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zoom RSS 2013.5.26 槍ヶ先から火打岳(山形・神室連峰)

<<   作成日時 : 2013/05/29 05:54   >>

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昨年の八森山に続き、今年も同時期に神室連峰の火打岳に登ってきた。
今回は親倉見登山口から槍ヶ先を経て火打岳に至る往復コースである。

【 5/26 槍ヶ先(1051m)から火打岳(1238m) 山形・神室連峰 】
親倉見〜薬師原分岐〜槍ヶ先〜中先〜大尺山〜火打岳(往復)

火打岳は最近は新庄市の土内から登るルート採りをする場合が多かったが、今回はしばらくぶりに最上町側の親倉見から往復するルートで登ってみることにした。

薬師原集落の手前から中先と大尺山の姿が望まれる。
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刀場川の橋を渡り廃村となった親倉見登山口に着く。
初めてこの登山口から登ったのは今から30年前。
当時はダート道で、駐車するスペースは車2台分しかなかった。

しかし現在は作業小屋の近くに駐車場も備えられ、大きな看板も設置されて隔世の感がある。
水の張られた田んぼはうるさいほどカエルが鳴いていた。
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林道を少し奥に入ると左手に鳥居のある登山口を見る。
その先に祠があって、奥に巨大なアカマツの木が立っていた。
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暗い杉林を登って行く。
折れた杉の木を踏みつけると黄色い杉の花粉が大量に飛び散った。
豪雪地帯のこの地の杉は、今も花粉を飛ばしているようである。

尾根に出ると、左手が桧の植林地、右手が雑木林の登りがしばらく続く。
やがて急登になるが、残雪が残る斜面にはイワウチワの花が満開に咲いていて、単調な登りにアクセントをつけてくれた。
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やがてT字路に出る。
直進が薬師原に下る道であるが、昨年歩いた時にはほとんど廃道状態であった。
登山道は右折して急な登りが続く。

677m峰は北東側の斜面を巻いて登っていくが、この地点が今の時期には難所となっている。
写真のように急斜面に残雪が残っていて、滑落の危険性が高いトラバースが続くのだ。
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今回は軽登山靴でキックステップが効かないために、この地点は上り下りとも高巻きして通過した。

あとはブナの二次林の登りになり一安心。
四股のブナの木が目立っていた。
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平坦な道になると左手に小さな沼を見る。
ほとんど残雪に覆われているが、水面が見えている場所では気持ち悪いほどのクロサンショウウオの卵が産みつけられていた。

途中で新緑の木々の向うに中先と大尺山の姿が見える。
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この付近からブユの群れに付きまとわれて閉口する。
休憩したときに持参したアースジェットを大量に散布して撃退した。
ハッカ油や蚊取り線香、そしてスキンガードなどいろいろ試したが、しつこいブユにはこれが一番効果的な感じがする。

顕著な尾根の急な登りの末に槍ヶ先山頂に着く。
ここから見た八森山の姿は、壮絶な雪蝕地形を見せて迫力満点である。
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山頂ではエチゴツルキジムシロの花が沢山咲いていた。
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狭い槍ヶ先のピークは展望抜群で、特に北西遠く鳥海山の姿に惹かれてしまう。
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ここから北へ火打岳までの縦走が始まる。
東北一のヤセ尾根と称される神室連峰の稜線歩きは、西側は灌木帯、東側は草付の急斜面と対照的な風景を見せてくれる。
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標高は1000mから1200mのとても高山とは呼べない縦走路であるが、花の豊富さでは折り紙付きである。
草付斜面には沢山のシラネアオイが咲いている。
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里山では当の昔に終わっているカタクリやキクザキイチリンソウもまだまだ健在。
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オオバキスミレも随所に咲いていた。
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初夏の神室連峰を代表する花の一つがミネザクラ
未だに蕾の木が多かったが、日当たりの良い斜面は満開だった。
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薄いピンクの筋が入ったコミヤマカタバミが可愛らしい。
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中先の登りで単独の男性とすれ違ったほかは、一人の登山者にも会わない静かな山歩きが続く。
しかしお昼を過ぎた頃から急激に気温が上昇してきて暑くて堪らなくなる。
この日の下界の気温は25度にも上がっていた。

大尺山の山頂で少し休憩。
この山頂から神室連峰北部の山々が初めて望める。
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ノウゴウイチゴの小さな花が沢山咲いている。
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右手に急激に落ち込む大横川の斜面を見ながら火打岳を目指す
気を抜けない稜線歩きであるが、迫力ある景色を堪能しながらゆっくり登った。
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最後の急坂を登って火打岳の山頂に到着。
神室連峰で唯一○○岳と名前が付いた山だ。
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一番目立つのは端正な三角形をした連峰最高峰の小又山の姿である。
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昨年秋に避難小屋が再建された神室山を望む。
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山頂での記念写真。
少し遅い食事をとって40分ほど休憩した。
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帰路は3つのピークの登り返しがあるので、そんなに簡単に下れる行程ではない。
左手の草付斜面への転落に注意しながら大尺山に向かう。
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槍ヶ先を正面に見ながら中先の南斜面を下る
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天気予報通り午後から晴れてきて、新緑の山々が一気に輝いて見えてきた。

槍ヶ先の山頂で再び長めの休憩をとる。
弁慶山地の山々がシルエットで見えていた。

展望の良い灌木帯の下りはわずかの距離で終わり、この後はすぐにブナ帯の下りに変わっていった。
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この日の累積標高差は1360m。
最近のハードな山行に比べて大したことはないが、私もマスさんも前日に体力的にきつい仕事をやっていたので、そn疲れが残っていて結構しんどい山となってしまった。
暑さに慣れていない点でも体力を消耗したと思う。
久しぶりに疲れたと感じた登山であった。

GPS軌跡です。(クリックで拡大)

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動画です。




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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
「ウワ〜美しい(*^_^*)」と、一緒に行動し同じ景色を眺めているかのような共感で拝見しました。しかも…疲れているであろう身体に軽登山靴では気を使い疲れただろうナァ〜と、我が身に置き換えて考えてしまいました。毎度m(_ _)m感心するのは、しっかりとした映像と文章表現で憧れてしまいますねぇ。また楽しみにしています(^^;)それからマスさんマスマス(^^)可愛さマシているのが分かりますよ…と、伝えて下さい(^o^)
くんくん
2013/05/29 07:11
くんくんさん今晩は。
残雪の残る今の記事が山が一番輝いて見える時ですね。
この山は例の残雪のトラバース箇所のみ危険なので、軽登山靴での登りは高巻いて避ける予定でした。
他の部分は問題なく歩けましたよ。
それよりも前日にハードに体を動かしたので、その疲れが残っていてしんどかったです。
写真と文章をお褒めいただきありがとうございます。
あまりうんちくを述べないで、ストレートに山行記録を書いた記事でした。
マスさんに伝えておきますね。
SONE
2013/05/29 17:37
尾根道と残雪の山容よし、花々もよしの素晴らしい山ですね。
火打岳も小又山も登ってみたい山なのですが、私にとっては山行時間も長くハードなので、後回しになっているのでレポは参考になります。
こちらは、まだまだ残雪を求めての山スキー&山菜が続きそうです。
みどぽん
2013/05/29 18:21
よっちゃん新道から槍ヶ崎の間は未踏です。
火打岳の画像を見るたびにヨダレがでますね。
残雪と萌と青空のコントラストの今が最高です。(^^)
マロ7
2013/05/29 18:41
みどぽんさん今晩は。
何度登っても険しい山岳地形に圧倒される山ですね。
標高が低い連峰なので夏場は暑くて登山にはあまり向かない山です。
秋にキノコを探しながら登るのが良いですね。
SONE
2013/05/29 19:08
マロ7さん今晩は。
よっちゃん新道の刈払い状態はどうなんでしょうかね?
車2台で周回したらより充実した山行になると思います。
この山域は今の時期が一番旬ですね。
SONE
2013/05/29 19:09
桜と山並みが一緒に写った画像が一番好きです。
人間が映る事で山々の大きさが、より壮大に感じる事が出来ます。
楽しませて頂きました。
くまたか
2013/05/29 20:39
疲れた体でここを往復とは・・・。
でも、神室は素敵なところですよね。
今年もどこかと考えています。
アッ、砂利押が未踏だった。(^^;)
morino
2013/05/29 21:06
くまたかさん今晩は。
ミネザクラの写真、私もお気に入りですよ。
今の神室の魅力が凝縮されていますよね。
SONE
2013/05/29 21:23
morinoさん今晩は。
仕事疲れに暑さが追い打ちをかけた感じでした。
神室は何回登っても飽きのこない懐が深い山ですね。
砂利押なら秋が一番ベストですね。
SONE
2013/05/29 21:25
SONEさん、こんばんは。
去年はほぼ同時期に槍ヶ先でガスに包めれて、火打岳まで行けませんでした。薬師原の分岐後のトラバースは帰路に通りましたが、御指摘通りに危なくて、少し滑ってしまいました。やはり尾根伝いに歩いたほうが残雪期にはよかったと思いました。19日に禿岳から神室連峰を望みましたが、去年よりは積雪が多い印象でした。雪が解けたら砂利押沢から登りたいと夢みています。
HITOIKI
2013/05/29 23:12
最後のマスさんのワイヤーの乗り物が良かったですね〜
最上の神室連山
大変参考になりました。
でも、随分雪が残っているんですね〜
また、花の綺麗なこと。
良い時期に登られていますね〜
トシヒコ
2013/05/30 05:14
HITOIKIさんおはようございます。
改めてHITOIKIさんの記録を拝見させていただきました。
やはりあの残雪トラバースが鬼門となっておりましたね。
冬用の登山靴にピッケル持参だと通過可能な感じでしたが、軽登山靴では尾根近くを巻くしかありませんでした。
昨年も同じ場所を通過しておりますが、確かに残雪量は昨年に比べて多い感じです。
砂利押沢は最初の土内川の渡渉が一番の問題ですね。
SONE
2013/05/30 07:20
トシヒコさんおはようございます。
最後のスライダーは思ったよりスピードが出て見ている私も驚きました。
神室連峰はブユの多さを除けば今が一番楽しい時期です。
想像以上に花も多いので、道中楽しめましたよ。
残雪期が終わったら秋の紅葉時期がまた素晴らしいですね。
SONE
2013/05/30 07:23
「火打岳」響く山名です。過去の事、恥ずかしい話ですが地元の山しか知りませんでした。肥満対策に始めた登山、巡り合ったこの山に魅力を感じます。
どじょう
2013/05/30 10:10
どじょうさん、コメントをいただきありがとうございます。
神室連峰でも唯一『岳』の名前が付いた山で、それにぴったりの鋭峰ですね。
砂利押側から望んだときの北峰の鋭さに圧倒されます。
SONE
2013/05/30 16:36
初めまして!
SONEさんのブログを参考に、6月1日に同じルートで行ってきました。
アイゼン持って行きましたが、雪はほとんど無くなってました。
天気も良く、鳥海山の勇姿・稜線歩き・花々!
神室山系初の山行で、ハマりそうです。次は小叉山かと考えています。
紹介ありがとうございます。
99Blues
2013/06/03 23:26
99Bluesさん初めまして。コメントをいただきありがとうございます。
土曜日は天気が良く、素晴らしい登山日和だったでしょうね。
たった1週間で雪が無くなっていましたか。暖かい天気が続いたので一気に融けてしまったのですかね。
神室連峰は標高の割にアルペン的な景観に溢れて素晴らしい山々ですね。
小又山も奥深さを感じる山で満足できると思いますよ。
SONE
2013/06/03 23:44

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