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zoom RSS 2014.3.29 ヨウザ峰(山形・朝日連峰)

<<   作成日時 : 2014/04/02 19:29   >>

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以前、石見堂岳に登ったときにお会いした山形の岳人Gさんが言った『ヨウザ峰がお勧めですよ。』の一言がずっと心に残っていた。
大井沢川と大桧原川に挟まれた尾根の東の突端にあるこの山に、何時かは登って見たいと思いながら年月が経っていた。

【 3/29 ヨウザ峰(1038m) 山形 朝日連峰 】
二ツ掛橋〜大桧原橋〜桧原集落〜600m峰〜743m峰〜825m峰〜ヨウザ峰(往復)

朝日連峰の大井沢界隈の山は積雪期においていろいろな登路から登られているが、今回登った紫ナデ北東尾根は数えるほどしか登山記録がない尾根である。
地図上でも分かる通り、無数のアップダウンが多い故に、BCに適した尾根とは言い難く、敬遠されている感じが否めない。
今回は紫ナデ北東尾根末端の桧原地区から忠実に尾根筋を辿ってヨウザ峰に至るルートを往復してきた。

豪雪地帯の西川町大井沢地区は、車道の脇が全て除雪による雪の壁ができていて適当な駐車地点が見つからない。
仕方なく寒河江川にかかる二ツ掛橋の対岸の広い路肩に車を止める。

橋の上から雪解け水で水嵩が増した寒河江川と月山が見えている。
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南西側に寒河江川に流入する大桧原川と、その右岸尾根とも言える今回登る尾根が確認できた。
一番奥に見えるピークは825m峰だと思う。
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大桧原川の橋を渡り桧原地区に入る。
狭い道路に右折して作業場の脇を抜けたところでスノーシューを履く。
山スキーにするか迷ったが、雪質が湿ったザラメで、しかもアップダウンの急登が続くためにスノーシューの足回りに決めた。

車道っぽい平坦地を奥に進んでいくと砂防ダムに行く手を遮られた。
地図に載っている林道はどうも一段高いところにあるようだ。

少し戻って急な雪の斜面を強引に登り林道に出る。
510m峰の北側を進んで、杉の植林地の尾根を登るつもりである。

尾根の取り付きは雪が柔く、強く踏み込んで足場を作りながらの登りで苦労した。
第一の目標である600m峰に付いて少し休憩。
そこからは車を止めた二ツ掛橋や桧原の集落の一部が確認できる。
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寒河江川の対岸には特徴のない山々が連なっている。
一番奥に見える山が大頭森山だ。
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痩せた尾根の登りの途中で北側に石見堂岳が迫力ある姿で見えている。
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743m峰付近はブナ林で雰囲気が良いが、その次のピークから杉の植林地の中の登りとなり、急に里山的な景観になって幻滅してしまった。
825m峰まで登ると太いブナの木が立ち並び、再び朝日連峰の一隅にいる感を強くする。

825m峰までちょうど2時間かかった。
南側には霞んでいるが、大朝日岳と、手前右手に竜ヶ岳が見えている。
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そしてここで初めて目標のヨウザ峰が姿を現した。
山頂部に威圧感のある雪庇を従えている山がヨウザ峰である。
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これまで標高700mから825m峰までの区間は、雪が比較的締っていたので登りのピッチが速かった。
それ故にヨウザ峰まで楽勝と思っていたのだが、実際は一週間前に降った新雪が深く、スノーシューでも20〜30cmのラッセルを強いられて苦戦した。
特に一歩一歩雪を踏み固めながらの登りに時間を費やす。

ヨウザ峰までの行程は常に月山を右手に見ながら歩けた。
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山頂直下はブナ林の急登となる。
懸念した雪庇の突破は左手から急斜面を斜高して越えることができた。
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頂稜に乗り上げ、少しだけ右手に登って行くとヨウザ峰山頂に着く。
雪庇が張り出しているので余り端には寄れない。

想像していたよりも展望に優れた山頂で、南西側には尾根続きの1111m峰が見えている。
時間があればこのピークを越えて、障子ヶ岳が一望できる1196m峰まで行きたかったが、この日の湿り雪のラッセルではヨウザ峰までで体力と時間的に限界であった。
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昼食の前に写真を撮る。
1111m峰の右手奥に見える山は紫ナデであろう。
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ヨウザ峰は紫ナデから北東に派生する尾根の末端に位置する山なので、大桧原川源流域に屏風のように連なる山々の展望台となっている。
大桧原山(左)と高倉山が今まで見たことがないアングルで見えていた。
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大桧原川左岸尾根の馬場平の奥に見えるのは赤見堂岳である。
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雄大な景色をバックに記念写真
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山頂で風を避けておにぎりだけの昼食を摂った。

山頂直下の雪庇横の下りは斜度45度を越える斜降になるので、スノーシューを履いての下りは滑落の危険性が高い。非常に湿ったザラメなので足場が崩れやすく、強く踏み込むと大量のスラフが流れ落ちるのである。
従って滑落の危険を避けて、南側の小沢の源頭まで大きく巻き下り、沢からトラバースして登ってきたブナ林に戻った。

後は午後の陽を浴びて更に重くなった雪を踏んで降りる。
前方に葉山が霞んで見えていた。
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所々にある急斜面の下りは後ろ向きに足場を切りながら下る。
最後の急な杉林の斜面は右手の小沢に逃げた。

林道に出てみると朝方にはなかったデブリ跡が2か所もある。
上部の雪のブロックが雪崩れ落ちたものでる。

50mほど先の急斜面から大きな雪のブロックが雪崩れてきて桂の木に激突し、林道にバラバラになって落ちてきた。遠い場所だったので唖然として見ていたが、近くで遭遇したら驚いたであろう。
登りのときと違い、林道を忠実に下っていくと作業小屋があるところから県道に出られた。

先週登った人の多い筑波山とは対極にある、誰にも会わない静かな山歩きであった。

GPS軌跡です。

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動画です。




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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
初めて聞く名前の山ですが素晴らしいですね。
そのまま進めば紫ナデ、そして北へ向かって大桧原山、赤見堂岳…、エキスパートにだけ許される極上のルート。
この界隈は凄い山だらけですね。
morino
2014/04/02 22:39
morinoさん今晩は。
本当は皆さんをお誘いして登る予定の山でしたが、諸般の事情で単独で登ってしまいました。
紫ナデを往復する場合には夜明けとともに登りはじめないとたどり着けませんね。
南に見える竜ヶ岳にも登りたくなってきました。
SONE
2014/04/02 22:51
いいですねえ。どこまでも歩きたくなる、なだらかな尾根歩きは、スノーシューの醍醐味ですね(笑)
NYAA
2014/04/03 21:43
NYAAさん今晩は。
朝日連峰は取り付きが急ですが、少し登ると広い雪稜が続いて楽しいですよ。
アップダウンが多いのでスキーよりもスノーシュー向けの山でした。
SONE
2014/04/03 22:22
トップページの画像いいですね。
週末も本日の大雨に土日の悪天候で、山も展望が楽しめなさそうです。
降雨後の降雪の予報で、行くとしたら、慣れている山でないと危険な感じですね。
みどぽん
2014/04/04 21:02
みどぽんさん今晩は。
流石に今週末は天気が悪そうで雪山は難しいと思います。
雨の後の積雪なので雪崩の恐れと、雪質が最悪でしょうね。
私は太平洋側の花見の山になると思いますよ。
SONE
2014/04/04 22:24
こんばんは、
ヨウザ峰、私も2013年3月に石見堂山・赤見堂山に行った時に
気になっていたのですが、SONEさんの記録拝見させていただき、
ますます行きたくなって来ました。
ガンチャン
2014/04/08 18:41
ガンちゃんさん今晩は。
ebiyanさんのブログにリンクを張っているガンちゃんさんですよね。
ヨウザ峰はなかなかの景色が見られる山でお勧めです。
大クビトの手前まで行けば障子ヶ岳が見られると思います。
雪がもっとしまった時期がいいでしょうね。
SONE
2014/04/08 20:14
SONEさんこんにちは、
今日13日、ヨウザ峰〜ピーク1111mまで行って来ました。
1111mピークの先の1159ピークまで行きたかったのですが、
帰りの時間を考えて1111mピークで、お陰様で快晴の天気
に恵まれゆったりしながら、展望に浸るのは最高の気分でした。
ヨウザ峰の情報有難う御座いました。

ガンチャン
2014/04/13 17:30
ガンチャンさん今晩は。
今日は風も弱く快晴で最高の登山日和でしたね。
1111m峰まで行かれましたか。あそこまで登れば更に展望が開けるでしょうね。
私の記事が参考になって良かったです。
SONE
2014/04/13 22:14

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2014.3.29 ヨウザ峰(山形・朝日連峰) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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