東北の山遊び

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zoom RSS 2014.4.6 大高森と嵯峨渓(宮城・奥松島)

<<   作成日時 : 2014/04/09 23:54   >>

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脊梁山脈は荒れた天気なのでこの日は海辺のハイキングに行ってきた。
しかし7時間の行動時間と15kmも歩く、かなりハードなハイキングになってしまった。

【 4/6 大高森(105m) 宮城・奥松島 】
大高森里浜登山口〜大高森〜車道合流〜鮫ヶ浦漁港〜嵯峨見台入口〜潜ヶ浦聖観音菩薩社殿〜嵯峨見台〜室浜〜唐船番所跡〜源田浜〜乙女の浜〜萱野崎〜浜口浦岬〜むろの木〜大浜〜大高森里浜登山口

松島四大観の一つである大高森は、松島湾の東側に位置する宮戸島の最高峰である。
登山口から階段が整備された遊歩道を15分程度登ると、展望台がある山頂に着く。

山頂からの展望は壮観と称され、松島湾に浮かぶ浦戸諸島の島々の背後に松島丘陵、そして遠景に船形連峰や蔵王連峰、栗駒山まで一望でき、何度登っても感動してしまう。
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今回ご一緒したのはmorinoさんマロ7さん、maronnさん、うめさん、そしてマスさんの5名。
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大高森から東側の室浜方面に向かう山道に入る。
直ぐにキブシの花が出迎えてくれた。
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山道を歩いていると海辺にいることを忘れてしまう。
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少し歩くと車道に出た。
退屈な車道歩きと思っていたらカタクリやキクザキイチリンソウ、そしてショウジョウバカマの花が咲いていて嬉しくなる。
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室浜の北側の集落に着く。
海に近い場所は津波の被害を受けた模様で、荒地に沢山のスイセンの花だけが咲いていた。

潜ヶ浦漁港が見えたところから右手の道に入ると、素掘りで真っ暗なトンネルを抜ける。
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トンネルを抜けた先にはヤブツバキの並木のようになり、満開に咲くヤブツバキの花を眺めながら歩く楽しい行程であった。
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鮫ヶ浦漁港は入江の中にある静かな漁港である。
以前室浜に足繁く釣りに通っていたが、海が荒れたときによくこの岸壁で釣り糸を垂れたものである。
ほとんどリュウグウハゼしか釣れないポイントだったが・・・
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再び素掘りのトンネルを戻り、直ぐ先左手にある鳥居から山道に入る。
少し登ると鐘楼が現れる。
その右上に潜ヶ浦聖観音菩薩の社殿が建っていた。
オーバーハングした岩の中に巧みな造作で作られた社殿が面白かった。
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そこから気持ちの良い雑木林を登って行くと東屋のある嵯峨見台に着く。
嵯峨渓の展望台と言う意味で嵯峨見台な名前が付いたのであろうが、嵯峨渓よりも眼下に見える花魁島が一番目立っていた。遠景は石巻市方面。
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西側に目をやれば先ほど登った大高森が見えている。
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東屋で海を眺めながらマスさんお手製の『ポッシュドサブレと紅茶とオレンジのムース』をご馳走になる。
ポッシュドサブレはバターの味が濃厚のお菓子。
紅茶とオレンジのムースは一見チーズケーキに見えたが、酸味の利いた美味しいムースだった。
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室浜までの山道は随所にシュンランが咲いていて、思わず足を止めて見入ってしまった。
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室浜漁港は防波堤や港湾施設が整備されて、震災以前の賑やかな感じが戻っていた。
しかし海水浴場の傍にあった室浜集落は津波で壊滅的な被害にあい、現在はほとんど空地が広がっている寂しい空間になっている。

室浜の右手に伸びる岩場の連なった岬が嵯峨渓である。
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嵯峨渓遊歩道を南に歩いていくと石碑とベンチが置かれた唐船番所跡に着く。
唐船を見張っていた高台のこの場所は、嵯峨渓の断崖絶壁の様子がつぶさに見られる景勝地である。
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ここで潮騒の音を聴きながら昼食をとった。
所用があるマロ7さんとはここでお別れ。残りのメンバーで更に嵯峨渓の深部を目指す。

大浜から登ってきた遊歩道と合流すると、左手に源田浜に下る道が分かれる。
階段を一気に下ってマイビーチ的な小さな砂浜の源田浜に着いた。
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震災以前に源田浜の少し沖合にミサゴ島と呼ばれる海蝕の穴があいた島があったが、地震で上部が崩れてしまったそうである。

再び遊歩道に登り返して、次は乙女の浜を目指す。
タチツボスミレが咲き始めていて、風の当たらない斜面では暖かく感じるほどだった。
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乙女の浜の入口は浮遊ゴミが集積して汚い感じであるが、砂浜はとても綺麗で、松島にこんな素敵な場所があったのかと改めて感心してしまった。
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乙女の浜から戻る途中、右手に萱野崎の表示を見つけた。
薄い踏み跡が林の中に伸びていて、ところどころに赤テープが付けられている。

興味があったので宮戸島最南端にある萱野崎を目指してその道に突っ込んでみた。
少し藪っぽいその道は、左手が断崖絶壁の縁を歩くところが多い。
一部岩場がオーバーハングしている所もあるようで、道の脇の草地が透けて崖の下が見える場所もあった。
眼下に波が打ちつける荒々しい嵯峨渓の岩場が望める。
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岬の先端に近づいた感じがしていたら突然と踏み跡が消えた。
ザックを下ろして偵察にいくと凄まじい景観が眼前に広がっている。

そこにはボロボロに崩れたヤセ尾根の先に萱野崎の突端が見えていた。
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帰宅後にネットで調べてみたら陸路からこのアングルの写真を撮ったものはアップされていなかった。
遊覧船に乗って海上から撮られた震災以前の写真を確認すると、中景のゴジラの背中みたいな部分は、以前は松の生い茂るヤセ尾根であったらしい。
恐らく大地震で崩壊して、現在の姿に変わってしまったのであろう。
ガレたボロボロの土壁が続くこの岬の先端まで行くのは不可能な感じである。

岬の先端まで行かなかったのでちょっと消化不良な気持ちのまま帰ろうとすると、乙女の浜の分岐道標のところから別れる道に、浜口浦岬の小さな表示を見つけた。

萱野崎から梢越しに西側の岬を見て、一番東側に位置する岬なら行けそうだと確認していたので迷わずこの道に突っ込む。
地図で確認するとヒトデのように幾重にも枝分かれする岬には各々踏み跡が派生していた。
山勘で歩いていくと目標の浜口浦岬にたどり着いた。

そこは外洋に伸びた細長い岬であった。
正面に松島湾と外洋を隔てる波島が印象的に見えている。
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岩場の一番先端まで行きたかったが、小さなキレットから先はナイフの刃先のように鋭くとがった岩場を越えて行かねばならず危険と判断。
キレットにはイシダイ釣り師が釣り場に降りるときに使う太いロープがフィックスされていた。

東側を望むと先ほど歩いた萱野崎が見えている。
歩いている時には分からなかったが、波の浸蝕で岬の彼方此方に岬を貫通する洞穴が存在していた。
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西側には断崖絶壁の岬と光る海が佇んでいる。
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思いもよらぬ絶景を堪能して満足しながら大浜への道を戻った。
途中に東松島市の天然記念物である、樹齢700年の『むろの木』を見る。
むろとは方言で、ヒノキ科のビャクシンという名前の木らしい。
右側が落雷で枯れてしまったと言う。
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道がコンクリートの階段に変わると大浜はすぐである。
震災以前は浜の集落の中に遊歩道の入口があったが、現在は津波で荒地が広がる荒涼とした風景が広がっていた。津波被害から免れたのはほんの一部の家屋だけである。

大浜から車を置いた里浜のまでは約3kmの車道歩き。
正面から冷たい西風が当たって寒い。
左手の高台集団移転の造成工事が行われている場所を過ぎて、身体が冷え切ったころ車に戻った。

簡単なハイキングコースと思っていたが、歩いてみると泉ヶ岳を登るよりも遥かにきつい行程であった。
でも絶景と花を楽しめたのでいい休日だったと思う。

(今回はGPSは使っていませんでした。)

動画です。




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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
お世話様でした。
花と絶景を楽しめた陽だまりハイクでしたね。
でも思った以上の歩きで筋肉痛になりました(T_T)
素敵な春の日、ご案内いただきありがとうございました。
morino
2014/04/10 19:33
morinoさんお疲れ様でした。
松島の印象を変えてしまう男性的な景色が楽しめましたね。
流石に15kmの歩きは少しハードだったと思います。
SONE
2014/04/10 22:42
松島の本当の良さが分かったような気がしました。
椿の赤、海の青、松の緑・・色とりどりできれいでしたね〜
プチ冒険も出来て楽しかったです。
ご案内ありがとうございました。
maronn
2014/04/10 23:22
maronnさんお疲れさまでした。
なかなか一般の観光客はここまで行かないので楽しかったでしょ。
浦戸諸島巡りもまた違った楽しみがありますよ。
ヤブツバキ満開の今の時期が一番ベストな感じがします。
あの岬は怖かったですね。脆い岩質なので怖さ倍増です。
SONE
2014/04/10 23:26
佳境が沢山あったハイキングでした。
唐船番所跡からの光景はどんなもんだろうかと、後にしました。
今度は岬に行ってみますね。(^^)
マロ7
2014/04/11 06:15
マロ7さんおはようございます。
一番いい時期のハイキングでしたね。
嵯峨渓は突端までいって初めて面白さを知りました。
近場ですので是非行ってみてください。
SONE
2014/04/11 08:02
こんばんは。
今日、乙女の浜に乙女ふたりで行ってきました(^_^)
松島の海があんなに美しいとは驚きでした。
ナカシィ
2014/04/11 22:21
ナカシィさん今晩は。
早速行かれましたか。ブログのアップが楽しみです。
風が強かったでしょうが、春の海辺を満喫したようですね。
SONE
2014/04/11 22:37
登山の楽しみに自然の中に咲く花もあります。
東北の花は初めて見る花ばかりです。
カタクリの花が素っ気なく載っていますが、そちらでは珍しくないのですか。九州山地ではそうなく咲く山は観光地化しています。
ノンキーハイカーズ
2014/04/12 20:21
ノンキーハイカーズさん今晩は。
これからの時期は花を観賞する楽しさもプラスされるので、登山がより楽しい季節ですね。
カタクリって九州では少ない花なのですか。日本中何処でも咲いている花だと思っていました。
今後はいろいろな花が登場しますのでご期待ください。
SONE
2014/04/12 21:06
標題のブログ記事懐かしく拝見させていただきました。実は私も奥松島の嵯峨渓は大震災前に数回(5回?)探索しておりますが震災後は訪れた事がないのでその内探訪に行こうかなと思っておりました。震災前ですから過去のブログ記事はありませんが「萱野崎」の先端の展望が津波の前と変わっていたのではてな?と思いました。又、萱野崎の先端まで訪れた時は時間的にも体力的にも限界を感じて帰路はタクシーを呼んで駐車箇所まで戻ったものでした。尚、今後このような(山登りではない)ハイキング企画を実施されるような時は是非お誘い下さい。宜しく御願い致します。SONEさんとは一度しかご一緒したことがありませんが何時もブログを拝見して感心しております。
civil_e
2014/04/16 08:44
civil_eさん今晩は。
昨年写真展でお会いして以来ですね。
やはり萱野崎は震災の地震で崩れてしまったのでしょうね。
津波ではなく明らかに地震による崩落という感じでした。
現状は写真を撮ったところより先は危険すぎて足を踏み入れることができません。
島のハイキングと思っていたら、かなりな距離を歩いてしまって疲れました。
なかなかハイキング企画は少ないのですが、時間が合えばお誘いしますよ。
SONE
2014/04/16 19:42

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