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zoom RSS 2013.6.9 神室山から小又山(山形・神室連峰)

<<   作成日時 : 2013/06/13 23:14   >>

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マスさんが神室山を未登なので、登る機会を伺っていたが、前日の天気予報では最上地方はまずまずの天気なので、神室山から小又山を周回するルートで歩いてきた。
しかし午前中はガスの山稜歩きになってしまい、小又山でやっと連峰の山々が顔を出してきた。

【 6/9 神室山(1365m)から小又山(1367m) 山形・神室連峰 】
根ノ崎登山口〜1160m峰〜小又山分岐〜神室山〜小又山分岐〜1123m鞍部〜天狗森〜小又山〜越途〜大又登山口

今回の周回ルートに利用した根ノ崎道と大又道は平成12年の晩秋に最上町が開削したもので、まだ13年しか歴史がない登山道となっている。
当時、その情報を聞きつけたので、翌年の5月に最上町役場まで出向いて、登山道の状況を聞きにいったものである。
そしてその年の6月に念願の周回ルートを歩いた。
ステップが出来ておらず、灌木帯では笹や灌木の切り口が鋭いので、慎重に歩いた覚えがある。

しかし、その時一番印象に残ったのが越途から大又口に下る途中に群生していたオサバグサの姿であった。
それまではオサバグサを言ったら針葉樹林帯にしか生えないものと思っていたが、ブナの林床にびっしり群生していて本当にびっくりした。
今回のコース採りはオサバグサ観賞が主目的である。

下山口に当たる大又登山口には駐車スペースがほとんどない。
路肩に宮城ナンバーの車が一台駐車していたが、その場所に駐車は無理で、少し林道を戻ってぎりぎり路肩に駐車した。

大又沢にかかる橋を渡って根ノ崎登山口を目指す。
朝方は気温が低くて肌寒いくらいだった。
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スギの植林地が見えると根ノ崎登山口の標識がある。
少しの間だけ根ノ崎沢の左岸台地を水平に進む。
小沢を渡ったところから急登の十里長峰が始まる。
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急登と言ってもほとんど登り一辺倒の大又道に比べて、この十里長峰は踊場的な尾根のたるみが随所にあるので登り易い。
ブナの森に続く道の両側にマイズルソウが沢山咲いている。
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四合目を越えた付近から徐々に東側の展望が開けてくる。


登山道わきに雪があるところではツバメオモトが可憐に咲いている。
透明感のある風情で好きな花の一つだ。
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東側の軍沢岳や大鏑山を除いて他の山は雲がかかって見えない。
1160m峰に出ると前方に役内沢の雪蝕地形が顕著な神室山の姿が見えるはずであるが、残念ながら山頂部は雲の中。
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全然晴れそうな気配がなく、少し気落ちしながら登って行く。
本来なら8合目付近は天狗森から小又山に続く主稜線の素晴らしい景色が眺められるのだ。

足元には沢山のミツバオウレンが咲いていて、それが気持ちを癒してくれる。
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おっ、一瞬神室山頂が見えてきた!!!
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しかし喜びも束の間、直ぐにガスに隠れてしまった。
振り返ると通過してきた1160m峰が見えている。
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役内沢のスラブが霧の中に見えている。
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山頂直下に雪渓が残っていた。
全くステップがないため、軽登山靴で数発づつキックを入れて足場を作りながら通過した。

山頂に着くと団体の登山者たちがいた。
小屋まで降りて食事をとるとのことで直ぐに下っていった。

ガスで何も見えない山頂でマスさんお手製の『ゴマのシフォンケーキ』をご馳走になる。
中にチョコとクルミが入っていて、とても香ばしいケーキだった。
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小屋に行った団体さんが直ぐに戻ってきた。
何でも小屋のトイレの匂いがきつすぎて、とても食事をとれる状態には無いとのこと・・・

賑やかになってきたので、山頂を辞して小又山への縦走に向かう。
下り始めると雲底にでたようで、少しだけ展望がきいてきた。
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1123mの鞍部の手前で単独の男性から『SONEさんですよね?』声をかけられる。
その男性は火打岳から縦走してきて、台山尾根を下って周回するらしい。かなりの健脚さんだ。
そして『KIYOSHI』さんも小又山から神室山に向けて縦走中との事。
これで再会する楽しみが増えて、展望のきかない縦走も張りがでてきた。

ところで以前から感じていたが、神室連峰の主稜線におけるシラネアオイの群生は凄まじい量である。
雪蝕で急斜面になっている東側に行く先々でずっと咲いている。
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天狗森の登りにかかる頃、前方で休憩している二人の登山者が見えた。
近づいていくと久しぶりにお会いするKIYOSHIさんご夫妻であった。
少しルートの情報交換をする。
どうも朝の天気予報では新庄市は午後3時からの晴れに変わってしまったらしい。
この分だと小又山に着くころには何とか晴れてくれそうな感じである。

お昼を過ぎたので、食事をとる場所を探していたが、展望がなく、しかも風が吹き抜けない天狗森の山頂はブユが大挙して襲ってくるので休む気にならなかった。

もう少し小又山に寄ったところで休憩しようと歩いていると、急に晴れ間が覗いてきて、周回の最終ピークに当たる越途が見えてきた。
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少し道幅が広い場所で昼食とする。
ここからは近づいてきた小又山が見えていた。
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小又山の登りにかかると、越えてきた縦走路のガスが飛んできた。
奥の神室山の山頂部は未だにガスがかかっている。
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3つのピークが連なる天狗森
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端正な山容をしている小又山はもうすぐ。
しかし晴れてくるとブユの大群が纏わりついてきて閉口する。
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途中の登山道に足の踏み場がないほどカタクリの花が咲いていた。
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ブユの群れを引き連れたまま小又山山頂に到着。
先ずはアースジェットを取り出して、風上にまんべんなく殺虫剤を噴霧する。
すると今までの虫の大群が嘘のようにいなくなった。
この方式は登山者が沢山いる山頂ではできない点だけが難点。
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連峰の最高峰なので少し長めの休憩を取る。
連峰南部の山々は未だに雲がかかっていて見えない。
険しいヤセ尾根が続く縦走路が南に向かって降りていた。
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しかし東側は晴れ間が広がっいて、これから下る越途のピーク(左)と槍立が確認できる。
奥に見えている山は鬼首の禿岳。
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草原を下っていくが、咲いている花はミツバオウレンのみ。
もう少し後からはニッコウキスゲが咲く場所となる。

灌木帯に入るとムラサキヤシオツツジが満開に咲いていた。
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北側が開けた場所からは神室山の全景が拝めた。
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青空バックだとタムシバの花もより純白に見える。
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途中で登山道は残雪で寸断されるが、迷うほどのこともなく通過する。
午後だと雪が緩んで滑ることは少ない。

越途に登る直前にオサバグサが咲いていた。
シダを思わせる葉っぱだが、ケシ科の植物である。
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緑に染まってしまいそうなブナ林の登り。
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越途で最後の休憩。
これから大又登山口まで膝が笑ってしまうほどの急降が待っている。

しかし下り始めは急な残雪が残っており、踵キックステップで足場を切りながら慎重に降りた。
その後も断続的に残雪が出てくるが、道の接続がはっきりしているので問題なし。

4合目付近から今回の一番の目的であるオサバグサの群落が始まる。
でも今年は花期が遅れていて、未だに蕾の株も多かった。
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途中に天狗森が見える場所があった。
しかし十里長峰に比べると、視界が開ける場所は限られる登山道である。
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最後はロープ場の連続で急坂を降りると、大又沢にかかる橋がある登山口に降り立った。
沢に降りて汗で汚れた身体を拭くとすっきりできた。

晴れた途端にブユが湧き出してきた感じだったので、午前中のガスって涼しい時間帯は貴重だったかもしれない。
この周回コースは夏場は暑すぎて向かない。
春と秋限定のコースだと思う。

GPS軌跡です。(クリックで拡大)

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動画です。






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コメント(24件)

内 容 ニックネーム/日時
お会いしましたね〜縦走路ちょうど中間点で、若い山ガールさんが現れてビックリしましたが、まさかマスさんだっとは。我々はヘロヘロで休んでいたので、少し活性化できましたよ。神室山側、完全に晴れたのは午後2時半くらい、まさに予報通りでした。その頃はお二人はもう越途あたりだったでしょうか。
シラネアオイ、すごい数でした。何千株とありましたね。最後に険しく美しい主稜線を眺められてよかったです。
SONEさんに挨拶した若い男性はヤマレコのtooleさんという方で、SONEさんの名記録、冬虎毛や大鏑山を私と一緒に歩いてくれた方です。
また山深いところでお会いできたらと思います。今週天気が持ち直してきましたね。明日は午前の仕事を終わらせてから遠征です。またまたSONEさんのおっかけみたいな山行になるかも(笑)当分ブヨとの戦いが続きます。
kiyoshi
2013/06/14 20:41
ちょっと残念な展望でしたね。それにしても動画に映る虫の凄い事・・・。
くまたか
2013/06/14 21:14
いやー、思い出しますね。
歩いたコースはバラバラですが、十里長峰の登り、アップダウンの稜線、越途からの急降下。
ヘロヘロになったことを思い出しました。(^^;)
それにしても花がきれいで良かったですね。
オサバグサはまだお目にかかっていません。そのうちね。
morino
2013/06/14 22:39
かなりの長時間コースと見ましたが、どのくらいの行程なのか気になります。
それにしても、神室と小又を日帰りとはすごい。SONEさんと行動できるマスさんもスゴイ。
私もそろそろ、スキーを脱いだ山歩きをと思っていますが、まだ未練が・・・

みどぽん
2013/06/14 23:06
kiyoshiさんおはようございます。
本当に中間点でお会いできましたね。登山口の車を見てまさか、と思っておりましたが、本当にお会いできるとは驚きました。
途中までガスっていたので、あそこまでは楽に縦走できておりました。
晴れてからはブユが大発生してきましたね。午後2時半には越途付近におりました。
神室のシラネアオイの多さには毎回驚かされます。東北随一の規模かもしれません。
途中でスライドした男性はtooleさんでしたか。kiyoshiさんの記録によく登場されておりましたね。
またお会いできることを楽しみにしておりますよ。
SONE
2013/06/15 08:24
くまたかさんおはようございます。
縦走の半分が展望なしでしたので残念でした。
覚悟していきましたが、残雪の多い年にはブユが大発生しますね。
SONE
2013/06/15 08:26
morinoさんおはようございます。
たまに神室に行くと、その度に満足して帰ってくる山行になりますね。
朝日や飯豊とは違った険しさに惹かれます。
夏場も花が多いですが、今の時期が一番かもしれません。
オサバグサは意外にあっちこっちの山で咲いておりますよ。
SONE
2013/06/15 08:28
みどぽんさんおはようございます。
この日は9時間で周回できました。
動画撮影をしながらですので、みどぽんさんならもっと早く歩けると思います。
展望が素晴らしい周回コースなので、景色に励まされてどんどん歩けるコースですよ。
今年は残雪が多いので、まだまだBC三昧でしょうかね。
SONE
2013/06/15 08:31
稜線上でお会いした者です。SONEさんオリジナルの記録、特に大鏑や虎毛は好きで何度も拝見させて頂いておりました。

この日は今思うとガスで日差しが弱かった事が功を奏して一定のペースで歩けたのかなと思います。後半の台山尾根ではバテ気味でした。

そちらは晴れ上がった稜線の眺望を楽しまれたみたいですね。またどこかでお会いできれば嬉しいです。
toole
2013/06/15 08:36
出会いもあったしいつでも神室はいい山歩きとなりますね。
私もブユ対策としてアースジェツトを常備しました。
神室のシラネアオイの群落もみたいものです。(^o^)
マロ7
2013/06/15 09:57
tooleさんこんにちは。
kiyoshiさんの記録でお名前は拝見しておりましたが、お顔を存じておらずお声掛けいただいて分かりました。
最近はハードな山行より過去に登った山々を動画撮影で楽しんでおります。
おっしゃる通り日が差し込んできてから急激に暑くなりましたね。
台山尾根の後半は藪で大変でしたね。
また何処かの山でお会いできる日を楽しみにしております。
SONE
2013/06/15 14:06
マロ7さんこんにちは。
やはり神室は何度登っても良い山ですね。
行く度に新しい発見があると感じております。
アースジェット、意外に効き目抜群ですよ。ある程度大群が襲来したときがチャンスです。
神室のシラネアオイは月山を遥かに凌駕する量が咲いていますよ。
SONE
2013/06/15 14:09
行きたい山のひとつなのですが
虫はいつまで飛び回っているのでしょうね(^_^;)
虫がいなくなると花もなくなりますね・・・
ナカシィ
2013/06/16 13:43
ナカシィさん今晩は。
ブユがいなくなるのはトンボの群れが山に登って以降ですね。
しかし8月のお盆過ぎになると今度は沢筋でアブの大群に襲われます。
こっちの方が執拗でうんざりしますよ。
SONE
2013/06/16 17:37
こんばんは 根の先沢周回コース楽しく見せてもらいました。その前の週槍ヶ先から火打をめざしましたが濃霧に阻まれ撤退しました。
このコースは以前6月に神室側から歩いたときは越途の下りからの残雪で道を失い、いっそ登り返して西の又まで降りようかと難渋した経験があります。その逆は最後の神室本峰への登り返しが結構つらいですね。6月か10月の陽の長くて暑くない時候限定ですね。
ところで「やっちゃん新道」の状況は歩いたことがないのですがいかがでしょうか。情報ありましたならご教授ください。
blog.livedoor.jp/mizunomoriclinic/‎
ULT
2013/06/17 22:37
ULTさんおはようございます。コメントをいただきありがとうございます。
神室の稜線でまったく視界が利かない時は、アップダウンの多さにめげてしまいますよね。
ご指摘の通り越途からの下りは、最初に尾根筋がはっきりしないので難しい場所だと思います。
累積標高差は時計回りでも同じなのですが、今回の逆回りは神室の数段の登りがハードですね。
標高の低い神室は夏場は熱中症必至ですので、どうしても6月と10月がねらい目になりますね。
やっちゃん新道は噂によると正式に伐開申請された道ではないので、現在は藪化しているらしいです。
最上町でも一切管理していないと思いますよ。
SONE
2013/06/18 08:42
SONEさん、ご返事ありがとうございます。西ノ又から火打往復は可能かと思案しておりました。藪化して廃道に近いのですね。残念です。
ULT
2013/06/18 18:16
ULTさん今晩は。
上の情報はあくまで噂です。
国定公園内で申請なしに伐開されたようですので、再び刈払いする可能性は低いかもしれませんね。
でも藪でも多くの人が歩くと、自然に道になっていく可能性はありますね。
SONE
2013/06/18 19:23
新緑といい残雪といい良い感じですねぇ。
そう言えば神室にはちょっと行ってないなあ。オサバグサは神室では結構あちこちで見られるけど群落は珍しいですね。
みいら
2013/06/24 16:03
みいらさん今晩は。
ブユが煩いのを除いて、この時期は山の表情が一番いいですね。
秋にでも山部で行ってみてください。皆さん喜びんじゃないかな。
小又山の4合目付近にのみオサバグサがごちゃっと咲いているんですよ。
SONE
2013/06/24 19:21
神室山から杢蔵山の縦走を狙っているのですが、やはりこの時期が良さそうですね。東北の山は、残雪、新緑に期待したいです。5月とかでもいいのですが、残雪が多くて、ルート不明瞭とか、巨大な雪庇越えとか、怖いですね。

SONEさんのリアルタイム残雪情報は、非常に参考になります。
NYAA
2013/07/12 17:55
NYAAさん今晩は。
この時期はブユが多いのが玉に瑕ですが、花と残雪と新緑の全てが楽しめて理想的な時期ですよ。
5月は小沢の渡渉がある場所では増水で渡るのが難しいところもありますし、役内の西の又口は吊り橋の踏板がないと思って間違いないです。
稜線上には残雪は少ない山ですが、少し下った地点にたっぷり残雪が残っている可能性がありますね。
SONE
2013/07/12 19:59
オサバグサってここにもあったんですね〜
しかし雄大ですよね〜
このコース私も行ってみようかな〜
でも、山形の梅雨早く開けないかな〜
何処へも行けません・・・。
トシヒコ
2013/07/18 05:58
トシヒコさんおはようございます。
オサバグサは山形では他に弁慶山地でも咲いているらしいですよ。
夏場は暑いので秋がお勧めのコースです。
しかし今年の梅雨は長雨ですね。登る山が見出せなくて困っています。
SONE
2013/07/18 08:01

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