東北の山遊び

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画 『 THE GREY 凍える太陽 』

<<   作成日時 : 2012/08/21 12:32   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 2

土曜日にレイトショーで映画 『 THE GREY 凍える太陽 』を観てきました。
残暑厳しいこの時期に、極寒のアラスカで展開させる背筋が寒くなる映画でした。

画像


【 ストーリー 】

ならず者たちが集まる石油採掘現場。オットウェイ(リ―アム・ニーソン)は、野獣の攻撃から作業員たちを守るために雇われた射撃の名手である。最愛の妻が去った後、彼は流れるようにこの場所にたどり着いた。
ある晩、オットウェイは、休暇で家族の元へ帰る作業員たちと共に飛行機に乗り込む。しかしその飛行機は凄まじい嵐に遭い、アラスカの山中に墜落してしまう。彼が放り出されたのは、激しい吹雪が荒れ狂い、大地の全てが深い雪に覆われた、想像を絶する極寒の地だった。

画像


目覚めたオットウェイが見つけたのはバラバラになった機体と、ディアス(フランク・グリロ)、タルゲット(ダーモット・マローニー)、ヘンリック(ダラス・ロバーツ)、フラナリー(ジョー・アンダーソン)、バーク(ノンソー・アノジー)、ウェンデル(ジェームズ・バッジ・デール)らの生存者たち。残された少ない道具で火を起こしわずかな暖をとる彼らだが、すぐに、自分たちをじっと見つめる、暗闇に光るいくつもの眼に気付く。そこは野生のオオカミたちの縄張りだったのだ。

画像


オオカミの習性をよく知るオットウェイは、望みの薄い救助を待つよりも、この場所から移動することを提案する。生存者たちは確かな方角も定まらない中、生き残りをかけて南を目指して歩き出した。

画像


けれどもまともな食料も手に入らない状況下で彼らの行く手を阻むのは、あまりにも過酷な大自然の猛威だった。ひとり、またひとりと生存者の数が減っていき、諦めれば一瞬ですべてが終わってしまう絶望的な状況の中、どうすれば生き延びることができるのか愛する人の元へ帰りたい、もう一度会いたい。その切なる願いを胸に“生きること”に執着する彼らの、生死を賭けた壮絶な闘いの果てに待っているものとは――。(オフィシャルサイトから抜粋)


【 SONEの映画レビュー 】

『96時間』で、アクションスターという新たなな魅力を開花させたリーアム・ニーソンが、本作でも自然の猛威やオオカミの群れに挑む屈強な主人公を快演しています。監督は『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』でもリーアム・ニーソンとタッグを組んだジョー・カーナハンです。
これは絶対に外せない映画と思いロードショー初日に観てきました。

先ず驚いたのが冒頭の飛行機墜落の臨場感でした。
客室内の描写しかありませんが、自分がそこに搭乗していたらこんな恐怖を感じるだろうと思わせます。

旅客機が墜落した後の描写も絶望的です。
僅かに7名の乗客が奇跡的に助かりますが、ブリザード吹きすさぶ大雪原に放り出された乗客には、暖かく暖を取れる場所も食料もありません。
このシュチエーションはアンデスで墜落事故を起こした旅客機を題材にした映画『生きてこそ』と似ていますが、それ以上にオオカミのテリトリーの真っただ中に放り出された事実が加味されて、より絶望感が漂ってきます。

私が同様の状況に置かれた場合には、墜落した旅客機に残った方が生存率が高いと思いますが、オオカミの襲撃と寒さに耐えられないと判断したオットウェイらは、南に向けて歩きだします。

その絶望的な脱出劇の途上にも、オオカミに襲われたり、不慮の事故に遭遇して仲間が一人一人と欠けていきます。このとき登場人物それぞれの個人的な苦悩のドラマも絡み、パニック映画の枠をはみ出した、極限のサバイバル劇へと物語が突き進んでいくのです。

主人公のオットウェイと確執的な関係だったと思われる父との、思い出を語るシーンが生きてくるのがラストです。
何度も引用される父の詩「最強の敵を倒せたらその日に死んでもかまわない」
最後に主人公が立ち向かうべき試練は死に際を求めていた彼にとって、一番望んでいた形だったかもしれません。

悲しそうな目から、挑むような目に変わったリーアム・ニーソンのラストの表情、演技派と言われる彼の面目躍如とも言える快演でした。

画像


この映画は非常に暗いトーンに終始する映画で、観終わったあとは疲れるし、気持ちが暗くなる映画でもあります。
アメリカ映画で定番のハッピーエンドを期待したら肩すかしを喰うでしょうね。
でも気温氷点下20度の極寒の地で40日も撮影した臨場感は素晴らしいですし、あまりCGに頼らないオオカミの描写にも好感が持てました。

ラストの切なさは冒険家ジョン・クラカワー著のノンフィクション小説「荒野へ」を題材にしたショーン・ペンが監督の『イントゥ・ザ・ワイルド』に近いものがありますので、その映画が好きだった方にはお勧めです。

この夏は大作映画が目白押しで、本作品は影が薄いですが、なかなか見応えのある骨太な人間ドラマを見せてくれ、個人的にはかなり評価の高い作品となりました。

予告編です。



余談ですが、本作品は『グラディエーター』のリドリー・スコットと『アンストッパブル』のトニー・スコットの兄弟が製作を務めています。
昨日のニュースでトニー・スコット氏の悲報に接しました。

「ロサンゼルス郡検視当局によると、映画「トップガン」などのヒットで知られるトニー・スコット監督(68)が19日、ロサンゼルスの橋から飛び降り自殺した。スコット監督は現地時間の午後12時半ごろ、ビンセント・トーマス・ブリッジの駐車場から飛び降りたのが目撃されている。遺体は午後3時前に警察当局が収容したという。同郡検視当局者は自殺とみており、検視はまだ行われていない。ロサンゼルス 19日 ロイター」

誰もが見たことのある名作を多く手掛けていた監督だけに、その悲報に驚くとともに悲しくなりました。
ご冥福をお祈りしたいと思います。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
SONEさん、こんばんは♪
この映画はあまり気にとめては居なかったのですが、SONEさんのレビューを読ませて頂き、ちょっと気になり出しました。
ラストの切なさが【INTO THE WILD】のような感じ…あぁ、そうなのかぁ。
確かリーアム・ニーソンは、数年前に奥様を亡くされているので、そのあたりもプライベートとこの映画のストーリーに共通点が有るのですね。
私個人としては【ラブ・アクチュアリー】の時の、素敵な継父役の彼が印象的です。
mocha
2012/08/23 03:17
mochaさん今晩は。
全編が暗い映画なので、観賞後の感想は好きか嫌いかに二分する映画だと思いますが、行間を読ませる演出と脚本は最近の映画には珍しいものだと感じました。
今年で還暦を迎えるリーアム・ニーソンにとっては極寒のロケは厳しかったみたいですが、プライベートで奥様を亡くされた経験も、こん作品に滲んでいる感じがします。
元々舞台俳優なので、もっと重厚な映画に出ればオスカーを取れる実力があると思うんですが、スターウォーズに出演して以来、アクション俳優になっていますね。
SONE
2012/08/23 17:01

コメントする help

ニックネーム
本 文
映画 『 THE GREY 凍える太陽 』 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる