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zoom RSS 2012.11.4 大境山(山形・飯豊連峰)

<<   作成日時 : 2012/11/06 22:37   >>

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山形と新潟の県境、飯豊連峰の北側に位置する大境山は余り登る人もない寂峰である。
私が最初に登ったのは今から15年前。登山道には道標が一切なく、薮っぽい稜線を辿って山頂に至った。
目の前に朳差岳がドカーンと聳え、背後に重畳と連なる飯豊連峰の姿に息を飲んだ。
大境山に登るのは今回で3回目。山仲間のみどぽんさんと、マスさんと一緒に秋の飯豊を楽しんできた。

【 11/4 大境山(1102m) 山形・飯豊連峰 】
中田山崎バス停〜堰堤〜登山口〜尾根〜水場〜大セド峰の西側〜池〜大境山(往復)

この日は冬型の気圧配置で、日本海側の山の天気は芳しくない予報となっていた。
当初は土曜日に秋田と山形の県境の山に登る予定であったが、北東北は悪天候が予想されるため中止。
季節風が収まってきた日曜日に、山形県の置賜地方なら何とか登れそうと判断して、道の駅おぐにでみどぽんさんと待ち合わせた。

南陽市では時雨模様で小雨の天気予報は当たっていたが、南西方面を遠望すると栂峰や飯豊本山が見えていて、これなら雨に降られずに登れると確信する。
道の駅おぐにに着き、車中泊していたみどぽんさんと合流。
朝方4時ごろまで風雨が強い状態だったらしい。

車2台で登山口に当たる中田山崎に向かう。
その途中で目指す大境山が見えた。
この山は登山口では山頂が見えないのだ。
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中田山崎のバス停前に酒屋さんがあり、その東側に広い路側帯に車5台程度は駐車できる。
見上げるほどに急峻な前衛峰の大セド峰が見える。
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酒屋さんの右手に以前はなかった『大境山登山口』の道標が立っていた。
奥の堰堤に向かって歩いていく
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下段の堰堤の上を渡って沢の右岸に移り、導水路に沿って南側に歩いて行く。
すると大境山の道標があり、そこを右折。
少しの間、小沢に沿った道を歩く。以前はこの取りつきが分かり難かったのだが、今は迷う事はない。

小さな尾根を登るが、尾根の取りつきからかなりな急登となる。
一段上がって緩登となる付近からキノコを捜しながらゆっくり登る。
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立ち枯れにナメコを見つけるも、ほとんどが幼菌で採れる状態になっていない。
幹の上の届かないところに立派なナメコが生えていた。
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やがて尾根の右手に小沢が流れたところをぐんぐん登っていく。
この登路は顕著な尾根を辿らずに、やがて斜面に吸収される小尾根を登って行くのだ。
尾根が無くなると、雪崩の走路と思しき窪の中を登るようになる。
最後は急峻な岩場を登って灌木の尾根に乗り上げた。
ここから一気に視界が広がり、眼下を走る車道と大花山の独特な山容が見えていた。
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尾根の南東側の紅葉が見事。斜面がオレンジ色に見える。
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道は一旦県境を越えて新潟側の斜面を下って行く。
その途中で大境山の手前のピークが大きく立ちはだかって見えてくる。
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その後、沢の源頭部の水場を横切り、大境山から東に延びる尾根に登る。
周辺のブナ林は既に落葉して初冬を思わせる雰囲気だ。

大セド峰の西側の尾根に着くと南側の展望が一気に開けて皆で歓声を上げる。
大滝沢支流のスラブが紅葉に染められ、初めて枯松山が姿を現した。
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登りの途中から標高874m:大セド峰を振り返る。
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小雨が降る天気予報だったのに、ここまで景色が見えれば最高!
紅葉に彩られた大滝沢を見下ろす。
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岩場混じりの急斜面を登って行く。このピークが山頂に見えるが、実際の山頂はまだまだ先。
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やがて緩登になると東西に長い頂稜の一角に出る。足元には融け残った新雪が残っていた。
右手に豊かな水を湛えたが出てくる。
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騙しのピークに2回も騙されて風の強い大境山山頂に到着。
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残念ながら飯豊連峰の巨峰群は頭を雲に隠して、その迫力ある姿を見せてくれなかった。
しかし冠雪した山肌を見られただけでも感動した。(写真クリックで拡大。)
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北西側には葡萄鼻山と左手に大石ダムが見えている。
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微かに新潟の街並みや日本海も見え、北側は光兎山の三角錐が確認できる。
どうも国道113号線の北側:朝日連峰方面の天気が悪そうな印象を持った。

風が冷たい山頂で昼食をとる気にもなれず、風の当たらないところを探して直ぐに下山を開始した。
稜線を歩いていると南東方面に飯森山が遠望できる。
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尾根が細いのであまり休憩に適した場所はないが、右手が岩場の景色の良い場所が風が当たらずに快適そうなので、そこに腰を下して休んだ。
どうせ他に登山者はないと思っていたら、少し後に単独の男性が登ってきて道を開ける。

おにぎりを食べた後に、お楽しみのマスさんお手製のケーキが登場
このケーキの名前は『ババロアトルテ』
最初に薄いスポンジケーキで、ロールケーキを作り、薄くカットしたロールケーキを丸いボールに敷き詰め、中にババロアを流し、クッキーでフタをして出来上がり。手の込んだケーキだが、甘みが押さえてあり、ババロアが口の中でとろけて最高に美味しいケーキだった。
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休憩中に飯豊のクサイグラ尾根の一部が見えてきた。
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帰路は往路を戻るが、急坂が続くので転倒しないように慎重に下る。
859m峰のブナ林が斑に紅葉が残って味わいある風景を見せている。
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すこし日差しがでて紅葉が艶やかになってきた
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沢の水場から少し登り返して、再びヤセ尾根を下り、右折して急斜面の窪状を下っていく。
南側の展望が開けた場所で青空をバックの飯豊本山がやっと見えた。
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ブナの黄葉ラインまで下ってきた。再びキノコ散策が始まる。
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ナメコだと思って近づいていったら未だ新鮮なナラタケが生えていた。
11月なのにここまで新鮮なナラタケが生えているなんてびっくり!
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キノコのお土産も出来て、天気もほどほどに良く楽しい山であった。
標高1100mの山なのに、累積標高差は1050m、歩行距離は8kmと如何に急峻な山であるかがGPSを確認して分かる。
飯豊の前衛峰とは言え、侮れない山が大境山なのである。

帰路は川入山荘で温泉につかって、みどぽんさんと別れた。
その時刻には飯豊北部の冠雪した主稜線が見事な姿を見せてくれた。
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GPS軌跡です。

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動画です。



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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
連続のレポUP大変ですね。
今回も道案内ありがとうございました。
何度も同じことを書いていますが、低山ながら侮れず、また標高ではとらえきれない山の奥深さを実感できた1日でした。
スパイク長靴での登山にも慣れてきました。
みどぽん
2012/11/06 23:06
みどぽんさん今晩は。
やっとブログのメンテナンスが終わり、支障なくアップ作業ができるようになったので良かったです。
標高から想像もできない急峻な山で、登って達成感のある山ですね。
私のスパイク長靴はスパイクがいかれてしまったので、そろそろ買い替えは必要になっています。
SONE
2012/11/06 23:22
SONEさん こんにちは
大境山 『おおざかいやま』と読むのでしょうか。
手持ちの山の本のどれにも載っていませんでした。
長者原に向う途中にあるのですね。何回か通った所なのですが、初めて知りました。
泉が岳より低いのに、高山を思わせる山容ですね。また、憧れの山が増えました。
見事な紅葉と、雪を頂いた飯豊連峰をはるかに望み、そして、ナメコ。
魅力満載の山ですね。春も魅力たっぷりでしょうね。
こんなに素晴らしい山が、あまり知られていないのが不思議です。 
momo
2012/11/07 16:34
momoさん今晩は。
本によっては『おおざかい』と『おおさかい』の二つの呼び方をしていますが、どちらも正解かな?と思います。
一般的なガイドブックに一切載っていないので、未だに登る人が少ない山ですね。
中田山崎のバス停が目印で、長者原の数キロ手前に登山口があります。
この界隈は豪雪地帯なので、雪崩に磨かれたスラブが発達して、山容は高山っぽいですね。
春先は早い時期だと雪崩の危険性があると思います。
実質的な登山適期は6月中旬以降ではないでしょうか。
かなりな急登の山なので人気がないかもしれませんね。
SONE
2012/11/07 17:22
スラブの紅葉がいいです。
キノコも満タン収穫で楽しいお山になりましたね。
昨日4号線北上したら焼石は白くなっていました。(^o^)
マロ7
2012/11/08 07:08
素晴らしい紅葉に眺望。そしてキノコにマスさんの美味しいケーキと、連日の大贅沢ですね。
低くても見事な山容に行ってみたくなりましたよ。
morino
2012/11/08 12:42
マロ7さん今晩は。
もう紅葉は終わったと思っていたら綺麗な紅葉が残っていました。
キノコはあと10日早い感じですよ。その頃に行ったら凄いことになっていたでしょうね。
やはり北東北は違いますね。焼石の標高で真白でしたか。
SONE
2012/11/08 16:58
morinoさん今晩は。
連日の登山で贅沢なひと時を過ごせました。
今年の紅葉は本当に遅れていますね。
来年に是非登って見てください。期待を裏切らない山ですよ。
SONE
2012/11/08 17:04
今年はナラタケ採ってないんだよなあ。
ずいぶん遅くまで生えてたね!
タッシー
2012/11/09 15:55
タッシーひさしぶり♪
今年は土曜日に全然休めなかったのでキノコ狩りに一緒に行けなかったね。
こんな遅い時期までナラタケ採ったの初めてだったよ。
今年はハナイグチフィーバーの年でした(^−^)
SONE
2012/11/09 18:07
全開のアップルケーキといい、今回の・・・・は〜〜〜SONE様羨ましい〜ざんすよ。
感謝の気持ちはお忘れなく(笑)
なんか素敵な山登りしてますね!こちらもベタな初心者用山登り満喫中です(笑)
とむかの
2012/11/10 21:10
とむかのさん今晩は。
毎回美味しいケーキを食べられて甘党の私としては幸せですよ
この時はちょっと膝を痛めてしまいましたが、キノコも採れていい思い出になりました。
霊山の紅葉が綺麗でしたね。いいタイミングで行かれたと思います。
SONE
2012/11/11 22:59
紅葉が素晴らしいですね。この時期にこんなに凄いとは。
膝、お大事に!
みいら
2012/11/12 08:33
みいらさんこんにちは。
特に南斜面の紅葉が良かったですよ。しかし11月なのにこんな紅葉とは(驚)
膝は騙し騙し使っている状態です。
SONE
2012/11/12 14:23
へ〜
こんなコースもあるんですね〜
私の地図には載っていません。
なかなか良い山だな〜と思いました。
是非行きたくなりましたね。
貴重な情報ありがとうございました。
また、山頂でケーキが食べられるなんて超贅沢ですね〜
素晴らしい!
トシヒコ
2012/12/14 20:12
トシヒコさんおはようございます。
もう登っておられると思っていましたが、未登だったのですね。
登り甲斐のある山ですし、景色も良いのでお勧めですよ。
毎回マスさんには美味しいケーキをご馳走になって感謝しております。
一緒に飲むコーヒーが更に美味しく感じますね。
SONE
2012/12/15 08:58
soneさんこんにちわ。6/1梅雨になる前に、いつもの山仲間と大境山へ行つてきました。標高の割には、なかなか厳しい山でした。今年は雪が多く、登山道が残雪でわかりにくい所がところどころにあり地図(soneさんの昨年11/4のGPS軌跡が参考になりました。)で確認しながらのぼりました。雪を頂いた飯豊連峰が眺望でき、素晴らしい良い山でした。登山者は我々を入れて6名でした。帰りは、2年ぶりに梅花皮山荘で入浴して帰りました。
omoshiroyama2008
2013/06/03 08:01
omoshiroyama2008さん今晩は。
土曜日なら最高の天気の時に登られましたね。
小尾根が斜面に吸収される付近に残雪が残っていたのではないでしょうか。
私の地図が参考になって何よりでした。
山頂から見る飯豊の姿は倉手山のそれとはちょっと違っていて、よりワイルドな風景という感じがします。
SONE
2013/06/03 22:37
soneさんこんばんわ、昨年の大境山に続き今年は梅花皮荘(奥川入)6月1日西俣ノ峰
(1023m.三等三角点)へ行ってきました。ただ長者原・小玉川地区はわらび園が多く入山禁止の看板多く、登山口に行くまでには、私有林(わらびがたくさんあります。)を通らなければならず林道にはロ-プ張られており、登山口がわかりにくいやまです。一番奥の民宿の方に登山が目的ですと断ってから林道に入り200mぐらい行くと、小さな案内板あります。いきなり急登で山頂までずぅ-と急登で当日は気温が高くバテました。大曲分岐〜十文地池〜頂まで登りで3時間ぐらいです。山頂とゆうより尾根の一部ような山です。山名板(鉄製)があります。眺望は良く本山・エブリサシ岳・大石山・が見渡せます。そのまま行くと頼母木小屋へと続いております。とくに残雪期おすすめします。
omoshiroyama2008
2014/06/03 22:53
omoshiroyama2008さん今晩は。
西俣ノ峰は前から登りたいと思っていましたが、なかなか実行に移せなかった山なんです。
残雪期専用の山というイメージがありましたが、今の時期でも登れるのですね。
良い情報をいただきました。
展望が良いなら秋も良いでしょうね。
SONE
2014/06/03 23:18

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2012.11.4 大境山(山形・飯豊連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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