東北の山遊び

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zoom RSS 2013.4.14 赤見堂岳(山形・朝日連峰)

<<   作成日時 : 2013/04/17 18:27   >>

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マスさんに4年前から連れていって欲しいと頼まれていた赤見堂岳。
最近やっと積雪期の山を歩くスキルも充実してきたので、満を持して晴れの予報がでている14日・日曜日に出撃することにした。

【 4/14 赤見堂岳(1446m) 山形・朝日連峰 】
小桧原川橋〜石見堂岳南東尾根取り付き〜951m峰〜石見堂岳〜鞍部〜1336m峰〜赤見堂岳(往復)

夏道がない赤見堂岳は積雪期限定の山として人気が高い。
主にスキーを利用して登られている記録を多く見る。

朝日連峰の鋭峰:障子ヶ岳から北に延々と伸びる尾根は、大桧原山〜高倉山〜赤見堂岳〜鍋森〜大越を経て湯殿山〜月山に至る。
山形盆地から西を見ると、冬場には真っ白い雪の長大な障壁が朝日連峰から月山に繋がっているのが分かる。
その中でも一際白くなだらかな山容を見せているのが赤見堂岳である。
朝日に赤く輝く山容が山名の由来と思って間違いないであろう。

この山には過去2回登った。
最初は今から11年前。馬場平を経て郡境尾根に登りつき、そこから北進して山頂を踏んだ。
稜線は藪がでていて藪漕ぎに苦労した記憶が残っている。

二度目は国道112号線の志津トンネル北側から取り付き、石見堂岳経由で山頂に至った。
登りが4時間しかかからなかった。赤見堂岳を目指す場合には一番短時間に登れるルートかもしれない。

そして今回は石見堂岳南東尾根を登路に選んだ。
未だに登ったことがないルートであるが、登山記録は多く、詳細を把握しやすかった。

なかなか登る機会がない山なので。今回お声掛けしたらmorinoさんebiyanさんtomさんが集まった。
マスさんと私を入れて5名のパーティとなる。

道の駅西川に集合して登山口に当たる小桧原川付近まで移動。
当初は石見堂岳〜赤見堂岳〜馬場平を周回する予定だったので、小桧原川橋を過ぎたところに駐車した。

朝5時半、未だに日が差し込まない寒河江川沿いの道を歩いて取り付き点を探す
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橋のたもとから登るルートは雪が寸断されていて藪漕ぎになるので却下。
そこから400m北上した雪壁の低い場所から入山した。

前日、山仲間のナカシィさんら仙台山想会の面々がつけたトレースが雪面に刻まれている。
放射冷却で雪が堅くなっていたために即アイゼンを装着。
トレースを忠実に辿るとまったく潜ることなくサクサク登れて楽だった。
前日に登った仙台山想会の方々に感謝である。

途中に杉林の痩せた尾根があり、尾根上に皮一枚でつながった様な不安定な雪が乗っている。
そこを過ぎると尾根は広くなり、快適に登ってヤドリギの着床したブナの木が生える小ピークに達した。
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ここからは朝日に輝く月山が一望できる。
この角度から眺めた月山が一番気品があるように感じる。
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そして北西方面に石見堂岳が見えてくる。
この位置では山頂は見えていないようだが、まだまだ行程は長い。
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小桧原川対岸の1125m峰が見えてきた。
あちらの尾根を周回するつもりだが、果たしてそんなに上手くことが運ぶのか???
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途中で雪堤が切れて藪漕ぎで通過する場所もあった。
そこではイワウチワのピンクの蕾が見られた。

ときどき南側の展望が開けて、大朝日岳と小朝日岳の勇姿が垣間見えた。
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本コース最大の急登を登りきると平坦な場所にでる。
行く手には丸いピークが見えてくるが、トレースはこの峰の右手の沢源頭に入っていった
今まで忠実に尾根筋を登っていたが、この地点が分かりにくいポイントとなっている。
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広い雪原を登って石見堂岳の山頂に着く。
この頃から天気が悪くなってきて、南西の強い風も吹き始めた。
期待していた朝日連峰の大観も霞んでしまった。
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この山頂から赤見堂岳まではトレースのない行程となる。
しかし前日の積雪でツボ足では潜って歩けず、直ぐにワカンを履くこととなってしまった。
それでも腐った重い雪のラッセルに苦労する。

灌木帯を抜けた西側の雪原から遮るもののない赤見堂岳の全貌が拝める。
岳人の誰もが魅了される山容を持っている。
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鞍部まで下って、そこから1355m峰への登りが始まる。
途中の斜面は風の通り道になっていて、風に煽られながら進んだ。
赤見堂岳がどんどん近づいてくる。
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風の当たらない小さなピークで休憩。
北西方面の展望が開けて、摩耶山の岩襖をまとった姿が印象的に眺められた。
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山頂の2つ手前の急坂を登っているところで、先頭を歩くマスさんが隠れたクラックにずぶずぶ潜り込んでしまった。
何とか自力で這い出せたが、あとで雪のクラックを確認すると深さ3m以上はあった。
動画で青空をバックに雪の急斜面を登っているシーンのすぐ直後の出来事であった。

そして赤見堂岳への最後の登り
石見堂岳からラッセルして登ったので、ようやく到着したという感じである。
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二等三角点のある山であるが、三角点は雪に埋まっている。
東西に細長い山頂は360度の大展望が得られる。
朝日連峰と月山に挟まれた地域にあるので、その景色は凄いの一語。

先ず目が行くのが重畳と連なる朝日連峰だ。
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以東岳は三角形の整った姿をしている。
そのピークから北に登る白い稜線上にかつて朝日軍道が存在した。
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北西側には離森山が見える。
以前登ったときには離森山一帯を走り回るスノーモービル軍団の騒音が、この赤見堂岳の山頂でも聞こえていた。
しかし乗り入れを自主規制された現在は静かな山域を取り戻した感がある。
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西側には灯明岩の岩壁を見せる高安山が近い。
この山も展望が素晴らしい山だ。三角点が抜け落ちているのが謎の山頂であった。
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山頂で以東岳を背景に記念写真
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当初の予定では稜線を南に辿り、ジャンクションピークから馬場平に下って周回するつもりであったが、下りでも重い湿雪のラッセルになってしまうので、トレースのある往路を引き返すことにした。

強風の吹き抜ける山頂では休憩できないので、少し下った地点で昼食をとることにする。
月山に向かって皆思い思いに下っていく
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東側には再び登り返さねばならない石見堂岳が見えている。
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石見堂岳に戻ると、北尾根から3名のテレマーカーが登ってきた。
この日出会った唯一のパーティとなった。
後で分かったが、山仲間のみどぽんさんのお知り合いらしい。

この頃から再び青空が広がり、月山がくっきりと見られるようになった。
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ここから登山口まで標高差にして850m下らねばならないので、石見堂岳ではほとんど休憩しないで下り始めた。
広い雪原の下りでは月山湖が綺麗に見えている。
この雪原は国道からよく見えている場所だと把握できた。
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南東尾根への下り始めは朝日連峰を正面に見ながらの快適な行程となる。
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東には葉山が遠望できる。
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登りはアイゼンを効かせて登った南東尾根も、この日の暖かさで雪が緩んでワカンを履いていても潜る。
一番の急斜面は雪の表層が滑りやすくなっていて、湿雪表層雪崩が起きる寸前の気温であった。

951m峰の手前で休憩したときにワカンを外す。
この後は藪漕ぎやヤセ尾根の通過が続くからだ。

ツボ足なので多少は潜るが、キックステップを駆使して効率よく下れた。
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首の皮一枚でつながったような雪堤も登りと微妙にルートを変えて下る。
標高が下がるほどに気温が高くなって暑さを感じるようになった。

そして午後3時半近くに車道に降り立った。
行動時間10時間の長丁場な山であった。
tomさんのGPSを確認すると累積標高差は2200mもあったらしい。
何度登っても飽きない素晴らしい山の感を強く持った。

ルート図。 クリックで拡大。

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動画です。




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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
お世話様でした。
厳しくも楽しい歩きと素晴らしい景色。おかげさまで第一級の山を堪能できました。
毎度のことながら、動画を見ると歩いた時のことが思い出されます。
又よろしくお願いします。
morino
2013/04/17 19:52
またまた、指を加えてみるお山となりましたなぁ〜。
この次の周回を楽しみにします。
今週末も用件ありで、里山から脱出できません。(^^;)
マロ7
2013/04/17 21:43
morinoさんお疲れ様でした。
きつい山ですが行った甲斐がある山ですね。
月山と朝日連峰の両方の展望が楽しめる稀有な山だと思います。
動画はBGMが気に入らずに一度作り直しました。
SONE
2013/04/17 22:02
マロ7さん今晩は。
今回はご一緒できなくて残念でした。きっと来たかったのだろうと思っておりましたよ。
いずれ機会を見て周回ルートを歩いてみたいと思いました。
なかなか雪山に突っ込めませんね。
SONE
2013/04/17 22:04
よい景色を見ながら、よい山歩きでしたね。
自分も今週末は用件ありです。三連休に行けるかどうか。
yuji
2013/04/17 22:06
yujiさん今晩は。
景色も最高ですが、体力的にも登った達成感が味わえる山ですね。
今度の週末はまた天気がいまいちのようですね。
GW前半には晴れてくれるように祈っております。
SONE
2013/04/17 22:14
もう自分には無理かとあきらめかけていた山を歩くことができて感無量でした。
SONEさんのいつもながらの的確な判断力で快適に歩けました。
変化を楽しめるコースと雄大な風景、想像していた以上に素晴らしい山でした!
帰りに寄った味蔵、安くてボリュームがあっておいしくて、よい店を教えてもらいました。
ありがとうございました。
ebiyan
2013/04/18 11:55
長丁場お疲れ様でした。
昨年、このルートを歩こうとしてましたが、これだけ山から遠ざかっている体ではなかなか歩けませんなあ。

マスさん、大事に至らず良かったです。
みいら
2013/04/18 16:56
ebiyanさん今晩は。
しばらくぶりにご一緒できて楽しかったです。
動画の撮影で皆さんを待たせる局面が多くて恐縮しております。
流石に下りは危ない場所が多いので、私が先頭に立たねばならないと思いました。
岳人の憧れの山なので、ebiyanさんをはじめ皆さん一度は登ってみたい山なんでしょうね。
しかし登った方の期待を決して裏切らない山だと思っています。
味蔵は最近マイブームで、セットメニューをすべて食べてみたいと目論んでおります(笑)
SONE
2013/04/18 19:08
みいらさん今晩は。
最近は私も長丁場の山にご無沙汰だったので、翌日はかなり疲れておりましたよ。
普段から登り慣れていないと厳しい山でしょうね。
マスさん、急に落ちたというより、じわじわと身体が沈みこんだ感じでした。
SONE
2013/04/18 19:10
お世話様でした。期待を裏切らない素晴らしいお山でした。
今度は周回したいものです。山形は温泉もいいですね。
tom
2013/04/18 22:07
tomさん今晩は。
標高は低くても朝日連峰のファミリーとして存在感を示しているピークですよね。
周回ルートは別な角度から山頂が見えて面白いですよ。
SONE
2013/04/18 22:21
こんにちは。
写真を拝見して赤見堂岳まで行ってみたくなりました!(^_^)
ナカシィ
2013/04/19 15:55
ナカシィさん今晩は。
次は周回を狙っていますので、その時はご一緒しましょうね。
SONE
2013/04/19 22:16
SONEさん、はじめまして。まさかみどぽんさんのお知り合いだったとは失礼しました!マニアック(笑)と言われる山域でお会いできるとはびっくりです。いつもブログも拝見させていただいてる方にお会いできたことは嬉しかった〜。
ebiyanさんも同行されていたそうで、山仲間のマルゴさんともお知り合いとか。今回石見堂では都合で欠席でしましたが。またどこかでお会いしたらご挨拶させて下さい。
ひろ父
2013/04/20 12:18
前から何時かは行きたい山の一つとなっています。
クラックおっかないですね・・・
でも、雪が無いといけないコースなんですよね〜
トシヒコ
2013/04/20 20:51
ひろ父さん初めまして。コメントをいただきありがとうございます。
みどぽんさんとは那須のツアーでご一緒してからのお付き合いです。
誰にも会わないと思っていた山でしたが、石見堂岳に登られるとはお互いにマニアックな山域がお好きですね(笑)
ebiyanさんは以前から一緒に登っておりますが、マルゴさんは未だにお会いしたことがないんですよ。
何処かの山でお会いしたときには、お気軽にお声掛けください。
山好き同志ならすぐに打ち解けてしまいますね。
SONE
2013/04/20 21:48
トシヒコさん今晩は。
時間がかかるコースですが、危険な場所が少なくスキーツアーでもよく利用されている山ですよ。
私は月山北方の虚空蔵岳でヒドンクレバスを踏み抜いて危なく死にそうになった経験があります。
見えないクラックは単独の場合は危険ですね。
ぜひ一度は挑戦してみてくださいね。
SONE
2013/04/20 21:51
あ〜イイですね。
私の残雪期に行きたい山のベスト5に入る山です(笑い)
(GWだと雪が無くなってしまうことが多いですから。)

それにしても、のっぺりした大雪原!!
ウロコで歩いたら快適なんだろうなぁ〜と妄想がふくらみました!
ぜひ、次回はスキーで!!

ちなみに、某氏の記録ではスノーモービルが沢山!と書いてありましたが、今回は静かな山旅でしたか?
冒頭のシーンで牽引されるモービルが映っていたので心配になりました・・・。
Mt.Racco
2013/04/22 12:37
Mt.Raccoさん今晩は。
この時期は国道112号線からのアプローチじゃないとスキーは使えない状況でしたよ。
GWでは各所で藪が出ますから藪漕ぎ覚悟のツアーになってしまいますね。
ウロコで歩くのは北隣の離森山がお勧めですよ。変幻自在にコースが採れますので丸一日楽しめます。
私は赤見堂は3回目ですが、この山にはモービルのトラックを見たことがないです。
離森山も走行自粛が守られていたようで、例の排気音は聞こえませんでした。
SONE
2013/04/22 22:16

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2013.4.14 赤見堂岳(山形・朝日連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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