08/29 17:47
なかなかのコースですね。
今では地図上から消えたのでしょうか。
沢歩きとなると、紅葉の時もいいのかな。
Raccoさんの腕立て伏せシーン、今度は頭を下の方でお願いします。(^o^)
マロ7
2012/08/29 20:03
マロ7さん今晩は。
緊張感なくのんびり歩ける沢でしたよ。湿原から沢、そして草原への変化が素晴らしいかったです。
私の持っている昭和49年発行の山渓アルパインガイドには、地図にこのコースが記載されていますよ。
膝上程度の水深なので秋も歩けますね。
Raccoさん、お泊り荷物を担いでの腕立て伏せだったので、上手く出来なかったみたいですね(笑)
SONE
2012/08/29 20:19
こんばんは。
あの秘境谷地平からそんな楽しいコースが続いていたのですね。
行ってみたかった・・・。
ナカシィ
2012/08/29 21:05
ナカシィさん今晩は。
お仕事でご一緒できなくて残念でした。暑い最中には最高の沢でしたよ。
またお誘いしますね。
SONE
2012/08/29 21:09
へー、こういう素晴らしいところがあるんですね。
とりあえず装備を少しずつ揃えておこうかな。
層雲峡も行きたいしなー。
morino
2012/08/29 21:32
morinoさん今晩は。
この沢は沢靴を履けば誰でも歩けそうな沢でしたよ。
沢靴とヘルメット、そしてスパッツを用意すれば歩けるところはありますね。
層雲峡は近いうちに行こうと考えております。
SONE
2012/08/29 21:43
ひや〜健脚&ベテランだからこそのコース、トライは出来ないから記事にて楽しませてもらいました。あの一切経山にこんなコースもあったのですね。ふむふむ。
とむかの
2012/08/30 19:45
とむかのさん今晩は。
このルートは体力的に楽で、沢登りと言っても初心者向けでしたよ。
でも一般登山道しか歩かないハイカーにとっては未知の世界なんでしょうね。
一切経山は人気の山ですが、ほとんど人に会わない静かな山を楽しめました。
SONE
2012/08/31 17:14
SONEさんこんばんは!
沢沿いのコケがとても綺麗ですね〜!
動画のみなさんがとても楽しそうで思わず見入ってしまいました^^
私もいつかこんな道も歩けるようになってみたいなぁ〜
うめ
2012/08/31 21:24
うめさん今晩は。
連続する滝についた苔が印象的でしたよ。
緊張するところがない沢なので、のんびりと楽しみながら登れました。
登山も継続していけば、どんどんスキルアップしてきますよ。
SONE
2012/08/31 22:19
大倉深沢の粘土質の崖、苔いいですね。
7月に一切経山に行きましたが天候が良くなく谷地平湿原まで行く予定やめて
高湯温泉にいきました(笑)
次はこのコースで
zen
2012/09/09 00:47
zenさんおはようございます。
昔の登山道の面影は一切ありませんでしたが、沢靴を履けば余り難しい個所もない癒しの沢でした。
谷地平は吾妻の桃源郷とも言える場所ですので、是非行ってみてくださいね。
但し道は少し薮っぽいです・・・
SONE
2012/09/09 08:32

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2012.8.26 一切経山(福島・吾妻連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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