東北の山遊び

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zoom RSS 2013.4.23 船形神社から八森山(宮城・船形連峰)

<<   作成日時 : 2013/04/25 18:33   >>

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仕事の狭間で時間が取れたので、登山記録を見たことないマニアックな山を歩いてきた。
場所は宮城県色麻町小栗山の奥にある八森山である。
この山だけでは物足りないので船形神社から町境を辿って八森山まで周回してみた。

【 4/23 船形神社(599m)から八森山(505m) 宮城・船形連峰 】
林道青野・岳山線分岐〜船形神社参道入り口〜船形神社〜鞍部〜八森山〜鉄塔〜林道青野・岳山線分岐

船形神社には今から10数年前に登ったことがある。
八森山に登るルートを考えて地図を見ていたら、船形神社から町境の稜線を辿って八森山に至るルートが見えてきた。
船形神社の平頂にも興味があったので、雪のある今の時期しか歩けないと思い出かけてみた。

船形神社は船形山の山頂から10km北東に下った、標高599mの三等三角点のあるピークに建つ神社である。大和町升沢の船形山神社とは姉妹の関係に当たる神社で、端山的な立地条件も似通っている。

小栗山集落から参道入り口までは岳山林道を遡ること7.5km。
この一帯は嶽山と呼ばれていて、もともとは女人禁制の山であったらしい。

三等三角点の点名は小栗山。この付近の住所は宮城県加美郡色麻町小栗山字嶽山一。
複雑なことに八森山の東方にある310mの四等三角点の点名が嶽山なので、私は便宜的に船形神社の峰と動画では呼ばせていただいた。


小栗山に至る車道から船形山が見えていた。
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途中の看板に導かれて岳山林道に入る。
極悪林道と評判の悪い岳山林道であるが、船形神社の参拝道入口までは整備されていて走行しやすい。
今回は八森山を周回するので、右に派生する林道青野・岳山線の分岐付近に駐車して、そこから1.5kmの道を歩いた。正面に船形山を眺めながらの歩きで退屈しない。
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林道の左手は若い杉の植林地になっていて、沢山のキクザキイチリンソウが咲いていた。
本当は山菜のコゴミを目当てに来たのもあるが、フキノトウ以外は一切なにも生えていない。
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船形神社の参道入り口には石の鳥居がある。
ここから山上の社地までは標高差250mの急な登りが待っている。
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登り始めると参道は残雪で分からなくなり、小沢にかかる橋を渡って山勘で登っていく。
大分前に登ったのでどういう風に登ったかの記憶は定かでない。
GPSを確認したら正規の参道の一本西側の尾根を登っているようだ。本来は水垢離をとる小沢を渡るはずで、その後に一の王子と呼ばれる大岩があるはずだが、別な尾根筋を藪漕ぎで登ったのでそこは迂回したようだ。

やがて参道に合流。道のある有難さを感じる。
いったん道が平坦になったところで、正面に目指す船形神社の祀られた峰が見えてきた。
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残雪で二の王子の存在は分からずに通過。
その先でいったん下りになるが、氏子はここをダメ坂と呼ぶらしい。

右手から以前はなかった林道が合流する。
林道を横切ってからロープが張られた急坂の登りとなる。
山頂近くにある小規模な岩場が三の王子。

頂稜に乗り上げるとブナの木を透かして東側の展望が少し開ける。
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社地の残雪は目算で1m。三等三角点があるはずだが、この雪の量では探すのは困難であった。
船形神社の社殿は最近建て替えられたらしい。
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ところで今年は船形神社の42年に一度の遷座祭が行われる年になっている。
前回の遷座祭は昭和46年(1971年)の9月に行われ、7日の夕刻に別当の方一人が社地から100m離れたオクラ石にご神体をお迎えに行き、新調された30cmほどの木のくり船にご神体を乗せて神社まで運び上げた。
この儀式が船形神社の名称を現している。
小栗山集落の氏子たちは、その夜に一晩中社殿の前に籠り、明けて翌日の8日は天狗相撲が奉納され、祭礼が終わった夕刻に再びご神体がオクラ石に納められる。
升沢の船形山神社の梵天ばやいのような勇壮なお祭りではないが、参加できるのであれば見てみたいお祭りである。社殿を建て替えたのは、この遷座祭に関わっているかもしれない。


社殿の前で一人静かに昼食をとる。おにぎりとカップ麺だけなので、食事の時間はほとんどかからなかった。

このまま進路を北に採ると八森山への町境尾根を判別し易いが、西側に透かし見えるブナの森に惹かれて一旦その方面に歩いていった。

地形図でも分かるが、船形神社の祀られたこの山は東西300m、南北800mのほぼ平坦な頂稜を有している。
南会津に舟鼻山(1234m)と言う山があるが、今回の山は舟鼻山を小さくしたような感じの山である。

西側一帯は平坦なブナの森が広がっていて、残雪を利用して勝手気ままに歩ける。
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冬季の強風を物語っているように、最初は奇形ブナの矮生林が続く。
その後はまっすぐに伸びたブナの二次林。
足早に通り過ぎるのは勿体ないほどの素晴らしい行程であった。

町境尾根を外さないようにGPSを確認しながら東に伸びる尾根を目指す。
最初は作業道があったが、その道は右手の杉林方面に降りていったので、藪を漕ぎ、雪堤を使いながら八森山鞍部を通る林道青野・岳山線を目指した。

その途中でイワウチワが群生していた、
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やがて八森山が見える小ピークに立つ。
地形図で想い描いていた山容とは異なり、皆伐されて笹が繁茂した姿が痛々しい。
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下ってきた雪堤を振り返ると、背後の太陽に日暈がかかっていた。
この日暈ができる時は24時間以内に雨になると言われている。
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残雪が残る林道に降り立ち、どういうルートで八森山に登るか少し悩んでしまった。
遠望した時は小笹の生える伐採地に見えたが、皆伐後の放置された山には棘の生えた植物が繁茂している。
途中のブル道もあちこちで藪化していた。

仕方なく当初の計画通り町境尾根を忠実に詰めることにする。
雪堤を登っていくと背後に泉ヶ岳と北泉ヶ岳が並んで見えていた。
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雪を使えるところは極力雪の上を歩いて、最後は残雪の残る北斜面に逃げて八森山の三角点峰に至った。
ここの三等三角点はほとんど笹藪に埋まって探し難かった。点名は蜂森。
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三角点峰から八森山の最高点と、背後に船形連峰を見る。
伐採ゆえの展望であるが、今日一番の風景であった。
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東側には山頂にお城があったと言われている天ヶ岡山
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船形神社の峰の全景が見たいので八森山の最高点付近まで藪を漕いで行ってみる。
そこから船形神社の峰(小栗山)が平坦な特徴ある姿で望めた。
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船形連峰の三峰山が文字通り三つの峰に見えている。
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船形山と薬師森。前船形山は重なってしまって目立たない。
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西側には荒神山、繁倉山、前森の道のない不遇な山々が望める。
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特に目についたのが前森
急峻な山容をしているが、岩壁の下に風穴があるらしい。
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この景色を見ながらコーヒーを飲んで、帰路の行程を考えた。
普通なら直線で600mの距離を林道青野・岳山線まで戻るのが一般的であるが、棘藪混じりの笹薮は歩きたくないので、この山頂から南東に伸びる尾根を下って岳山林道に出るルートを帰ることにした。

また残雪を使えるところは積極的に残雪に乗り下っていく。
しかし件の南東尾根はかなりな笹藪で、尾根通しで下るのは難しく、藪の薄い右手の山腹を下っていった。
やがて古いブル道と合流し、そこからは藪を気にせずに歩けた。

青葉幹線という送電線の鉄塔下に着くと、そこからは顕著な道がついていた。
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岳山林道に出ると、そこから車まではわずかな距離であった。
残雪を効率よく仕えた意にかなった山行と言える。

GPS軌跡です。

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動画です。




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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
なかなかの展望とブナのコースですね。
急峻な山容の前森ですね。
風穴はねらっていた場所でもあり、その奧には幻の大滝があるようです。
マロ7
2013/04/26 08:40
マロ7さん今晩は。
伐採されたが故の展望ですが、棘藪がもう少し繁茂すると歩けなくなると思いました。
前森は宮城県の中でもトップクラスの登り難い山ですね。
風穴までなら行けそうですね。
SONE
2013/04/26 18:58
またまた「へー!」のところです。
やはり船形山塊ならではのブナなんでしょうね。
しかしホント、マニアック。(^^)
morino
2013/04/27 22:19
morinoさんおはようございます。
こんな山を登山対象にしてしまうのは正に好事家としか言えないですね(笑)
前船形山から伸びてくる尾根の末端の山ですので、ブナを見ると船形連峰の中にいる感を強く持ちます。
SONE
2013/04/28 08:19
こんにちは〜。
太陽の日暈、私も月山で見てました。
すごく当たり前なのですが、
離れていても同じ太陽なんですね〜(^_^)
ナカシィ
2013/04/28 09:43
ナカシィさんこんにちは。
月山に行かれておりましたか。
この日は晴れから高曇りになってきましたので、ほとんど似通った天気だったのですね。
SONE
2013/04/28 14:42
残雪を有効に使う。
春山の業ですね〜
そこをイメージして登られとは・・
流石です。
最近山行ってないので、凄く感動しながら読ませて頂きました。
トシヒコ
2013/05/07 06:10
トシヒコさんおはようございます。
後に続く人が全く出てこないような変則コースでしたが、雪が無ければ歩けないところばかりでした。
でもこんな変わったコース採りを考えるのが大好きで、上手くいった時には嬉しくなってしまいますね。
SONE
2013/05/07 06:44

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