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zoom RSS 2013.6.30 秋田駒ヶ岳:男岳(秋田・秋田駒ヶ岳)

<<   作成日時 : 2013/07/03 19:14   >>

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この日の天気予報では秋田県の天気が良好なので、久しぶりに秋田駒ヶ岳に行くことにした。
今の時期から8月中旬にかけての期間、秋田駒ヶ岳は東北でも有数の花の名山に変わる。

【 6/30 秋田駒ヶ岳:男岳(1623m) 秋田・秋田駒ヶ岳 】
中生保内登山口〜白滝〜御坪分岐〜国見温泉分岐〜大焼砂分岐〜駒池〜男岳・横岳鞍部〜男岳〜五百羅漢〜水沢温泉分岐〜御坪分岐〜白滝〜中生保内登山口

混雑する山は苦手だが、晴れていて花が沢山咲いている山域を考えると、秋田駒ヶ岳以外に選択の余地がなく、morinoさんとmaronnさん、そしてマスさんを誘って中生保内口から外輪山を周回するルートを選んで歩いてみた。

岩手県側は霧雨が降る生憎の空模様であったが、仙岩トンネルを抜けて秋田県側に入ると明るい陽射しが差し込んでいた。
今回登る中生保内口は、今やメインルートとなっている8合目口や国見温泉口と比べて静かな山歩きが楽しめるためお気に入りのコースである。
しかし生保内地区の北側から入る桧木内林道が悪路で、普通車の走行が厳しいためにRV車以外での入山はあまりお勧めできない。

中生保内口は男岳山頂に祀られている駒形神社の参道にあたる登山道で、信仰登山が盛んだったころには各合目ごとに奉納された神仏を登拝しつつ登られたと言われている。
女人禁制で女性は二合目の十丈の滝までしか入域が許されていなかった。
現在は桧木内林道の車止めに当たる三合目が登山口となっている。


入山するとすぐ左手に湧き水が流れている。ここは岩清水と呼ばれる。
そして桧木内川の源流である白滝沢を渡る。
この渡渉点は祓川と呼ばれ、以前は石飛びで渡渉が難しいところであった。
しかし深みが埋まってしまい、簡易的な木を横たえた橋ができていて渡渉は簡単であった。
ブナの林に入って少し登ると下の杉と呼ぶ杉木立がある。

急坂を汗して登ると白滝に着く。
滝の水は湧き水で、清冽で冷たい水を飲んで一息ついた。
この滝の湧水点は不明だが、火口原に降った雨水が何処からか湧き出してくるのであろう。

再び急登になるがその距離は短い。
背後に田沢湖を眺めながら登ると御坪分岐に着く。
目指す男岳が湧き上ってくる雲とともに印象的に見えている。
ここで能代からいらした登山者の男性に声を掛けられた。
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ここで休憩、マスさんお手製の和菓子『花便り』をいただく。
もちもちした皮の食感と、中に入っている白あんのバランスが良く美味しい。
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分岐から半時計回りに周回するルートを採る。
一旦御坪まで下って県境の横長根まで登りかえすが、花が多い道なので楽しく歩ける。

尾根に乗り上げると花の名山漫歩の始まり。
道の脇に何処までも連なって咲いているのがゴゼンタチバナ
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ハクサンシャクナゲも見ごろを迎えていた。
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巨大な火口原は田代平と呼ばれていて熊が多く生息しているらしい。
眼下には姿見ノ池が林の中にぽっかり穴が開いたように見えている。

ツマトリソウは妻をめとるのではなく、花弁の先端にしばしば淡い紅色の縁があり、その色の入り方が鎧の威色目の一つである褄取りに似ているためである。
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国見温泉から登ってくる道を合わせると、人の数が一気に増える。
同時に掘られた道に変わって、ここが岩手県側からのメインルートと分かる。

ミヤマハンショウズルやベニサラサドウダンを見ながら登って行くと第二展望台に出る。
ここで長めの休憩をとる。

傍らにベニバナイチヤクソウが咲いていた。
隣の白いイチヤクソウは調べてみたらカラフトイチヤクソウという種類であった。
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大焼砂の分岐を左折。
ここを直進して横岳を目指せばコマクサの大群落が見られるが、この日は馬場の小路に咲くチングルマが目的なので立ち寄らなかった。
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しかし道の脇にコマクサが咲いていたので満足満足。
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灌木帯に入るとムシトリスミレが咲いていた。
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傾り泉水付近は残雪が残りチングルマは芽吹いてもいない状態。

少し下ると駒池に着く。
この谷にガスがかかると神様が乗った馬が駆け抜ける蹄の音がすると言う伝説があり、この付近は馬場の小路と呼ばれている。
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最近は馬場の小路の事をムーミン谷と呼んでいるようであるが、私的にはあまり好きにはなれない名称である。

女岳の麓付近がチングルマが見ごろの場所であった。
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荒々しい火口壁を見せる男岳を背景に、秋田駒ヶ岳を代表する絵になる風景だと思う。
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写真を撮っていると拙ブログのファンの男性からお声掛けいただく。
ヒゲゴジラさんのハンドルネームでブログを開設されている方であった。

横岳の岩塔も青空の下に魅力的なスカイラインを描いている。
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こんな風景を眺めながら少し休憩を取った。

この谷から男岳と横岳の鞍部に登る急登が厳しい。
浮石が多く落石には注意が必要。上部で落石を発生させた登山者もいた。

しかし急登の途中でシラネアオイが沢山咲いていて目を楽しませてくれた。
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鞍部まで登りきると沢山の登山者が休憩していた。
北側には秋田駒ヶ岳の最高峰:男女岳が聳えている。
物凄い数の人が登っているのでこの日は割愛して登らず男岳に向かった。
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登りの途中から馬場の小路を見下ろす
右手の山が女岳。左手の山は小岳である。
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稜線の北側にはコバイケイソウの群生地があった。
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振り返るとヤセ尾根の横岳と阿弥陀池が見えている。
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そして男岳の山頂に到着。
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田沢湖を眼下に眺めながら軽く昼食をとった。
デザートはマスさんお手製の和菓子『鮎』である。翌日の7月1日は鮎の解禁日なのでタイムリーなお菓子であった。
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岩手県側は一面の雲海である。
秋田県側は湧き上がる雲の合間に八幡平、焼山、大白森、森吉山が見えていた。
太平山地には雲がかかっている。

岩手山手前の雲がなかなか取れないので少し粘ってまっていたが、ここまでの撮影が限界だった。
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大人数の登山者が山頂に登ってきたところで下山の途につく。
下り始めはかなりな急坂。
中生保内地区の千葉金十郎さんが開削された道なので、金十郎長根と呼ばれる開放的な雰囲気の道が始まる。
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ここの下りは秋田駒ヶ岳の中でも隠れた花のスポットである。
特にミヤマダイコンソウの大群落は凄いの一語。
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登山道の脇でヒナウスユキソウが見られるもの嬉しい。
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エゾツツジは咲きはじめ。あと1週間後には赤紫に染まる風景が見られるかもしれない。
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清楚で可愛らしいオノエランは好きな花の一つ。
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砂礫地に咲くタカネスミレは終盤。
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花々の競演に歩が進まず、かなりな時間をかけて男岳の急斜面を下った。
傾斜が緩くなった付近で左手を見ると女岳の荒涼とした溶岩流が眺められる。
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写真ばかり撮っていてなかなか下ってこない3人を待ちくたびれて、マスさんが五百羅漢に登っていた。
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西側を見ると荷葉岳の奥に森吉山がくっきり見えていた。
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水沢温泉分岐の手前から男岳を振り返る。
なかなか男性的な山容をしている。
本来の秋田駒ヶ岳の山名の由来は、男岳と女岳の南斜面にできる馬が寝そべったような雪形からきている。
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やがて南側に和賀岳も見えてきた。
眼下の田沢湖を眺めなからの尾根道の歩きは開放的な気分にさせてくれる。
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男岳から2時間もかからずに車まで戻った。
帰路は雫石町の髭で冷麺を食べて大満足の一日であった。


GPS軌跡です。(クリックで拡大。)

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動画です。




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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
早速のSONEさんならではのブログアップを楽しく拝見させていただきました。いつもSONEさんの山行録には脱帽しています。今回も素晴らしい山行録ありがとうございます。今年の5月に3回、鳥海山の大平から文殊岳、そこから千畳ヶ原まで滑りました。素晴らしい滑りを楽しむことができました。昨年のSONEさんのブログを参考にしてコース取りしました。ありがとうございます。いつかまたどこかでお会いすることになるかと思いますが、その時はもっとゆっくりとお話ししたいと思います。
能代のY
2013/07/03 20:59
能代のYさん今晩は。
御坪分岐にてお声掛けいただきありがとうございました。
最近は動画の編集のあとにブログをアップしていますので、アップのタイミングが遅れてしまいます。
あまりくどく書き過ぎだ、ということも言われますが性分なのでどうしようもありませんね(笑)
鳥海の文珠岳から千畳ヶ原の滑りは最高ですね。今年は行く機会がなく残念でした。
また何処かの山でお会いしたときはよろしくお願いいたします。
SONE
2013/07/03 22:30
お世話様でした。
お蔭様で花イッパイの秋田駒を満喫できました。
あれだけ見ても、まだ歩いていないところがある訳ですから、ホントに大変な花の山ですね。
次回歩く時が楽しみです。
ご案内、長距離運転ありがとうございました
morino
2013/07/03 22:53
morinoさんお疲れ様でした。
ニッコウキスゲの咲く時期に笹森山を周回しても楽しめる山ですよ。
アップダウンを気にしなければ、いろいろな組み合わせのルートが出来る山だと思います。
乳頭山への縦走もお勧めです。開放的な稜線歩きが楽しめますよ。
SONE
2013/07/03 23:14
秋田駒ヶ岳へいらしたんですね!
どのコースを回っても秋駒は楽しめますよね。
個人的には笹森山からの周回コースが好きです。
紅葉時期には素晴らしい絶景が広がります。
又、笹森山から湯森山を経て笊森山への
プチ縦走も良いですよね。
もちろん乳頭山への縦走は何度歩いても飽きる事のないコースです。
中生保内登山口は利用した事がありませんが
詳しいコース説明で大変参考になりました!
桜子
2013/07/04 09:13
桜子さん今晩は。
おひざ元の山に登ってきました
7月の笹森山のニッコウキスゲは見事ですよね。
焼森から8合目に下るより充実した山行が楽しめると私も思っております。
紅葉時期は登ったことがないのですが、灌木が多い山なので見事でしょうね。
乳頭山への縦走は何度歩いても楽しいルートです。
中生保内口は雨で掘れた林道になっていました。普通車では底を打ちそうな感じです。
でも秋田駒を感じさせない静かなコースですよ。
SONE
2013/07/04 18:53
東北のそれぞれの花の山がありますが、秋田駒は一味の趣がありますね。
金十郎長根の道がいいですねぇ〜。
マロ7
2013/07/05 07:00
マロ7さんおはようございます。
秋田駒に咲く花々は他の山域とは少し異なっている感じですね。
金十郎長根は静かでいいルートですよ。
SONE
2013/07/05 07:31
いや〜
綺麗ですね〜
こんなきれいな駒ヶ岳今まで見たことがありません。
それより凄いのはマスさんの和菓子
まさか素人ではないですよね〜
ビックリしました。
トシヒコ
2013/07/05 10:56
トシヒコさん今晩は。
花の時期にはなかなか晴れている時に行くのが難しい山ですよね。
マスさんは長い年月お菓子作りの教室に通っているんです。
お味はプロ並みですが、決してプロではないですよ。
SONE
2013/07/05 18:42
素晴らしい!!に尽きる山旅でしたぁ〜〜
初のコースで長十郎長根は最高でした。
トンネル抜けると・・驚く天気での始まりで、図鑑でしか見た事ない念願のオノエラン
にも出会え、写真に載らない花々がいっぱい、チングルマ畑には寝転がりたい気分でした。
鮎、鮎・・の声に豪勢に鮎の燻製でも持ってきたんだろうか?と思いましたよ(笑)
ご馳走さまでした<m(__)m>そして連れて行っていただきありがとうございました。
maronn
2013/07/07 23:43
maronnさん今晩は。
メインルートから外れるとゆっくり花が見れて最高ですね。
特に下りのお花畑は見事の一語に尽きると思います。
喜んでいただいて案内した甲斐がありました。
マスさんのスイーツを山で食べると本当の贅沢感を味わえますね。
またいいとこがありましたらお声掛けいたしますよ。
SONE
2013/07/07 23:53
は〜動画も写真も良かった〜です。こんな不自由な身になったので(笑)ますます見入ってしまいました。この時期から8月が見処の秋田駒なのですね。来年かな!計画に入れます(*≧∀≦*)
入院前日には励ましコメント頂き、ありごとうございました。お陰さまで無事退院、痛みに耐えてのリハビリ開始です。ガンガン動かす様にとのスパルタ指示です(泣)
ところでSONEさん、お盆休みにリハビリかねて山登り・・・企画するのですが
その際、岩手山と月山でしたら月山の方が・・・とリサーチしながら思っているのですが、いかがでしょうか?
とむかの
2013/07/08 14:02
数時間違いで同じ場所にいらしたなんて、
不思議な感じがします(^_^)
ナカシィ
2013/07/08 18:43
とむかのさん今晩は。
怪我が治るまでは忍の一語で養生してくださいね。
岩手山は怪我の様子から絶対無理でしょうし、月山は残雪と鍛冶月光の急坂で転んで腕を突いてしまう危険が高いですよ。自己責任の範囲ですが、私はあまりお勧めできません。
どうしても月山に登りたいなら庄内の8合目からなら危険性なく登れます。
キャンプ目的の登山なら八幡平、鳥海の御浜を選ぶと幸せになれるでしょうね。
お盆の山でしたらキャンプして八幡平か鳥海山の御浜あたりを選択すると間違いないと思いますよ。
SONE
2013/07/08 22:28
ナカシィさん今晩は。
随分早い時間に登られていましたね。
我々が馬場の小路にいた頃に大焼砂を下っていたのでしょうか。
ほとんどニアミスでしたね。
SONE
2013/07/08 22:30
SONEさん、myブログへのコメント含め山助言頂きありがとうございます〜(๑≧౪≦)
いつも感謝しております!!!
今回は藪こぎ、マムシ、蜂刺されと大変な山行だった様で。。。マスさんテンションdownは判るような気がします(苦笑)
とむかの
2013/07/11 20:31
とむかのさん今晩は。
あっ、この秋田駒ヶ岳もキャンプ&登山にはお勧めの山ですよ。
有名な山じゃないと整備度が悪くて登りが大変な場合が多いです。
マスさん初めて蜂に刺されたそうで驚いたみたいですよ。
SONE
2013/07/11 21:16

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2013.6.30 秋田駒ヶ岳:男岳(秋田・秋田駒ヶ岳) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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