東北の山遊び

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zoom RSS 2014.3.15 古賀志山(栃木・宇都宮市)

<<   作成日時 : 2014/03/18 19:16   >>

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マイミクのNYAAさんの案内で宇都宮市西部にある古賀志山に登ってきた。
関東地方有数のロッククライミングのゲレンデになっている古賀志山は、一筋縄ではいかないハードな岩山の一面を見せてくれた。

【 3/15 古賀志山(583m) 栃木・宇都宮市 】
釣堀→細野ダム→中尾根東端(中尾根1番岩)→カモシカ岩→軍艦岩→496m峰→熊尾根→コマラ岩→獅子落し→マラ岩→不動の滝→カニのヨコバイ→カニのタテバイ→三本松→カミソリ岩→御岳→古賀志山→東稜見晴→東稜展望台→釣堀

東北道を走行していると、宇都宮市の西側にゴジラの背中を思わせるゴツゴツした岩山が見えてくる。
それが古賀志山である。

以前、鹿沼市の岩山に登った折、北側に岩場を見せて屹立する古賀志山の姿を見て登りたいと思っていた。
しかしこの山域に精通していない私にとっては、四通八達する登山道の何処を歩いてよいやら見当がつかない。
ガイドブックに掲載されているコースを歩くのみで、遠路はるばる訪れる意義を感じていなかった。

今回、古賀志山に精通してえいるNYAAさんのお誘いに二言もなく飛びついた訳である。
でも事前に登るルートを教えていただいたが、主だった岩場や難所が何処に位置するかさっぱり分からず、それは現地を歩いてみて実感しようと考えていた。

宇都宮市森林公園の駐車場でNYAAさんと待ち合わせる。
その後車を釣堀のところまで移動し登山準備をした。

先ずは北コースの道標に導かれて細野ダム方面に歩いていく。
目指す中尾根の取り付きは踏み跡程度の道しかなく、知らなければ通り過ぎてしまうところであった。

細野ダムから中尾根の岩場を見上げる。
登山コースとしては尋常じゃないところが良く分かる。
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中尾根の一番岩
取り付きの2段に岩が重なった部分がスタンスが滑って登りにくかった。
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フェース状の二番岩は右手から巻き気味に登る。
岩場の上に出るところが高度感抜群。

かもしか岩の上は展望が開けて古賀志山が一望できた。
ここでNYAAさんによる読図の練習をする。
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三番岩の登りは難しくない。
急登の連続なのでグイグイと高度が上がっていくのを感じる。

尾根の傾斜が緩くなったところに突然先が突き出た岩が現れた。
この岩は軍艦岩と呼ばれている。
ここで岩登りの練習をした。
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軍艦岩から北側の高原山を眺める。
南には遠望が利くときには富士山も見えるらしいが、気温の上昇で春霞がかかり見ることはできなかった。
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東には筑波山が霞む。
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小さな岩場を幾つか越えて富士見峠と北側の559m峰を結ぶ稜線に出た。
ここで休憩。
NYAAさんが持参した自家製の干し芋は絶品だった。

そしてマスさんお手製の羊羹『春告げ鳥』は抹茶で甘味が抑えられてとても美味しかった。
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西側に尖った三角形の皇海山が見えている。
思わず登りたくなってくる山容だ。
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富士見峠方面に南下していくと伐採地に出る。
ここから赤土の斜面を熊尾根に向かって下っていく。
皆伐されているので展望はすこぶる良く、男体山、大真名子山、女峰山が一望できた。
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熊尾根の象徴とも言える団子岩
マスさんが上で手を振っているところから大きさが分かる。
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559m峰から西側に派生した西尾根
壮絶な岩場は弁天岩と呼ばれているらしい。
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熊尾根の展望地で少し休む。
パノラマ的に広がる風景の中で、男体山が一番目立っていた。
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岩場混じりの急坂を下り、尾根末端の岩場の下に着くと、富士見峠に登る登山道と合流した。
この付近からコマラ岩がある尾根に登り返すのであるが、踏み跡程度の道しかなく、NYAAさんの指摘がなければ見逃してしまう道であった。

小沢を渡ってヒノキの植林地をひたすら登る。
ほぼ垂直の浮石のある岩場を木の根っこに掴まって登ると、ようやくコマラ岩の基部に出た。

南には御岳の山頂からコマラ岩に登る我々を見ているギャラリーの声が聞こえてくる。

コマラ岩は別名ローソク岩とも言われ、鎖やロープの一切ない垂直に近い岩場である。
ここは安全性を考えてNYAAさんが先にフリーで登り、後続はアンザイレンして攀じ登った。
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コマラ岩から少し登ったところの広場で昼食とする。
マスさんお手製の胡麻風味の和菓子『むくろじ』をご馳走になる。
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そこから少し登ると御岳と古賀志山の鞍部に乗り上げる。
ここから今度は獅子落しに向かって下降する。

獅子落しは展望の良い岩稜になっていた。(maronnさん撮影)
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踏み跡が交錯する不確かな道を選んで岩場の基部をトラバースしていく。
途中でヒカリゴケがある洞穴を教えてもらった。


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衝立状のフェースが続くマラ岩のクライミングゲレンデには数組のクライマーが休んでいた。
一番南側の岩塔がマラ岩である。
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マラ岩から急坂を下ると滝コースに合流した。
北側には大きな岩壁が続いていて、多くのクライマーが登攀用具を広げて休憩している。
この一帯を不動の滝と呼び、コップ状になった岩場の奥に落差18mの雄滝がかかり、滝神社が祀られていた。
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雄滝左手のオーバーハングした岩場を、高齢の女性が澱みなくスルスルと攀じていったのには驚いた。

不動の滝のゲレンデを西進して取り付きの分かりにくいカニのヨコバイを斜高していく。
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この登りの途中から私の右足大腿部が痙攣気味になってきた。
仕事で古傷の左膝を痛めてしまったので、それまで左足を庇って右足でカバーしていたが、その無理がたたったらしい。しかし痙攣しても歩けなくなることはないので、適当に手を抜きながら登っていく。

今回一番嫌らしかったのがこのワイヤー梯子がかかった場所であった。
ワイヤーが途中で数か所切断していて、足場を探すのにかえって梯子が邪魔なのだ。(maronnさん撮影)
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少し登ったテラスで休憩。
数年前に登った岩山の姿が同定できた。
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カニのタテバイは先ほどのワイヤー梯子の場所と思っていたが、帰宅後にネットで調べると、三本松のピーク直下の脆い岩場のことを言うらしい。
ロープと鎖がかかったこの岩場は浮石が多いので慎重に登る。(NYAAさん撮影)
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地形図上の546m峰は三本松と呼ばれる。
周囲に枯れ木が立ち並ぶが、以前あった山火事によるものらしい。

このピークは展望抜群で西には赤岩山が稜線続きで見えている。
そして東には多気山の背後に宇都宮市街地が一望できた。
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主稜線に出ても安心はできない。
御岳に向かう途中でチムニー下りのあるカミソリ岩がでてくる。
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御嶽神社の祀られた御岳山頂
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御岳から午前中に攀じ登ったコマラ岩を見下ろす。
なるほど、ここまでばっちり見えるならギャラリーが声援を送ってくるはずである。
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そして午後4時近くに待望の古賀志山山頂に着く。
トラック協会の無線用アンテナが設置されて、ごく一部の展望しかない山頂の雰囲気はイマイチ。
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山頂からは東稜を下る
下りと言っても中間部まで岩場が連続して気が抜けない。(maronnさん撮影)
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岩場が終わって、尾根が緩やかになったところで道標のない道を左折する。
直進すると森林公園の車道にでてしまうので、何処までも山道歩きにこだわる。

植林地から自然林に変わった付近に反省岩と呼ばれる展望台がある。
そこからは午前中に登った中尾根が一望できた。
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最後はヒノキ林を下って釣掘のところに降り立った。
長い一日だったが、古賀志山のゴールデンコースともいうべき魅惑のコースを変則周回できて大満足の一日であった。GPSで確認すると8km、累積標高差1160mも歩いていた。

しかし古賀志山は何処に続くのか皆目見当がつかない踏み跡が交錯し、しかも危険な岩場が随所にあるので、この山に熟達した方が同行しない場合には、宇都宮市で管理された一般コースを歩くことが肝要であろう。

NYAAさんとは初めて山をご一緒したが、非常に打ち解けて終始楽しく会話が弾んだ。
この場をお借りしてご案内ありがとうございました。

GPS軌跡です。(読図ができても、この通り歩くのはかなり至難の業だと思います。)

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動画です。





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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
初めから終わりまで気の抜けないお山でした。
常に後ろにいるNYAAさんが、巻き道に向かうと「違うにゃ〜」と声がかかり岩を登るのでした。
コマラは足が震えましたぁ〜(登り切った時はほっとしたにゃ〜)
ボリュームのある春告げに力も頂き、無事下山できました。
長距離運転本当にありがとうございました。
翌日はロボットでした。(前後のストレッチもう必要なお年頃です)
maronn
2014/03/18 22:41
maronnさん今晩は。
スケールは小さいですが、部分的には妙義より難しい箇所もありましたね。
巻き道を許してくれないNYAAさんのスパルタ教育は厳しいですね(笑)
結局、コマラ岩はロープに全くテンションかけずに登ってしまいましたが、あの高度感は怖いですね。
今回のマスさんの羊羹は絶品でしたね。
あれだけハードに動いたら筋肉痛になりますよ。
私も何度か痙攣した右足の大腿部内側が少し筋肉痛になっていました。
SONE
2014/03/18 23:13
「直登するんだにゃー(プチ)なぜ、まくのかにゃー(プチプチ)」にゃー隊長は、超スパルタマジギレキャラなので、気をつけてください(笑)

maronnさん、マスさんは、予想していたより、中尾根東端もスムースに登れたし、何より、最後までペースが落ちなかったのは、驚異的だと思います。(標準タイム8割程度(推測))私自身、筋肉痛は残らなかったものの、8時間の行動時間で、太ももがプルプルきたのは不覚です。2月にまったく歩けなかったので、結局、なまっていたようです。

繰り返しになりますが、表妙義や剱、穂高のような一般登山道みたいに誰でも歩けるように整備されてはいませんので、そこは強調しておきます。

ただ、SONEさんのようにヤブ山を読図で歩ける方なら、このぐらいなら歩けると思います。でも、私自身、やっぱりネットの情報を集めてみても、分かりづらかったところがありましたね。(GPSを手に入れたのは、最近だったし。)

ちなみに、「古賀志に来ると毎回、降りてくるルートが違う。」という人は多いですね(笑)

NYAA
2014/03/19 06:45
NYAAさん、素晴らしい山にご案内いただきありがとうございました。
超スパルタマジギレキャラの後に『にゃぁ〜』を付けられると全然怖くないですね(笑)
maronnさんとマスさんは長時間歩行にも慣れていますので、かなりハードな山にも連れて行けますよ。
低山なので体力的に楽かなと侮っておりましたが、仕事で少し痛めた左ひざを庇って右足が筋肉疲労になってしまいました。
この山は一般ルートのみ歩くなら問題ないですが、バリエーションルートを歩く場合には地図読みが完全にできないと危険ですね。
ただし個別の岩場が地図上の何処に位置するのかネットでも拾えなかったため、やはりご案内なしで今回のルートを歩くのは難しいと感じました。
SONE
2014/03/19 21:39
本当に初めからクライマー気分でした。
NYAAさんのキャラで最高に楽しかったですよ。
往復600はあったでしょうか、運転お疲れ様でした。
そう、私もほのかな筋肉痛、今度はmaronnさんの指導でストレッチですね。(^^)
マロ7
2014/03/19 22:07
マロ7さん今晩は。
登りはじめからあの岩場には面食らいましたね。
NYAAさん本当に独特のキャラで楽しかったですね。
往復で580kmでした。途中給油しないで往復できましたね。
マロ7さん筋肉痛より足裏が痛かったのではないでしょうか。
SONE
2014/03/19 22:49
凄まじいところですね。
妙義山以上では右腕を使えない私には到底無理。
みんながウラヤマスイー(^^;)
morino
2014/03/19 22:55
morinoさん今晩は。
妙義の場合は鎖に頼らないと登り下りができない岩場ばかりでしたが、この山はがっちりしたホールドとスタンスが豊富で登って楽しかったです。
ただし腕に体重をかける場所は多いので、今回は行かなくて正解でしたね。
SONE
2014/03/19 23:01
こんにちは。
こりゃ〜〜気が抜けない登山ですねぇ〜〜。
画面の一つ一つから自分がアタックしているようで迫力満点です。
こういう箇所が本格的登山の一つで醍醐味あるものでしょう。
それにしても凄い!!。
ドラッ!!  おいらもいっちょう登ってみようか。
と。
ノンキーハイカーズ
2014/03/20 09:11
ノンキーハイカーズさん今晩は。
岩場が何処までも連続する感じでしたので、本当に気が抜けませんでした。
写真では高度感や岩場の傾斜が分かりにくいですが、それでも迫力を感じていただけましたか。
宮城にはこんな山は無いのですが、この山と西上州の山はこんな岩山ばかりですね。
SONE
2014/03/20 19:06
今度の土曜日に行く予定なんですが凄い山ですね〜
簡単に返事しましたが、ブログ拝見していたらびびってしまいました。
保険、さらに高額の入って行かなければいけない気持ちになってきました。
しかし、皆さん凄い方ばかりですね〜
トシヒコ
2014/03/26 10:09
随分とマニアックなルートを登られたんですね。
動画で楽しませて頂きました。(^_^)v
みいら
2014/03/26 13:20
トシヒコさん今晩は。
土曜日に行かれますか。低山と侮れない山でしたよ。
ただし一般の縦走コースなら全然問題なく歩けると思います。
今回のコースはこの山に熟達した先達がいたので歩けたコースでした。
SONE
2014/03/26 17:10
みいらさん今晩は。
各々の岩場の名称と地図上の位置が頭の中でマッチしていなかったので、案内がないと迷ってしまいそうなコースでした。
動画の方が岩場の状況をよく把握できますね。
SONE
2014/03/26 17:11

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2014.3.15 古賀志山(栃木・宇都宮市) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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