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zoom RSS 2013.10.24 今熊山(山形・月山前衛)

<<   作成日時 : 2013/10/28 23:46   >>

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台風接近の間隙をぬって山形県最上地方の怪峰:今熊山を歩いてきた。
標高は600mに満たない低山であるが、奥深さを感じさせる点では山形有数の山である。

【 10/24 今熊山(573m) 山形・月山前衛 】
今神温泉跡地手前の駐車場〜御池〜高倉山分岐〜尾根〜鎖場〜下山路分岐〜今神神社〜今熊山〜今神神社=下山路分岐〜林道〜今神温泉跡地手前の駐車場

戸沢村南部の月山前衛に当たる高倉山一帯は、今神山自然環境保護区域に指定され、鳥獣のサンクチュアリになっている。
今熊山は原始の気に溢れた怪峰で、原始のままの自然景観は広がるこの山は私のお気に入りになっている。

以前は山の麓に今神温泉という信仰の温泉があった。
この温泉は難病に悩む方々が、泉温の低い浴槽の中で、正面に祀られた今熊三所大権現に長時間瞑目合掌しながら病気の快癒を祈願した、全国的に珍しい温泉であったと聞く。
私が最初にこの山を訪れた時にはまだ温泉は営業中であったが、その後は取り壊されて現在は平地になっている。
温泉の入口にあるフェンスは鍵がかけられ、その脇は有刺鉄線が張られて、現在は敷地内に出入りする事もできない。


長い林道走行の末にようやく岩場が露出して急峻な山容の今熊山が見えてくる。
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写真を撮った場所の少し先で駐車場に着く。そこには一台の車が駐車していた。
自分をさて置いて、台風接近の折に登りにくる人がいることに驚く。

どんより曇った空模様であるが、少しの間は雨が降らない感じななので躊躇せずに入山した。
山に入った途端にブナの原生林が広がる。
幸先よくナメコを見つけた。
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急な斜面を登りきると小さな尾根を越す。
その先の斜面に土砂崩れ箇所があり、左手に新たな巻き道が作られていた。
途中で土砂崩れ箇所に足場が切られているが、雨の時は危ないので通過しないほうが良いであろう。

下ると平な地形の中に蒼古のブナの森が続く。
ブナの黄葉を期待していたが、標高300m台では後1週間程度早かったようだ。
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北側には今熊山南面の岩壁が垣間見えている。
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やがて短時間で標高390mの御池に着く。
池の周囲は630m、水深は5mで現在でも竜神伝説が息づく伝説の山上湖である。
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以前初夏に訪れた時にはルリイトトンボが湖面に群舞している様が印象的であったが、今は色好き始めた木々が湖畔に投影し、ひっそりと静まり返って幽玄な雰囲気を醸し出していた。
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御池の南岸まで歩くと紅葉した灌木が岩壁を彩る今熊山が姿を現す。
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左に分岐する高倉山の道を見送り直進すると急な斜面の登りになる。
その急登も長く続かずに尾根に乗り上げると三叉路になる。
左が浄ノ滝への道。今熊山へは右折して尾根なりに登る。

途中で振り返ると高倉山北西尾根の急峻な岩壁が目の前に見えていた。
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やがて尾根は脆い岩壁に遮られるが、道は手前の分岐から左折して鎖場を下っていく。
分岐から鎖場を見下ろす。黄葉が美しい。
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その後に尾根の北側に回り込んで斜高して登るが、ここは鎖場の連続で慎重に歩きたい。
以前より鎖が完備して危険度は格段に緩和された。

鎖場の途中から今熊山北面の紅葉を見る。この日一番色づいていた場所だった。
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頂稜に飛び出した頃から雨がぱらついてきた。
強い東風も襲ってきて山頂でゆっくり昼食をとるのは出来そうにもない。

モミジが赤く色づいて、黄色い後方の峰々とのコントラストが素晴らしい。
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ヒメコマツの並ぶ痩せた尾根を進む。
眼下には御池と背後に志賀山が見えている。
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下山路を左に分けて直進すると今神神社の前に出た。
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今熊山のピークはこの神社の直ぐ裏手にある。
藪っぽい踏み跡を辿ると、紅葉した低木に囲まれた山頂。
東面は足元からスパッと切れ落ちていて、今神温泉跡地が眼下に見える。

南西側には高倉山の壮絶な岩肌を抱いた山容が印象的だ。
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高倉山の岩場の中ほどに落差の大きな滝が望める
この滝は過去の今熊山三山信仰の奥の院として崇拝されていた滝だったらしい。
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山頂から御池はほとんど真下といった感じで見下ろせる。
ブナの樹海に開いた瞳のように感じた。
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下山路の分岐に戻り。北面の急な斜面を一気に下る。
以前は滑り易い坂を木につかまりながら難儀して降りた道だが、新規にロープが張り巡らされ、安全に下れる道に整備されていた。

下山途中でキノコを探したが、腐ったナラタケしかなく、今回はキノコに関しては完全に当てが外れた。
小雨が降る中、車に戻ると駐車していた車はもうなかった。

帰路に林道入り口付近にある長倉の大杉に立ち寄った。
その巨木の姿を見てびっくり!
それは樹齢1200年、高さ約40m、幹の太さ約12mの巨木で、今熊野神社の神木として育ち、今は伝説と化した月山登拝路角川口の入口で長い歴史を見つめてきた老木であった。
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もう少しゆっくり過ごしたい山であったが、天気予報より早く雨が降り出したので、急ぎ足で下山してしまった。
次は高倉山もプラスして楽しみたい山である。


動画です。




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コメント(14件)

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 自然は素敵だ。一瞬の輝き。見えることにありがとう。
マリオ
2013/10/29 10:21
マリオさんコメントありがとうございます。
紅葉時期は一年の中のほんの一瞬ですよね。
SONE
2013/10/29 19:28
ここは温泉が賑やかだった頃に行きたかった。
数年前に行ったかたはヤブが酷くて途中引き返したようでした。
いつかは行きたい山なのでねらいますよ。(^o^)
マロ7
2013/10/29 20:03
マロ7さん今晩は。
今神温泉は日帰りや1泊のお客さんは入浴できなかったそうですよ。湯治専門でした。
以前は特に下山路が踏み跡程度で分かりにくかったですが、今は整備されました。
高倉山とセットにすると登った気がします。
SONE
2013/10/29 22:48
SONEさん こんにちは。
今熊山は、以前友人が『不思議な魅力の山。』と表現していました。
映像を拝見して、なんとなくわかったような気がします。そして、気になる山の
ひとつになりました。
2005年版のガイドブックには、道が不鮮明とありましたが、今は登山道が整備されたようなので、
機会があったら行ってみようと思います。
momo
2013/10/30 13:42
momoさん今晩は。
低山ですが、とても奥深い感じがする不思議な山なんですよ。
この山と浄ノ滝をセットにすると充実した山歩きになると思います。
登山道は格段に整備が行き届いていました。
なかなか行きにくい山域ですが、写真映えする山ですよ。
SONE
2013/10/30 17:55
山肌に紅葉が這い上がっているようで
迫力がありますね!
ナカシィ
2013/10/30 19:09
ナカシィさん今晩は。
この山域は山形では珍しくスラブの発達した山肌が目立ちますね。
西会津方面の山にとても似ています。
SONE
2013/10/30 19:57
3年ぶりの今熊山ですね。
歩きやすくなったのであれば行ってみたいものです。
ナメコ旨そう!
morino
2013/10/31 12:50
morinoさん今晩は。
3年前のこの山で初めて動画を撮影したのでした。
今見るとチャチな動画でしたね。
道は格段に整備されていましたよ。短時間で登れるので晩秋でもOKです。
SONE
2013/10/31 17:29
 本当に残念でした。
車分かっていればな〜
 私も自宅から2時間かけて行ったんですが、目的は御池からの風景が見たくて行ったんでしたが
思いがけない所も見ることが出来て良かったです。
トシヒコ
2013/11/04 21:22
トシヒコさん今晩は。
前の車だとトシヒコさんだと分るのですが、色が違っていたので全然分かりませんでした。
浄ノ滝は今の時期は紅葉で最高だったでしょうね。
今回は雨と時間がなくて行けませんでした。
SONE
2013/11/04 22:53
あー、このスラブそそるなあ。もう少し紅葉が進んで、あるいは、落葉してくると、もっと迫力出るんでしょうね。行きたい候補に挙げておきます。
NYAA
2013/11/18 23:13
NYAAさん今晩は。
この山域は砂岩質の岩場でクライミングには向いていないようです。
頂稜への巻き道じゃなく、リッジ沿いに登れるか試してみたことがありますが、ボロボロの岩で取り付ける状態ではありませんでしたよ。
NYAAさんにお勧めは山形北部の加無山です。男加無山の西壁にはクライミングルートが存在すると聞いたことがあります。
SONE
2013/11/18 23:43

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2013.10.24 今熊山(山形・月山前衛) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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