東北の山遊び

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zoom RSS 2013.7.7 駒頭山:途中撤退(岩手・毒ヶ森山塊)

<<   作成日時 : 2013/07/09 22:53   >>

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天気予報では東北のほとんどの地域で曇りベース。
ガスって景色見えない山は面白くないので、朝の予報を見て比較的天候が良さそうな岩手県の山に行くことにした。
しかし東北道を北上するも、栗駒・焼石など奥羽山脈の山々は厚い雲がかかって見えない。
何処の山に登るか前沢PAで考えちゃいましたよ。

【 7/7 駒頭山(940m) 岩手・毒ヶ森山塊 】
出羽沢林道落石地点〜林道地すべり地点〜大ヘンジョウ沢林道分岐〜林道終点〜844m峰〜860mヤセ尾根地点(ここで撤退:往路を戻る)

遅い時間に自宅を出たので、太平洋側の山まで行く時間がない。
そこで東北道から離れていない山にターゲットを絞った。

そこで宮沢賢治の童話『なめとこ山の熊』の舞台となった山域にある駒頭山に行ってみようという結論に達した。

なめとこ山とは中山峠の北側に実在する山で標高は860m。
最近は登る人が増えたらしい。
しかし物語に舞台は駒頭山を含めた毒ヶ森山塊一帯で、その内容はタイトルとは裏腹に物悲しい猟師と熊の話である。
冒頭が『なめとこ山は一年のうち大ていの日はつめたい霧か雲かを吸ったり吐いたりしている。まわりもみんな青黒いなまこや海坊主のような山だ。』と始まっているが、ちょうど訪れた日は、こんな雲がかかった陰湿な感じの天気であった。


当初は鉛温泉スキー場から登ることも考えていたが、この方面からだと距離も時間も長い行程なので、楽して出羽沢林道方面からピストンすることにした。

豊沢ダム湖畔の道を走行している時、道路の脇に可愛らしい小熊を見つけた。
柴犬ほどの大きさで、急に現れた赤い車にびっくりしたようだ。
直ぐに母熊がいると思われる方向に逃げていって写真は撮れなかった。

ダム湖が過ぎた地点から左折して林道に入る。
しばらく走行すると光林寺跡。林道が二手に分かれるが、右に駒頭山の看板を見つけた。
ここから出羽沢林道を上流に向かうが、入口から800mの地点で落石により道幅が極端に狭くなっていた
車幅の広いSONE車では路肩ぎりぎりで危険と判断。
手前の1台ほど駐車できるスペースに車を止めて、ここから登山口まで約5kmの林道歩きとなった。
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単調な林道歩きだが道端にエゾアジサイが沢山咲いていて目を楽しませてくれる。
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しかし出羽沢橋の手前で道が地すべりで消滅していて、そこから先の林道は落石と植物の繁茂で荒れっぱなしになっていた。
地すべり箇所は右手の法面が大きく滑っていて、ここを重機で通行可能にするためには多大な工期が必要な感じである。

出羽沢橋で林道が二分する。
右は大ヘンジョウ沢林道。むむっ、この沢は下部に50m、40m、40mの大きな滝が連続するエキスパート向けの沢と記憶している。

登山口は左折するが、そっちの道に入った途端、藪と落石で大荒れの林道になってしまった。
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しかしウツボグサが沢山咲いている箇所があった。
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夜半まで降っていた雨で濡れた藪を漕ぎ、しかも足元にはゴロゴロ落石が転がっているため、遅々として行程が進まない。

東又沢右岸の尾根が見えてきた。
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林道の脇の藪の上に何者かが寝ていた跡を見つける。
話は前後するが、上部では熊の大きな糞も見つけた。
この山が熊のサンクチュアリであることは疑いようもない。

林道の藪は更に濃くなって、踏み跡を辿るような場所もでてくる。
少し渇いた広い場所を見つけてそこで休憩を取る。

マスさんお手製のオレンジのシフォンケーキが美味しい。
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ここの休憩中にマスさんが足を蜂に刺されてしまった。
幸い小さな蜂で痛みは後で無くなったようだが、この後、マスさんのモチベーションが一気に下がってしまって、登るピッチが極端に遅くなってしまった。

ガスが晴れてきて天候が良くなってきた兆候である。
松倉沢対岸の960m峰。東斜面に大きな岩場を持った山であった。
毒ヶ森はこの山の背後にあるが見えない。
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やがて正面に松倉山の姿がやっと見えてきた。
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歩き出しから2時間もかかって登山口に到着。
ここは林道終点で地形図の登山口とは位置が異なっている。
最初は登山道の存在が分からない状況であったが、藪の中に倒れている道標を見つけた。
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道標には駒頭山まで2.1kmと書かれていたので、これなら行けそうだと藪っぽい登山道に足を踏み入れた。
最初は杉の植林地の登り。
やがて顕著な尾根に乗り上げるとブナの原生林となる。
大きなアガリコのブナが特に印象に残った。
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やがて笹薮が濃くなり、踏み跡が定かでない場所も出てくる。
おそらく東北大震災以来、落石多々で一部崩落した林道に見切りをつけて、その後の登山道も一切草刈りが成されていない状況と見た。

最初は駒頭山、時間を見て展望の良い963m峰と目標を落としてきたが、展望が開けるヤセ尾根で密藪に遭遇して撤退を決めた。ここまで歩き出しから3時間が経過している。
ハイイヌガヤの密藪が酷く、このヤセ尾根を通過するだけでも40分はかかると判断できた。
行政はこの登山ルートを廃道扱いにしたのであろうか?
それなら林道入り口に何かしらの看板でもつけて欲しいと思った。
鉛温泉から登ったらあまり苦労することなく山頂に達した行動時間であった。

白沢を見下ろせるヤセ尾根からは、奥に駒頭山が特徴のない平頂を見せていた。
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戻るとなると早いもので、藪の下りはさほど苦労することなく下れた。
林道終点で遅い昼食をとった。
二人とも下半身はだら濡れ。藪を漕いだので一応ダニチェックも欠かせない。

帰路の林道で対岸の尾根にトトロを思わせる形の杉の木を見つけた。
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地すべりで決壊した林道の箇所を抜けると歩きやすくなる。
帰路、太いワラビを採取していると、手を伸ばそうとした先にあまり大きくないマムシがとぐろを巻いていた。
注意していたが、実際に見つけるとあまりいい気がしないものである。
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車に戻って、今度は鉛温泉から登ってみようよ、とマスさんに言うと、マスさんは一言『もうこの山は嫌だ!』
まあ当然かな(笑)

GPS軌跡です。(クリックで拡大)

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動画です。




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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
この山の名前は初めて聞きました。
私なら登山開始直後から引き返す荒れた登山道ですね。
私も、ワラビ採りのときは、動きが緩慢なマムシに注意して手を伸ばしています。
アガリコやトトロの木などの画像はなかなかいいですね。
みどぽん
2013/07/10 22:24
みどぽんさん今晩は。
人気がない山のようで、今回のルートには赤テープの類は全然なかったですよ。
土砂崩れ以降の道はとても林道とは言えない藪でした。
マムシは絶対いると確信してワラビを採っていましたが、いると嫌な感じがしますね。
最終到達地点までは藪以外に見るところと言ったら、アガリコやトトロの木程度でしたよ(苦笑)
SONE
2013/07/11 03:15
再訪したくない山の一つにになりましたか。
でも、紅葉の頃はいいかもネ。
バックミュージックが良かったです。(^o^)
マロ7
2013/07/11 09:53
マロ7さん今晩は。
秋にはキノコが採れそうですが、マスさんはもう来たくない山だと言っていましたよ(笑)
音楽は有名な曲のインスト版ですね。
SONE
2013/07/11 17:16
この山は、積雪期に鉛温泉からスノーシューで歩くと楽しそうですが。
NYAA
2013/07/11 21:33
NYAAさん今晩は。
なるほど、積雪期だったら藪も気になりませんね。和賀山塊の展望が良さそうです。
SONE
2013/07/11 22:14
出撃地点選びの難しい天気でしたね。
これだけ荒れていれば私ならすぐ撤退です。(^^;)
今週も難しそう。
morino
2013/07/11 22:25
morinoさん今晩は。
天気は目論見通りでしたが、ルートの選択に失敗しました。
山慣れていない人だと踏み跡を見失うほどの藪地帯もありましたよ。
今週末の天気、本当に困ったものです。
SONE
2013/07/11 22:45
マムシもったいなかったですね・・・
捕まえて食べたら10年長生きできたのに〜
でも、草の上にとぐろを巻いている姿初めて見ました。
参考になりました。
トシヒコ
2013/07/12 08:40
トシヒコさん今晩は。
マムシをさばいて食べたことないので毎回見ただけで通り過ぎますよ(笑)
以前マムシが木の枝の上にいるのも見たことがあります。
人を怖がらないのでワラビ採りには注意が必要ですね。
SONE
2013/07/12 17:11

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