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zoom RSS 2013.10.18 升沢遊歩道(宮城・船形連峰)

<<   作成日時 : 2013/10/22 18:53   >>

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この日は午後3時間まで帰宅すれば良かったので、以前から気になっていた割山大滝の上流部と、大倉山の麓にある氾濫原に消えた沢水が湧きだす地点の探索に行ってきた。

【 10/18 升沢遊歩道  宮城・船形連峰 】
旗坂キャンプ場駐車場〜升沢遊歩道入口〜すりばち沼〜割山大滝〜大滝落ち口〜種沢林道〜林道南側の沼〜涸れた沢筋を巻きながら下降〜湧水点〜内水面漁業試験場取水場〜旗坂キャンプ場駐車場

以前から氾濫原の末端で地面に吸い込まれている大倉沢の水の行方が気になっていた。
一説では割山大滝の上部にその湧水点があると噂されていたが、山仲間のマロ7さんの探索ではどうも違っていたようである。
いろいろ調べてみると旗坂キャンプ場駐車場から荒川の橋を渡り、直ぐに右折して林道を歩き、左手から砂防堰堤より流れ落ちてくる沢が、氾濫原で消えた水の行方であるらしい、と言うのが分かった。


本来は沢の出合から忠実に遡行すれば楽であるが、割山大滝の上流も見たかったので、今回は変則的な藪漕ぎ周回になった。

天気が良いので旗坂キャンプ場駐車場には船形登山目的と思われる沢山の車が駐車していた。
キノコ狩り目的の方も多かったようである。

かく言う私もキノコのありつければと、ハケゴを腰につけてキノコが採れた時の準備万端で出発する。
升沢遊歩道に入って、適当に左右の森の中に突入し、キノコを探しながら割山大滝を目指す。

幸先よくブナハリタケがビニール袋で半分ほど採れた。
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深いブナの森を下る。
まだ紅葉には早いが、森の中はひんやりと涼しい風が吹いていた。
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しかし今年のツキヨタケの多さには目を見張った。
通常、10月下旬に入るとほとんど腐っているキノコであるが、夏の暑さが影響したのか、どの倒木や立ち枯れにもびっしり生えていた。
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それに引き換えナラタケはほとんど痛んだ状態で、採取には向かなかった。

やがて升沢遊歩道の見どころの一つ、すりばち沼に着く。
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大滝までの行程でキノコ狩りの方2組と出会った。
皆さん余り収穫がないようで、ツキヨタケばかりだと嘆いていた。

こちらはヌメリスギタケモドキを少しゲット。
ナメコと同じような味と食感のキノコであるが、食べたときに酒を飲むと悪酔いするキノコと言われている。
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そして割山大滝に到着。
先ず石ゴロの斜面を登って滝に近づく。
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左手の急斜面から小さく巻いて滝の落ち口に出ようとトラバースしていて尾根を越えようとしたところ、突然目の前に大きなカモシカが出現してお互いに驚いた。
ほとんど2m以内の距離だったため、カモシカは物凄い勢いで逃げていった。
熊でなくて良かった良かった。

大滝の落ち口から下を見る。結構高度感がある滝だった。
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そこから少しの間はブナの二次林の中を流れる沢に沿って歩く。
立ち枯れにブナシメジが生えていた。
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大滝の水量からは想像もできない細い流れの沢を上流に向かうが、若い杉の植林地に入ると藪やボサが濃くなって歩くのが大変になる。
地形図とGPSを見ると、この小沢はどうも桑沼が水源になっているようだ。

北泉ヶ岳から大倉山に至る稜線の東側は大規模な滑落崖と言われている。
その堆積物が谷を埋めて出来たのが鈴沼、桑沼、ハナス沼の3湖と、周囲のくぼ地で、桑沼3湖は地下で伏流水でつながっているらしい。
一番下のハナス沼の流水口は存在しないので、地下水脈となって割山大滝に注いていると言うのが正しいと感じた。

今回は湧水口の探索は止めにして、薄い藪を漕いで種沢林道に出る。

林道を旗坂キャンプ場方面に歩いて行く。
地図とGPSを見ながら、氾濫原から荒川に至る涸れた沢を特定できた。

林道の南側には大倉山の柱状節理の材木岩が垣間見えるが、くぼ地になっている場所から微かに水音が聴こえてきたので、藪を漕いでくぼ地に下がっていった。

ここで驚く光景を目にする。
透き通った水面を見せる小さな沼がそこにあって、その沼に大きなイワナが3匹も泳いでいたのである。
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氾濫原の上流にはイワナは存在する。荒川も然り。
すると一見閉ざされた空間に見えるこの小さな沼は、氾濫原と荒川を結ぶ地下水脈が一旦地上に現れる場所であると断言できた。

林道まで戻り、北西側に涸れた沢状のところを下っていく。
しかし石ゴロで、しかも藪がかかって歩き難いため、いったん左岸の尾根に登りその尾根筋を下る。
尾根の右手にもくぼ地が存在するのでルートファインディングが難しい局面である。

やがて下の方で沢音が聞こえてきた。
そこが湧水点に違いないと、若い杉の植林地に入り、藪漕ぎしながら沢に下る。

下りきったところは僅かに水が流れるゴーロ帯であった。
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そしてその少し下流の右岸の岩が積み重なったところから、幾筋もの大量の湧き水が流れ出していた
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普通、沢登りで見られる伏流帯はゴーロの下から微かな水音が聴こえる場合が多い。
しかしこの場所は右岸の斜面から唐突に湧き出していて、複雑な地下水脈を通ってこの場所に湧き出していると考えられる。
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この大岩の下からの湧水が一番大量だった。
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下流から湧水点を見ると思うと沢通しに行けないので、いったん左岸を登って、足場の悪い草付き斜面を下って下流にでた。
出合からここまで遡行しようと思うと登山靴や長靴では難しい。
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帰路は一旦左岸の尾根に登って、最後は木に掴まりながら急斜面を下って荒川の林道に降り立った。
取水場から湧き水の沢を眺めると、出合の少し上は滝場になって爽快な風景が広がっていた。
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次に来ることがあれば、湧水点から藪を漕いで涸れ沢を辿り、林道を越えて氾濫原まで探索してみたいと思う。
材木岩の麓には小規模な風穴もあるらしいので興味は尽きない。

(注)升沢遊歩道以外は藪漕ぎの世界になりますので、藪漕ぎに慣れた人以外は安易な入山は事故の元です。
また熊が多く生息しているエリアですので、その対策も必要になります。
私自身、このエリアでキノコ狩りをやっているとき、2回も熊と遭遇した経験があります。
従って今回はGPSの軌跡はアップしません。

動画です。(氾濫原に消えた水が湧きだす地点のみの動画です。)



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
この山域は味がありますねぇ。
この前、南丸松保沢を下ったときに合流地点を見に行くのを忘れてしまいました。
キノコも採れたし、謎が解明でき万々歳ですね。(^_^)
マロ7
2013/10/23 17:34
マロ7さん今晩は。
あっちこっちに湧水口があったり、風穴も存在して変化に富んだ山域ですよね。
キャンプ場から近いので是非見に行ってくださいね。
見る価値ありでしたよ。
SONE
2013/10/23 19:49

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