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zoom RSS 2012.9.22 大平温泉から人形石(山形・吾妻連峰)

<<   作成日時 : 2012/09/24 18:04   >>

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吾妻連峰の藤十郎から大平集落までスキーで下る大平下りは一度滑ってみたいと思っていたが、夏道は一度も歩いていなかったので、下見を兼ねて大平温泉から天元台を経て周回してきた。メインルートから離れた静かな道であった。

【 9/22 大平温泉から人形石(1940m) 山形・吾妻連峰 】
不忘閣ヒュッテ跡〜大平温泉〜吾妻一の大楢〜明道沢〜天元台〜北望台〜人形石〜藤十郎〜水場〜ママ河原〜不忘閣ヒュッテ跡

前日に墓参りは済ませていたので天気の良さそうな土曜日に山に行く事にした。
信号が多くて米沢市の通過に時間がかかってしまったが、大平集落に抜ける道は快調にドライブする。

途中で道脇に『トトロの森』の看板があった。米沢市南原東李山集落内の「丹南山神」の周囲に自生する樹木群がトトロに見える事から「トトロの森」とマスコミで注目を浴び、近年は展望台も整備された。
この森は大小18本の杉の木とケヤキの木、3本の桜の木で出来ているそうで、背の高い2本の杉が耳、桜の木が尻尾になっている。私には鬼の頭の様にも見えるが・・・(笑)
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大平集落を抜けるとダートを含めた細い車道に変わるが、九十九折れの急坂は道路の幅が極端に狭く、走行には非常に気をつかった。急カーブでは2回ハンドルを切り替えす所もある。
この場所はBCシーズンには雪崩の発生個所となっているらしく注意が必要だ。

広い尾根の上に上がると道は穏やかになり、やがて3台程度車の駐車が可能な不忘閣ヒュッテ跡に着く。
宇都宮ナンバーの車が止まっており、3人組の男性が出発間際であった。
ここが下山口になるのでSONE車もここに駐車する。周りにはノコンギクの花が沢山咲いていた。
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舗装された車道を歩いて行く。登り勾配で結構時間がかかって大平温泉の駐車場に着く。
この場所には車は5〜6台程度駐車可能。この駐車場から先は一般車両は通行禁止となる。

駐車場から凄い急坂を間々川まで下る。4WDの軽自動車でやっと通行できる程の道路幅と斜度の道だ。
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崖の上に展望が開けた場所があって、雲海の置賜盆地の果てに朝日連峰が霞んで見えていた。
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下部の広場に軽ワゴン車と軽トラが駐車していて、大平温泉の宿泊客をこの車で送迎してくれるらしい。
あの車の限界走行に近い急坂の上り下りは肝を冷やすであろう。

間々川にかかる吊り橋を渡って、川の左岸に大平温泉滝見屋がある。
健脚でなきゃ訪れる事ができない秘湯だ。
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宿の渓流側に露天風呂があるのでちょっと見学してみた。
渓谷を眺めながらの入浴は最高であろう。
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大平温泉の玄関前の鉄梯子から本格的な登山が始まる。かなりな長さと斜度のある鉄梯子だ。
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梯子を登りきってからも、ステップの薄い痩せた尾根の登りが続く。
凄い急坂で、木につかまらないと登れない。まるで木登りをやっている感じだ。
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梢越しに間々川にある名瀑:火炤の滝(ひのほえの滝)が見える。落差40mとか。
因みに間々川は沢登りの世界では、吾妻連峰随一の難しい沢と言われている。
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登りきったところに太いブナがあり、そこで休憩する。
ここから先は薮でルートが分かり難い。ブナの巨木から少し進んで右に下るとご覧の様な標識がある。
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この標識の下の方に大きな巨木云々の看板があり、それが正規のルートと思って下ってしまった。
看板には『吾妻一の大楢』と書いてあるが、それらしき巨木は近くに無い。
踏み跡を少し奥に入ると、かなり大きな楢の木があった。
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大楢の左手に紛らわしい赤テープが森の奥に続いている。しかし登山道らしき踏み跡はない?
仕方なく登山標識のところまで戻ると、右手に少し登り気味に踏み跡が続いていた。
でも石ゴロの上に薮がかかった踏み跡は非常に歩き難く難儀した。
途中に咲くサラシナショウマの花に元気をもらう。
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これは大変なルートだと思いながら歩いていると、ある場所を境に刈払いがされていて、そこから天元台までは難なく歩く事ができた。刈払いをした方が時間切れで大平温泉まで草刈りが出来なかったと、後で現地のガイドの方が言っていた。この難儀した薮区間も今月中に刈払いが完了するらしい。

前日の雨で滑りやすい登山道に注意しながらトラバース気味に下っていくと明道沢に着く。ここで休憩。
川床が御所山の層雲峡のように赤いが、天元台方面の鉱山跡から酸化鉄の混じった水が流れてくるためで、それゆえに下流では川の水が青く見えるらしい。
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河原の石に腰かけてマスさんお手製の『和菓子のきんとん』をご馳走になる。
左が『晩秋』、右が『里桜』と名前が付いたおしゃれな和菓子で、甘みが押さえてあって美味しかった。
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沢を吹き抜ける風は肌寒く、猛暑から一転して秋の気候に様変わりしたことに気がつく。
明道沢から少し登ると作業道に飛びだした。その作業道には導水管が埋められているらしい。
標識に従って左折して急坂を登ると林道に出る。道の真ん中にウメバチソウが沢山咲いていた。
そこを北側に進み、やがて西側に回り込んでいくと天元台高原の第一リフトの所に出た。
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この日の天元台は、9月22日(祝日)・23日(日)の両日、天元台市民感謝デー『西吾妻山・秋一番フェスティバル』が開催されていて、@ロープウェイ無料 A全リフト半額割引であった。
登山リフト3基を乗り継ぐと通常は1050円だが、525円と格安料金で乗れたのはラッキー!
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速度の遅いリフトに乗っているとTシャツ一枚では寒くなる。
乗り継ぎの途中で長袖シャツを着た。ゲレンデにはリンドウが満開で、夏が終わったことを知る。

ガスで景色が見えないリフト終点の北望台から再び登山を開始する。
先ず本日の最高点の人形石を目指す。
何人ものハイカーをすれ違うが、登りの我々に全く道を譲らない方が多く、その点では観光地の位置づけの山だ。
オオシラビソの森は香ばしい木の香りがするので歩いていて楽しい。
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25分で人形石到着。お昼どきなので沢山のハイカーがお弁当を広げていた。
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我々もここでおにぎりを食べて一息つく。後は下りが中心の行程なので気が楽だ。
主稜線はガスが時折湧いてくるだけで、吾妻連峰の山々が見えている。
最近登った一切経山が東吾妻の一領主とした風貌で聳えている、
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充分休んで出発。人形石の大きな岩の上に登る。一番高い岩は足場がなくて登れない。
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振り返った人形石と湧き上がる雲。
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いろは沼の湿原越しに西吾妻山を見る。吾妻連峰らしい北方的な景観だ。
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登山道のない中吾妻山
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藤十郎手前の湿原を俯瞰する。
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ミネカエデの黄葉が始まっていた。9月30日ごろには錦秋の紅葉が見られるであろう。
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木道脇に咲き誇るエゾオヤマリンドウ
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地元のガイドさんが主催するガイドツアーに何度かすれ違う。
その都度ガイドさんが何処に行くのか聞いてきた。
リフトの終了時間が午後4時なので、東大巓に行くとなると時間が間に合わず、その点を気にしていた様だ。
大平温泉に行くと答えると、ガイドさん方は皆「間々川を渡った先は熊のテリトリーだから気をつけて。」とアドバイスをしてくれた。

時々池塘のある湿原を越えていくのが楽しい。東大巓も近づいてきた。
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薮化したヤケノママへの道を右に見て、更に東進すると藤十郎に着く。
時間があれば東大巓まで行きたかったが、往復1時間半はかかるので無理。
左折して不忘閣ヒュッテへの道に入る。
最初は小さな湿原の中を歩く快適な道であったが、黒木の森に入ると苔むした石の上を歩く行程で、前日の雨で濡れた石は滑るために歩行ペースが上がらない。

コメツガ主体の黒木の森は林間が狭く、スキーツアーでは苦労しそうな感じがした。
道沿いにご覧の標識の他に、BCツアー用の標識を含めて3種類の標識が随時現れる。
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展望が一切利かない下りを延々続ける。
ヒノキアスナロの純林を過ぎ、植生がダケカンバに変わった頃、道の左側に小さな水場があった。
その後は間々川にかなりな急坂を下る。石飛びで渡れる渡渉点はママ河原と呼ばれているが、増水した時は渡渉に苦労するであろう。ここで休憩。
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涸れ沢を少し登ってから急斜面のトラバース道になる。
ここはスキーでトラバースするには怖そうな急斜面である。
BCツアーでは間々川を渡るポイントをもう少し東側(屈曲点付近)にして、1393m独標に登る様な斜高ルートを引いたほうが安全だと思った。

長いトラバース道が終わると広い尾根に出る。周囲はダケカンバの森である。
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やがてミズナラや赤松の雑木林になるとキノコが生えていて、途中でアミタケをゲットできた。
でも痛んでいるものが多く、生えていた量の1/3しか採れなかった。
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右手に杉の植林地を見ると下山口の不忘閣ヒュッテ跡は直ぐであった。
吾妻連峰の中では未踏の登山道を歩けて満足できた山となった。BCツアーの下見もできたし・・・

GPS軌跡です。
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動画です。




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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
軌跡図をみてなるほど、このようなコースとりもできるんですね。
唐十郎まで行ってピストンするよりも、周回はいいです。
登山リフトの525円は毎回でも…!
山頂は色づきはじめましたね。(^o^)
マロ7
2012/09/24 18:45
草紅葉が始まってますねぇ。(^^)
3年前、ebiyanさんとこのコースを同じ行程で行こうとしましたが通行止めになっていたので中止にしたことを思い出しました。今でも登山口に看板が掛っているのではないでしょうか?でも土砂崩れ等で道がなくなっているような感じではないですね。
火焔滝は個人的に一番好きな滝です。紅葉時期にまた行きたくなってきました。
みいら
2012/09/24 18:58
マロ7さん今晩は。
今まで薮漕ぎに近い行程だったそうですが、今週に完璧に刈払いが終わるらしく、そうなれば周回は格段に楽になると思います。
大平温泉から天元台までが結構時間がかかるので、稜線沿いの他のピークに行く時間はありませんでした。
リフトの525円はラッキーでしたよ(*^_^*)
今度の週末から標高1500m以上は紅葉が始まりそうですね。
SONE
2012/09/24 19:03
みいらさん今晩は。
草紅葉が見られて湿原歩きが楽しかったです。
梯子のところに土砂崩れで通行止めと看板がでていましたが、現在は文字が薄れてやっと判読できるほどです。
歩いてみてステップが薄いところと、最初の超急斜面以外は危険個所はなかったですよ。
火焔滝の下まで行ってみたかったのですが、時間が押していたので次回のお楽しみにしました。
SONE
2012/09/24 19:08
こんばんは〜。
紅葉始まってるのですね!
始まってしまえば色付きのスピードは早そう(^_^)
トトロ・・・トトロに見えますよ♪
ナカシィ
2012/09/24 19:58
SONEさん、こんばんわ。小生のブログ「山形の山歩き」にコメントいただきましてありがとうございます。8月19日にこのコースを歩いた時は、刈払いがなくて苦労しましたが、今回はかなり刈払いされていたようで、良かったですね。
大平温泉から天元台のコースは、通る人は少ないですが、まったく通らないと刈払いもしなくなり、廃道になってしまいます。通る人がいることが登山道の維持につながると思います。
いつも、貴ブログを見せていただき、自分の登山の参考にしています。これからもよろしくお願いします。
JE7SNV
2012/09/24 20:12
ナカシィさん今晩は。
流石に9月も下旬なので紅葉が始まってきましたね。
山の上は寒かったので、これから一気に紅葉シーズンに突入ですね。
トトロの森は山形県ではニュースで報道されるほど有名だそうです。
春は新緑、秋は紅葉したトトロが見られると聞きました。
SONE
2012/09/24 21:06
JE7SNVさん今晩は。
貴ブログ記事を参考に歩かせていただきました。要所要所の状態が良く分かって助かりました。
8月の暑い時の薮漕ぎは大変だったでしょうね。今回は一部を除いて刈払いが完了していたので楽でした。
しかし天元台から大平温泉の逆コースは採りたくないですね。最後の急坂が怖すぎます(笑)
少しでも歩く人が増えるとステップも顕著になり歩き易くなると思います。
これからもよろしくお願い申し上げます。
SONE
2012/09/24 21:12
まさかまさかの周回ですね。
(私なら車2台で、しかも天元台でリフト使用で。)

さて、本題の大平下り。
大平下りは私も毎年のように行こうと思いつつ実現しないルートです。
滑りの快適さは期待できませんが、ルーファンを楽しみながらの滑降が楽しめそうですよね。
ただ、ママ河原付近と最後集落に出る前(今回は車で通過されていると思います)の雪崩がちょっとリスキーかも知れませんね。
Mt.Racco
2012/09/24 21:54
へー、こういうコースがあるのですね。
あまり歩かれないようですが、山スキーならではの着眼でしょうか?
湿原は秋模様でそろそろ紅葉の山が楽しめそうですね。
morino
2012/09/24 22:39
Mt.Raccoさん今晩は。
このコースはほとんど歩かれていないですね。変化に飛んでいて面白かったですよ。
大平下りは時期の選定が難しそうです。緩斜面が多いので深雪だと下りラッセルになりそうな感じです。
ご指摘の通り間々川の渡渉ポイントと、九十九折れの急斜面の車道がリスキーですね。
底雪崩が起きる前の時期がベストと思います。
SONE
2012/09/24 23:12
morinoさん今晩は。
今まで全く歩いていない登山口なので、冬への下見も兼ねて歩いてみました。
藤十郎からの下りは展望もない単調なものでしたが、キノコの観察をしながら楽しんで歩けましたよ。
そろそろ紅葉が始まります。次の週末には北東北の山が紅葉時期に当たるでしょうね。
SONE
2012/09/24 23:15
 吾妻連邦いいですね、おおしらびそ、つが、湿原、池塘そしてブナと
いつも素敵な山行とお写真、動画とありがとうございます
文は人なりと 申しますね ♪

15〜17日 先月登り残した千沼ヶ原に(土曜、日曜、祭日と)
混雑覚悟で、にぎやかな山や人が大勢いる山は好みでありませんが山友の都合で
大釜温泉より田代岱非難小屋泊、次日 乳頭山、千沼ヶ原 笊森、湯森、横岳
八合目バスで大釜温泉と
3日目はクラシックルート?の国見温泉より秋田駒縦走と 3日目午前中はガスにまかれ
視界ゼロでしたが、午後から晴れて ラッキー
トリカブト、リンドウのお花まさに山の宝石ブルーサファイヤ
可憐に咲くコマクサなどなど、筆舌にしがたく
長年思いつずけた千沼ヶ原の静粛かつまた神秘性に友と言葉も忘れ
しばし時を過ごす 


21〜22日
SONEさまが8/1に載せられた只見の森近辺に
知り合いが、只見の隣の大塩温泉の近くに家を持っていますので
近辺のキノコ採りと湧水汲みに、私は山菜、キノコ採集には興味ありません
ま、登山道から見つけられる程度の採集しますが、キノコ山菜は人に
頂いて食べるのがいちばん 笑
ブナの癒しの森、2年前に行ったきりですので、行きたかったのですが
同行者2人はキノコ採りに夢中 笑
温めの大塩温泉に入り,採集したシメジ肴に
オジサン3人組の大宴会は??夜遅くまで続きました
そよ風
2012/09/25 12:25
そよ風さん今晩は。
吾妻連峰の中でもマイナーなルートでしたが、楽しんでいただけて何よりでした。
そよ風さんも静かな山旅がお好きなんですね。
裏八幡平縦走と今回のルートは人気度では対極になると思います。
でも千沼ヶ原 笊森、湯森までの広々した高原状の逍遥は心を穏やかにしてくれますね。
今の時期の秋田駒ケ岳はトリカブトとリンドウの最盛期ですか。
青いお花畑も印象に残りますね。千沼ヶ原の池塘に青い空が写り込むのも今の時期ならではです。
大塩温泉は泊った事があります。外の風呂は塩分のきつい温泉で、宿の湯船は炭酸泉でした。
会津の山々はキノコ、山菜の止め山が多く採取できない山ばかりですね。
流石にキノコの時期となると、私も狩猟本能がうずきます(笑)
同行者の方々も同じ性分ですね。
シメジが採れたなんて贅沢ですね。あのキノコはマツタケ以上に美味しいと思います。
お酒も美味しかったでしょうね。
SONE
2012/09/25 22:18
ご無沙汰です。
SONEさんの翌日、雨の23日にワタクシの山友が大平温泉〜藤十郎を歩きましたが、増水した沢の渡渉にかなり難儀しようやく下山しました。
SONEさんが指摘しているまさにその場所ですね。
その山友とは26日に松川を大平温泉まで遡行しましたが、これまたキツかったです。
次回は目指せ火炤の滝(あくまでも予定)です(^^ゞ
トラ山
2012/10/13 21:59
トラ山さん今晩は。
我々の翌日に歩いた方がいたのですね。
雨ではママ河原の渡渉は苦労すると思います。結構川幅が広いんですよ。
遡行記録を拝見させていただきました。
大平温泉は険しい沢の一番穏やかな場所に建っているのですね。
この沢の遡行は私には無理ですね(笑)
SONE
2012/10/15 19:31

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2012.9.22 大平温泉から人形石(山形・吾妻連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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