東北の山遊び

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zoom RSS 2014.4.26 高倉山(山形・月山前衛)

<<   作成日時 : 2014/04/30 20:11   >>

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6年ぶりに肘折温泉の西側にそびえる高倉山に登ってきた。
ゴールデンウイークの初日にも関わらず誰にも会わない静かな山旅であった。

 【 4/26 高倉山(1054m) 山形・月山前衛 】
カルデラ温泉館〜今神温泉登山口〜蕃所峰〜797m独標〜鞍部〜池〜高倉山(往復)

今回ご一緒するのは鯛金さん、morinoさんマロ7さん、maronnさんの四名。
マスさんは膝の故障で残念ながら参加できなかった。

高倉山は今熊山の御池から登る夏道が存在する。
過去に登った経験があるが、凄い急坂を耐えて山頂に着くと、新庄市側のみ展望が利いて、肝心の月山は笹薮と木立が邪魔して全然見えなかった。

しかし肘折温泉から豊富な残雪を利用して登ると、展望が開けた豪快なルートとなってインタレストグレードは遥かに高くなる。

肘折温泉に下る車道から眺めた高倉山(右)と柴倉山
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高倉山の写真を撮っていると酒田の鯛金さんが車でやってきた。
ちょうど良く落ち合えたので、そのまま黄金温泉の奥にあるカルデラ温泉館の駐車場まで車を進めた。
高倉山の取り付きは手前の狭い車道を右折するのだが、駐車スペースが無い場合も考えられるので、まだ営業していないカルデラ温泉館の駐車場の隅に車を止めさせていただく。

今回の装備はアイゼンとカンジキ。
アップダウンが非常に多い行程なので、あまりスキー登山向きの山とは言えない。

除雪された車道から大蔵鉱山跡を北側鞍部の番所峰に向かって登っていく
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番所峰への道は今神温泉へ通じる夏道沿いに登って行く。
広い雪面にジグザグに道伐りされた跡が確認できる。

しかし取り付きの小沢を渡る場所が毎度ブロック雪崩のデブリが見られるので、この場所の通過が本行程の中で一番危険である。
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急坂をキックステップで登って、大蔵村と戸沢村の村境の尾根に乗り上げる。
この場所が番所峰である。
かつて大蔵鉱山は金鉱もあったとされ、その持ち出しをチェックするために番所が設置されていたのであろう。

雪面が硬い場所もあってツボ足では滑落の心配もあるので、尾根の広い場所でアイゼンを装着する。

ここで鯛金さんから美味しいバナナケーキをご馳走になった。
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季節が一か月早いと797m峰まで雪堤の上を忠実に辿れるが、GW頃には雪庇が崩壊して尾根を辿れない。
そこで残雪が残る北斜面を延々辿ることとなる
しばらくはブナの森を堪能しよう。
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一部で右足下がりの片斜面のトラバースが続くので、滑落しないように確実な歩行が要求される。

北側が開けた場所から今熊山が見下ろせた。
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797m峰より一つ西側の峰から月山の姿が初めて拝める。
この日は春霞がかかってぼんやりとしか見えなかったのが残念。

南西には月山肘折コースの中核をなす小岳が確認できる。
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番所峰から遠くに見えていた柴倉山の鋭峰が近づいてきた。
しかしこの後で鞍部に一旦降りるのが嫌らしい。
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ヒメコマツが何本も立っている峰から一気に鞍部に下り、そこからこの日一番の急坂を登る。
ブナの原生林が取り囲み気持ちの良い尾根に乗り上げてから、再び柴倉山を目指して急登が始まる。

雪原のある平坦地に出て進路を右に帰る。
柴倉山への直登はあまりに急斜面すぎて危険である。

一段登ったところから振り返ると、辿ってきた尾根筋の全貌が望めた。
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この先に地形図で沼のあるくぼ地に着く。
まだ沼は豊富な残雪に埋もれている。どうも雪解け水が供給源になっている沼のようだ。

くぼ地の先にようやく目指す高倉山が見えてきた。
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高倉山へは広い雪堤を時計回りに登っていく。
途中で月山が見える場所があり、少し西側に回り込んで迫力ある月山の姿を堪能した。
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同じ位置から月山のアップ
巨大な白鯨が前衛の峰々の上を泳いでいるような山容をしている。
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月山の右手には赤沢川左岸尾根の最高峰:下柳沢山が見えている。
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皆さんはブナの矮生林がある峰が高倉山だと思って登っていたらしいが、実際のピークはその陰に隠れている。

山頂直下ではそれまで見えなかった虚空蔵岳と火打岳の姿が現れる。
標高1000m足らずの低山であるが、豪雪地帯ゆえに高山に負けない迫力ある山容の山々が連なる。
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直ぐ北西側には峰続きの鳥形山が見える。
この位置からが端正な三角形に見えているが、実際登ると東西に長い頂峰を持った山だ。
この山にも登った経験があるが、途中で藪漕ぎあり、雪庇の乗り越えありで、決して楽に登らせてくれる山ではなかった。
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写真や動画を撮影している内にメンバーの皆さんは真っ白い高倉山山頂に着くみたいだ。
東側には大きな雪庇が張り出しているので、ぎりぎりまで近づけない。
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因みに山頂を南側から見るとこんな感じ
東斜面はすっぱりと切れ落ちている。
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大分霞んできたが月山を背景に記念写真
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山頂で虚空蔵岳を眺めながら昼食をとる。
全然寒さを感じず、私なんか終日半そでで過ごした。

もっと視界が利いていれば山頂から鳥海山も一望できるのだが、この日は全く見えなかった。

30分以上休憩して下山の途につく。
山頂付近にマルバマンサクの花が咲いていた。
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雪道の下りは早い。

797m峰の手前のピークまで登ったところで休憩したら、マロ7さんの右の登山靴のソールが一部剥がれていた。
何でも9ヶ月前にソールをショップで補修してもらったとか。
morinoさんが針金を持っていたので、それで剥がれた踵部分を縛り、アイゼンをカンジキに履き替えて、カンジキで締めあげる方式で剥がれのばたつきをなくした。
これで下山まで問題なく歩けたので良かったと思う。

帰路はあまり登り返しのないルートで歩いた。
雪が解けたブナの森にはイワウチワの花が沢山咲いている。
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正面に葉山を眺めながら大蔵鉱山跡に一気に下った。
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大蔵鉱山跡は煙突など当時の遺構が残り、繁栄の跡をわずかながら偲ばれた。
最盛期には広い雪原に多くの住宅が立ち並んでいたらしい。
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カルデラ温泉館に戻り、直ぐに温泉に入って汗を流す(450円)
ナトリウム泉でさらさらする肌触りがあるお湯であった。

今回でこのルートは3回登ったが、好天にも関わらず誰にも会わない山という事では毎度同じであった。
標高は低くても展望は一級品の山である。

GPS軌跡です。
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動画です。




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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
白鯨を思わせる月山に見とれましたね。
誰も来ない1級品のお山に余韻を引いて連休ですな。(^_^)v
maro7
2014/05/01 17:54
maro7さん今晩は。
この山から眺める月山は迫力満点ですね。
本当に登った後の余韻が残る山です。
SONE
2014/05/01 19:24
まさに月山の展望地ですね。
それに加えて綺麗なブナ林やイワウチワもあり、そしてアップダウンもありという楽しいコースでした。
下っていくにつれて名残惜しい気持ちが強まりましたよ。
素敵なところをご案内いただきありがとうございました。
morino
2014/05/01 19:30
morinoさん今晩は。
ある記事で迷惑コメントが毎回来るので、その記事のコメントを会員限定にしたら、本記事まで同じ設定が踏襲されていました。ご連絡をいただいて気が付きましたよ。
赤布などのマーキングが一切ない静かな山ですが、展望は一級品ですよね。
アップダウンが多いのでBCの対象にならないから登る人が少ない感じがします。
SONE
2014/05/01 19:35
こんにちは。
肘折の山、いいですよねー。私もこのコースは、3年ほど前の同じ時期に最上の会の連中と4名だったかで行きました。私たちはスキーでしたが、番所峰の登りが結構きつかったですね。
最近、別の山に登ったついでにカルデラ温泉に入りましたが、鉱山跡への道がまだ除雪されていなかったのは意外でした。今年は雪が多かったからでしょうか…。
ところで「今回で3回目」とは恐れ入りました。お好みが偲ばれますね。肘折の山に登る人なんてそんなにいませんから…。私もそんな一人です。
東風
2014/05/02 09:50
東風さん今晩は。
険しい山ですが展望が素晴らしく静かないい山ですね。
以前スキーで登りましたが、もっと早い時期じゃないとトラバースの連続で行動しにくいと思いました。
鉱山跡への道は除雪済でしたが車二台を駐車できないので温泉に駐車しました。
雪の壁が高くてたった一か所しか雪原に登る場所がなかったですよ。
好きな山は何度も登ってしまう癖があるので、この山も本当にお気に入りの山の一つです。
SONE
2014/05/02 19:47
霞がかっても山々の連なり、雪山ならではの素晴らしい眺めでした。
これだからしんどくても行くんですよね〜〜
その上好きな花も見られ、遊び有り、持ち寄りの品ゴチになり温泉に浸かり美味しいラーメン食べて言う事なし!!贅沢な1日!幸せ〜〜ばんざ〜い!!
maronn
2014/05/05 18:58
maronnさん今晩は。
折角登ったのだから鳥海山までばっちり見えて欲しかったですが、あの天気の良さには贅沢は言えませんね。
もう少し雪解けが進むとイワウチワのお花畑状態になるんですよ。
温泉プラスラーメンで最高の一日でしたね。
SONE
2014/05/05 20:44
こんにちは。
雪山……東北の方は当然のように思われるこの風景。九州では絶対ありえません。この凄い雪の量はいつまで残っているのですか。5月にはもうなくなっているのでは。不思議な光景です。
ノンキーハイカーズ
2014/05/06 08:51
ノンキーハイカーズさん今晩は。
この雪山の風景は東北でも日本海側の豪雪地帯に限られる光景なんですよ。
でも温暖な九州の方から見ると同じ日本の中とは思えないでしょうね。
この雪は尾根筋は雪消えが早いですが、谷沿いは6月ごろまで豊富な残雪が残ります。
今の時期が残雪と新緑の両方が見られるので、一年で一番美しい時期だと思います。
SONE
2014/05/06 22:26

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2014.4.26 高倉山(山形・月山前衛) 東北の山遊び/BIGLOBEウェブリブログ
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