東北の山遊び

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zoom RSS 2013.2.14 的場山から北沢山、クラスミ山(宮城・蔵王連峰)

<<   作成日時 : 2013/02/15 20:01   >>

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宮城県川崎町の西側にある「ししなご山」は、分県宮城県の山にも掲載されて登る人も多いが、その奥に位置する山々はほとんど登る人もいない寂しい山々が連なっている。
夏場は踏み跡程度の道しかない山なので、雪を利用した冬場の時期が登山適期となっている。

【 2/14 的場山(720m)から北沢山(732m)、クラスミ山(790m) 宮城・蔵王連峰 】
北沢林道入口〜ししなご山登山口〜北沢林道最高点〜急斜面取りつき〜的場山頂稜〜的場山〜的場山と北沢山鞍部〜北沢山クラスミ山〜的場山と北沢山鞍部〜的場山頂稜〜北沢林道最高点〜ししなご山登山口〜北沢林道入口

川崎町付近から西側を見ると双耳峰の雁戸山が見える。
優美なその山容に目が囚われて、手前にある低山の存在に気が付く人は少ないであろう。
山形自動車道が裾野を往来する台形のししなご山、そしてその右に三角形の立石山が目立つが、その背後に一番尖ったクラスミ山の姿を見いだせる。
このクラスミ山は中央蔵王の名号峰の東側のピークから北に派生した尾根の1ピークで、中間点には美しいブナの森を頂稜に持つ六方山がある。


何れ登ってみたい山のひとつであったが、最近リンク先のkiyoshiさんがこの山々を歩かれたので、急に登りたくなって出かけてみた。

川崎町野上の北沢林道入口に車を駐車して長い林道歩きが始まる。
少し先の堤のある地点にも駐車可能だが、Uターン出来なるなると面倒なので、多少歩く距離が長くてもいいと思った。

実は林道のアプローチのみ、帰りの効率も考えてロシニョールのフリートレック(99cmのスキー板)を使う予定であった。(そこから先の行程はワカン利用。)
しかし駐車地点で専用のバックから取り出して愕然としてしまった。
何と一本の板のソールが半分剥がれていたのである。
これでは使えない。山中でトラブルを起こさなくて幸いであったが、接着剤の不備によるトラブルでメーカーの品質管理の問題とも言える。


堤のところから雪が積もっていてワカンを付ける。
前日降った雪が数人のスノーシュー跡を薄くしているが、固くしまった雪なのでくるぶし程度のラッセルで済む。
途中2度ほど林道をショートカットして、やがてししなご山の登山口に着く。
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的場山に取りつくには二つのルートが考えられる。
一つが立石山を越えて行くルート。もう一つが距離は長いが忠実に北沢林道を歩いていくルートである。
この日は余計な体力を使わない後者の林道ルートを採った。

しかしししなご山の登山口を過ぎると、スノーシューのラッセル跡も消えて、重く湿った雪のラッセルが始まる。
ワカンを履いていても20〜30cm沈み込むので意外に大変だ。
ここでフリートレックが使えなかった事が悔しくなる。スキーをスライドさせて登った方が数倍楽なのだ。

少し登って振り返ると台形の姿をしたししなご山が見えていた。
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林道が大きく右に迂回する地点で地形図を取り出す。
正面の杉林を直線的に登ると、かなり直線的なルート採りができる事が分かった。
これは正解。杉林はラッセルも楽で、尾根に乗り上げてから僅かに下ると林道に戻れた。
その地点から北西側を見ると大東岳が見えている。
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やがて北沢林道の最高点の広場に到着。
以前ここから立石山に登ったことがある。

直ぐ正面にこれから登る的場山が立ちふさがる。
屏風を思わせる山容で、頂稜に伸びる雪庇が低山ながら迫力満点だ。
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北側には泣面山の姿が大きい。
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的場山へは林道を下って南東尾根の末端から登り始めるのがセオリーであるが、早く林道から離れて登り始めたいので、途中の右手の杉林からいきなりの急斜面を登り始める。
一部45度もありそうな急登で、一歩一歩ゆっくり足場を固めながら登っていく。

そして雑木林の南東尾根に達した。
余り薮が煩くない尾根を北進すると、的場山の一つ手前のピークに着く。
本峰はこの先のピークで、東側に雪庇を張り出しているが、雪庇が細く未発達でその上を歩ける状態にはない。
仕方なく西寄りの薮っぽい雑木林を進んで的場山の山頂に達した。
山頂は樹林に囲まれて展望がないので、少し北側に下って雪庇の上から東側の大展望を眺める。
ししなご山(左)と立石山が眼下に見える。
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ししなご山のアップ。奥に釜房ダムが見える。
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北側から見た的場山山頂
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次に北沢山を目指す。
的場山との鞍部までは西側斜面を巻きながら下った。

途中で北沢山(左)とクラスミ山が樹林越しに見えている。
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鞍部付近は細いブナが現れて、やっと深い山に入った実感が湧く。
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北沢山の手前のコブは尾根上の雪がほとんど消えて、ワカンが滑って難儀した。
帰路は南側の中腹を雪を拾って巻き下った。

北沢山への登りは新雪が完全に腐って、ワカンの爪に雪団子が付き苦労する。
何度もストックでたたき落としながら登った。

そして北沢山山頂に到着。
アカマツが目印で、山頂に着く手前から明るく開けた山頂を見て展望を期待したが・・・

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低木が伸びていて期待した中央蔵王や雁戸山の姿がほとんど見えない。
アカマツの木に登れば雄大な景色が見られるだろうが、雲がかかって、ほんやり霞んでいる蔵王の山々では絵にならないので止めた。

それでも背伸びして、手を限界まで伸ばして撮影した雁戸山の写真がコチラ。
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北沢山からクラスミ山までは、少しの下りで登りに転じる。
ミニ鞍部のブナ林はなかなか良い雰囲気であった。
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手前のコブへの登りは一部灌木が煩いが、そこを過ぎると一気の登りでクラスミ山の山頂へ着く。
東側にはブナ林が残されているが、周囲は木々が生い茂っていて山頂からの展望はない。
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ここから西側のピークに伸びる道形が確認できた。
大森山に続く尾根の東側に、大きな雪庇が張り出しているのが樹間から見て取れる。

しかしどんな山でもほんの少しだけ展望が開ける場所があるものだが、北沢山とクラスミ山にそんな場所は見いだせなかった。
この位置から眺めた雁戸山はかなりな迫力があるはずなので、その点が一番残念に感じた。

その意味では単なるピークハント以外の価値を見いだせなかった山とも言える。
冬場に登るなら東側の展望が素晴らしい的場山で止めた方がいいかもしれない。

帰路はほぼ往路を引き返した。
杉林に差しこむ斜光が綺麗であった。
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ほとんど道のない山を自由気ままに歩いた一日だった。


GPS軌跡です。(クリックで拡大)
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動画です。




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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
数日前にアップされた記録を見てました。
行ってみようかなと考えています。
この地域なら、帰りにセントメリー方向に進んだところにあるラーメンを食べて帰れますね。
yuji
2013/02/15 21:35
SONEさん、こんばんは
北沢山頂の松の木に登らなかったんですね。あと私も手を思い切り伸ばして雁戸撮りましたよ。私と同じようなことをなさっていて可笑しかったです。
やはり的場の雪庇、危ない感じでしたか。私もちょっと足がでませんでした。
北沢林道から振り返った大東岳、その手前の山は三方倉山でよろしかったでしょうか。
ところでクラスミから先、ジャンクションで右折でも左折でも、行けそうな感じがしましたが、SONEさんはどう思われますか。
kiyoshi
2013/02/15 21:59
yujiさん今晩は。
なかなか興味ある山域で、ワカン向きの山でしたよ。
ラーメンも美味しいですが、青根に行く途中のピザ屋も行ってみたいです。
SONE
2013/02/15 22:33
kiyoshiさん今晩は。
もっと天気が良ければ蔵王と雁戸の写真を撮るために、ワカンを脱いで松の木に登っていたでしょうね(笑)
手を伸ばしてもピントがあったかどうか全く分かりませんでした。
的場山の雪庇は一部崩落していて近づけなかったです。
大東岳の手前の山は三方倉山に間違いありません。大東の左手に猿鼻山も少し見えておりました。
クラスミの先は道が通じていそうな感じでしたね。
但し雪庇の連なる尾根筋が見て取れましたので、もう少し雪が多い年でないと歩き難いと感じました。
SONE
2013/02/15 22:39
以前、立石山経由で的場山まで行ったときには同じ杉林をアタックしてしまいました。
的場山の雪庇稜線は700m級の山とは思えないですね。
的場山から北進するのはどうかなんて思いました。
クラスミ山までは夏道があるんでしょうか。
マロ7
2013/02/16 09:19
マロ7さんおはようございます。
帰宅後に皆さんの以前の記録拝見しましたら、同じ杉林の急斜面を登っておられましたね。
重い雪のラッセルで少しでも距離を短縮しようとチャレンジしました。
今回は雪庇の張り出しが小さくて、雪庇に乗って歩けませんでしたよ。
的場山から北進すると、山形自動車道の岩場のあるところに出てしまいますね。
クラスミ山までは何となく作業道が切られている感じでしたが、一部薮っぽいところもありましたよ。
SONE
2013/02/16 10:19
最近は的場山がブームのようですね。(^^)
マロ7さんが言う通り同じところを登るとは面白いものです。
北進するとあの岩場ですか。明日通りますよ。(^^)
morino
2013/02/16 22:38
morinoさん今晩は。
的場山は景色が良くて、なかなか面白い山でしたね。
林道のラッセルが嫌になって同じ場所を直登してしまいましたよ
明日は山部山行ですね。楽しんできてください。
SONE
2013/02/16 22:49
的場山、行ってきました〜。
yujiさんにご一緒させていただきました。
あの林道はスキー使いたくなりますね(^_^)
SONEさんの林道から離れた急登はこの辺りかと見当つけましたが
本当に急で驚きました。
私たちはセオリーコースで登りましたよ(私にあわせて)。
ナカシィ
2013/03/05 09:29
ナカシィさん今晩は。
yujiさんとご一緒でしたか。モナカ雪で大変でしたね。
長い長い林道は絶対スキーでアプローチした方が楽だと思います。
普通はあの急斜面を登らないのですが、マロ7さん達も引かれるように登っていましたね(笑)
SONE
2013/03/05 17:11

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2013.2.14 的場山から北沢山、クラスミ山(宮城・蔵王連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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